漫画 「見える子ちゃん」は完結してる?全何巻?あらすじやネタバレ、映画化情報

『見える子ちゃん』は、突然幽霊が見えるようになってしまった女子高生が、「見えていないフリ」をして恐怖を乗り切ろうとする新感覚ホラーコメディ漫画です​

。SNS上で話題を呼び、メディアミックスも展開される人気作で、現在コミックスは既刊12巻(2025年3月発売)が刊行されています​。

この記事では、見える子ちゃんは完結しているのか、そして全何巻まで出ているのかを中心に、各巻ごとのあらすじとネタバレ解説、主要キャラクター紹介、実写映画化の最新情報、作品の魅力や見どころ、読者の評価・SNSでの反応まで徹底的に紹介します。

目次

漫画『見える子ちゃん』は完結してる?現在の連載状況

見える子ちゃん

\ 70%OFFクーポン配布中 /

2025年4月現在で『見える子ちゃん』はまだ完結していません​。公式の発表および最新の連載状況によれば、物語は連載中であり今も続いています。

『見える子ちゃん』は泉朝樹(いずみ ともき)先生による漫画作品で、KADOKAWAのWebサイト「ComicWalker」で2018年より連載が開始されました​。

2021年より「ComicWalker」内の新レーベル『WebComicアパンダ』に移籍し、現在も連載中です。

[SNS投稿で一躍注目を集めた第1話を皮切りに、WebComicサイトやコミックスで読者を増やし、国内累計発行部数は2024年時点で300万部以上に達しています​。

さらにニコニコ漫画やpixivコミックなどでの累計閲覧数は9,000万回超えと驚異的な人気を誇り、13言語で翻訳出版されるなど世界中で愛されている話題作です​。

コミックスは現在既刊12巻まで発売されており(2025年3月発売)​、続巻となる第13巻以降の刊行が期待されています。

2024年頃に一部で「完結したのでは?」という噂が流れましたが、それは物語の一区切りとなるエピソードがあったために誤解されたようです​。

実際には打ち切り等もなく連載は順調に続行中です​。作者の泉朝樹先生も「これからも『見える子ちゃん』の物語は続きます」とコメントしており、まだまだ新展開や謎の解明が残されています。

気になる全何巻で完結予定かについては、現時点で明確な情報は出ていません。ストーリーの進行度から推測すると終盤に差し掛かっているようにも見えますが、作者がどの程度構想を練っているかによります。

読者の間では「そろそろ最終章かな?」「あと1~2巻でクライマックスでは?」との声もありますが、公式には未発表です。したがって少なくとも12巻では終わっておらず、13巻以降へと続く形になります。

まとめると

  • 見える子ちゃんは完結していない。現在もWebComicアパンダ等で連載が掲載されている​。
  • コミックス既刊は12巻まで刊行(2025年3月発売)で、今後も新刊発売予定​。
  • 物語はクライマックスに近づきつつあるが、最終回はまだ迎えていない。​
  • 打ち切りの噂はデマであり、作者の構想次第では更なるエピソードが展開される見込み。

ファンとしては、最後までしっかり描き切って感動の結末を迎えてほしいところです。

幸い、実写映画化やコミックス売上も好調な作品ですので、駆け足で終わらされる心配は少ないでしょう。

泉朝樹先生がどのようなラストを用意しているのか、引き続き見守りたいですね。

単行本全巻の発売日

巻数発売日電子版 価格(税込み)
第1巻2019年4月22日693円
第2巻2019年10月21日693円
第3巻2020年3月21日693円
第4巻2020年9月23日704円
第5巻2021年3月22日704円
第6巻2021年10月22日704円
第7巻2022年3月22日704円
第8巻2022年10月21日704円
第9巻2023年5月23日748円
第10巻2024年2月22日748円
第11巻2024年10月23日748円
第12巻2025年3月22日748円
第13巻2025年08月19日頃予想

電子書籍で読むなら、コミックシーモアがおすすめです。

安心の大手が運営、クーポンやキャンペーンが充実しており、安く読みたい人には特におすすめです

サービス名特徴URL

コミックシーモア
初回70%OFFクーポン&ポイント
読み放題プランあり
NTT西日本運営
https://www.cmoa.jp/

見える子ちゃんとは?各巻のあらすじ・ネタバレ解説

物語の主人公は普通の女子高生・四谷みこ(よつや みこ)。彼女はある日突然、他の人には見えない異形の幽霊が見える体質になってしまいます。

迫り来るおぞましい幽霊たちに怯えるみこですが、下手に関われば命の危険すら及ぶため、「見えていないフリ」をしてやり過ごすという大胆な方法で日常を送ることにします​。

親友の百合川ハナやクラスメイトの二暮堂ユリアといった周囲の人々には秘密のまま、みこは今日も霊を必死にスルーし続けます。しかし、物語が進むにつれて「なぜみこだけ霊が見えるのか?」や「無視しきれない強大な存在」など数々の謎や試練がみこに降りかかっていきます。

ホラー作品でありながらギャグ要素やハートフルな場面も多く、怖いのに笑える絶妙なバランスが『見える子ちゃん』の魅力です。

序盤は1話完結形式のエピソードが多めですが、次第に大きなストーリーの筋(伏線)が見え始め、主人公たちの成長や因縁が丁寧に描かれていきます​。アニメ化もされ話題となった本作ですが、漫画の方は現在も連載中で物語は継続中です​。

それでは、ここから各巻ごとのあらすじとネタバレを解説していきます。※未読の方は注意してください。

第1巻 あらすじ・ネタバレ

見える子ちゃん 1巻

\ 70%OFFクーポン配布中 /

ある日、女子高生の四谷みこは突然、普通の人には見えない化け物じみた幽霊が見えるようになってしまいます​。学校や街中で遭遇する異形の“ヤバいやつ”に怯えるみこでしたが、幽霊に「見えている」と悟られると厄介だと直感し、必死に無視を貫くことにします。

例えば深夜のバス停で背後に現れた女の幽霊に話しかけられても、スマホを見てやり過ごし​、自宅のベッドに潜む気味の悪い霊にも寝たフリで対応します。最初は震えるばかりだったみこですが、「見えないフリ作戦」が意外とうまくいくことに気づき、以降これを生き残り術として活用するようになります。

学校では親友の百合川ハナと過ごす時間が心の支えでした。ハナは食いしん坊で明るい性格の少女ですが、実は彼女の周りにはいつもお腹を空かせた霊たちが集まっていました。ハナ自身は霊の存在に全く気付いていませんが、彼女の身体から発せられるエネルギーに幽霊が引き寄せられているようなのです。ある日みこは、ハナの背後に張り付く巨大な霊に遭遇しますが、気付かないハナの手前パニックになることもできず、涙目で必死にやり過ごすしかありませんでした。

そんな折、みこはテレビで見た胡散臭い霊能グッズショップの老婆、通称ゴッドマザーの店を半信半疑で訪れます。ゴッドマザー(神秘の力を持つ占い師)はみこのオーラを見てただ者ではないと感じ、強力なお守り(数珠)を授けました。ところが店を出た直後、みこは早速恐ろしい幽霊に絡まれてしまいます。

藁にもすがる思いでその数珠を握りしめると、数珠は砕け散り幽霊は消滅しました。驚くゴッドマザーでしたが、その幽霊は数珠が壊れるほどの強敵だったため、「あの娘には本物が憑いている」と恐れおののきます。この出来事により、ゴッドマザーはショックで商売を畳む決意をし、以後みこの力に干渉しなくなりました。こうして第1巻では、みこが見える生活に否応なく踏み込まれ、恐怖に耐えつつも「無視する」術を身に付け始めるまでが描かれています。

第2巻 あらすじ・ネタバレ

見える子ちゃん 2巻

\ 70%OFFクーポン配布中 /

みこのクラスに、心霊マニアの少女二暮堂ユリアが登場します。ユリアは実は弱いながら霊感を持つ子で、以前ゴッドマザーに師事していた過去があります。彼女は自分より強い霊能力を秘めたみこの存在に気付き、「ライバル出現!」とばかりに何かと張り合ってきます。

ユリアには幽霊の姿がうっすら見える程度なのですが、みこが強大な霊を無視している場面に遭遇したことで、「四谷さんも霊感があるに違いない」と確信します。しかし当のみこは能力を隠したいのでシラを切り通し、お互い探り合いの攻防が繰り広げられます。

一方、ハナの周囲には依然として得体の知れない霊が漂い続け、みこは冷や汗の日々です。ハナがカフェでスイーツを食べているとき、彼女の背後に無数の子供の幽霊が群がる事件が起きます。ハナの体からあふれる生命エネルギー(オーラ)を食べに来た霊たちですが、逆にハナの明るすぎるオーラに焼かれて消滅していく姿を見て、みこは唖然とします。

実はハナは本人無自覚ながら極めて強い「陽」の気を持っており、霊を寄せつける体質でありながら同時にある程度撃退もしていたのです。そのため、ハナ本人は常にお腹が空いて大食いになってしまう副作用もありました。

ユリアはみこに対抗しようと、ことあるごとに「あなた幽霊見えてるんでしょ!」と詰め寄りますが、みこは鉄壁のスルースキルでごまかします。例えば廊下で話しかけられても「今日の授業わかった?」ととぼけたり、ユリアの背後の霊に目を向けず雑談したりと、決して認めようとしません。結局ユリアは周囲から変な子扱いされて自滅気味に…しかし懲りずにみこへ付きまといます。

そんな中、第2巻の終盤では不気味な神社の存在が示唆されます。みこが偶然通りかかった廃れた神社で、不思議なキツネのお面を被った子供の幽霊を目撃するシーンが登場。彼らは何か意味深な言葉を呟いており、この先のみこの運命に関わってくることを予感させます。

第3巻 あらすじ・ネタバレ

見える子ちゃん 3巻

\ 70%OFFクーポン配布中 /

ユリアの登場により少し賑やかになったみこ達の日常ですが、相変わらず幽霊は次々と現れます。第3巻では、みこが謎の神社と関わる重要なエピソードが描かれます。

みこは再びあの朽ちた神社に足を踏み入れ、不意に強力な怪異に襲われてしまいます。逃げ場のない状況で絶体絶命のみこ。しかしその時、以前見かけたお面の子供たちが突如姿を現しました。彼らは実は神社に宿るキツネの神様の眷属であり、みこの窮地を救って幽霊を撃退してくれたのです。

助かったみこは彼らに手を合わせて感謝しますが、次の瞬間、眷属たちは「見エテルカ?見エテルヨナ?…アト三回」と謎めいた言葉を残して姿を消しました。この「アト三回(あと3回)」という言葉の意味は不明ですが、どうやらみこを3回までは守ってくれる代わりに、それ以上の力の行使には見返りが必要という制約のようです。みこは突然の出来事に困惑しつつも、これで少しは安心できるのかと期待を抱きます。

一方ユリアは、師匠筋にあたるゴッドマザー(園田さん)が店を畳んだことで途方に暮れていました。ユリア自身の霊能力は弱く、強い霊を見ることはできません。そのためみこが本当に霊を見ているのか確証が持てず焦燥します。ある日ユリアは意を決して再度みこに勝負を挑みますが、みこはやはりとぼけ続け平行線…。ところが、背後に現れためちゃくちゃ怖い幽霊にユリアがパニックを起こした際、みこがとっさにユリアの肩を掴み「大丈夫、大丈夫だよ」と優しく声をかける場面がありました。

みこは幽霊に気付かぬフリをしつつ、怯えるユリアを安心させるため咄嗟に嘘をついたのです。このときユリアは初めて「四谷さんはもしかして自分なんかよりずっと…」と察し始めます。以降ユリアの態度は軟化し、みこへの付きまといは残りつつも少し友好的なムードが生まれてきます。

第4巻 あらすじ・ネタバレ

見える子ちゃん 4巻

\ 70%OFFクーポン配布中 /

第4巻からは、新たな主要人物として遠野善(とおの ぜん)という男性が登場します。遠野はみこ達のクラスに赴任してきた新任教師で、一見物静かで真面目そうな青年です。

しかし、みこには彼の周囲に大量の猫の霊が取り巻いているのが見えていました。遠野先生に憑いているのは、何匹もの猫の幽霊です。その姿は恨めしそうに遠野を見つめており、みこは「彼は過去に猫を虐待したのでは?」と不安を感じます。

実は以前、街で子猫連続殺害事件が発生しており、みこは遠野先生がその犯人ではと疑念を抱きます。遠野の家のゴミ捨て場から子猫の死骸が見つかったという噂まで耳にしてしまい、みこは彼に対し強い警戒心を抱くようになります。ユリアもまた、遠野から発せられる禍々しい気配に気付いており、二人は協力してハナを守ろうとします。というのも、ハナは動物好きな優しさから遠野先生を「猫好きの良い人」と信じ込み懐いてしまっていたのです。

ある雨の日、ハナが行方不明の子猫を探すのを遠野が手伝うという出来事がありました。みこは遠野に付いていくハナを引き止めようとしますが間に合いません。不吉な胸騒ぎを覚えたみこは、ついにキツネの神社へ走り再び助力を願いました。眷属たちは現れませんでしたが、みこの祈りに応えるかのように空から無数の光の玉(お供え用の玉)が降ってきます。それを手に、みこは遠野たちの後を追いました。

薄暗い廃屋で、遠野と対峙したみこは震える声で問い質します。「先生が猫にしたこと、私知ってます」と。しかし遠野は困惑した表情を浮かべるばかり。ちょうどその時、遠野の背後から恐ろしい老婆の幽霊が現れ、彼に取り憑いていた猫霊たちを苦しめ始めました。老婆の幽霊は怨念に満ち「邪魔しないで…この子は私の子…」と呟いています。

みこはハッとして状況を理解しました。実は子猫を殺していた真犯人は遠野ではなく遠野の母親(既に故人)の幽霊だったのです。生前の遠野の母は精神を病んでおり、息子の世話する猫を次々手にかけていたのでした。亡くなった後も彼女の霊は息子に執着し、猫の霊たちを払い除けようと取り憑いていたのです。

みこは恐怖に凍り付きますが、目の前で苦しむ遠野と猫たちを放っておけません。意を決し手にした光の玉を投げつけ、さらに最後の力を振り絞って「視えていないフリ」をやめ幽霊の老婆に話しかけました。「あなたのしていることは間違っている…もうやめて!」。幽霊は驚きますが怨念は止まらず、みこに襲い掛かろうとします。

するとその瞬間、再び神社の眷属たち(キツネの子供の霊)が降臨し、老婆の幽霊を討伐したのです。みこは胸を撫で下ろしますが、眷属たちはみこに対しどこか怒った様子で去っていきました。これで神社からの助けは2回使用したことになります。「あと3回」と言われていたうち、残りは1回――みこはそれを悟り、不安を感じながらも遠野先生事件はひとまず解決を迎えます。

遠野善自身は猫殺しの濡れ衣が晴れ、優しい心の持ち主であることが判明しました。遠野は行き場のない子猫を引き取り、自宅で可愛がり始めます(彼に付きまとっていた猫の霊たちも成仏)。みこは誤解していたことを謝罪し、以後遠野先生は味方となってくれそうな雰囲気です。しかし、みこには最後の試練が待っていました。家に帰った彼女を迎えたのは、自宅のテーブルに座る父親の姿。

笑顔で「おかえり」と言う父にみこは驚き喜びますが、次の瞬間、父の姿はフッと消えてしまいます。実はみこの父・四谷真守はすでに亡くなっており、その霊が一時的に家に現れていたのでした。みこは知らずに父の幽霊と会話していたことを悟り、涙を流します。遠野先生の一件を通して、みこは「見えること」から逃げず向き合う強さを少しだけ身につけましたが、同時に自分の身近な存在まで幽霊だったという事実に大きな衝撃を受けるのでした。

第5巻 あらすじ・ネタバレ

見える子ちゃん 5巻

\ 70%OFFクーポン配布中 /

遠野先生の事件後、みこはさらに強い心霊体験に直面していきます。遠野に取り憑いていた母親の幽霊が消滅した際、キツネの眷属たちはみこに最後の「助け」を提供しました。

しかしその際、神社の主である謎の存在が激昂し、眷属たちに雷を落とすかのような描写がありました。みこはそれ以来、神社に足を運んでも眷属が現れなくなったことに気付きます。どうやら約束の3回目の助力は神様の怒りで打ち切られてしまったようなのです​。これにより、みこは今後真に危険な霊が現れても神社の助けが得られない可能性が出てきました。

そんな折、ユリアがネットで知り合ったという心霊ブロガー「ロム」に接触します。ロムは霊能力こそ無いものの、豊富な怪異知識と情報網を持つ青年で、ユリアは師匠代わりに頼り始めます。みこも渋々ながらロムの存在を知り、彼から間接的なアドバイスをもらうことに。ロムは「最近妙な噂を聞いた」として、学校の屋上に出る霊や廃トンネルの怪談などを教えてくれます。

みこ達は半信半疑で屋上を調査しますが、そこにはかつて飛び降り自殺した生徒の霊がおり、ハナを身代わりにしようと取り憑いてきました。みこは間一髪でハナを救いますが、心臓が凍る思いをします。こうした様々な心霊騒動を経て、ユリアとハナも徐々にみこの異変に勘付き始め、3人は暗黙の協力体制に近い関係性へと変化していきます。

第5巻では、遠野先生が正式にみこ達の担任となり、学校生活の描写も増えます。遠野は一見クールですが生徒思いで、みこやハナからも信頼される存在となりました。また、遠野の周囲には亡き母の気配が消えたため、穏やかな空気が流れるようになります。

そんな中、新学期の文化祭準備が始まり、みこ達はクラスでお化け屋敷を企画することに。皮肉にも本物の幽霊が見えるみこにとって、お化け屋敷は複雑ですが、ハナに引っ張られて衣装作りなどを手伝います。この文化祭エピソードでは、みこが幽霊嫌いを克服しようと奮闘する微笑ましい場面もあり、一時的に和やかな日常が描かれました。

しかしクライマックスでは、かねてより不穏だった神社の主(神様)に関する出来事が起こります。みこがあの神社へ久々に訪れると、荒れ果てた境内で巨大な狐の姿をした霊が鎮座していました。それはおそらく神社の神そのもので、みこに向かって「お前、見えているな」と声を響かせます。

みこは恐ろしくなり逃げ出しましたが、その背中に「裏切リ者…」という念のようなものを感じ取ります。どうやら神は、みこが3度目の見返り(供物)を払わなかったことに怒り、彼女を“裏切り者”と見なしたようなのです。この不気味な予兆を残し、第5巻は幕を閉じます。

第6巻 あらすじ・ネタバレ

見える子ちゃん 6巻

\ 70%OFFクーポン配布中 /

文化祭も終わり、みこ達は平穏な学校生活に戻ったかのように思えました。しかし神社の狐神の怒りはじわじわと影響を及ぼし始めます。第6巻では、みこの身の回りで不可解な怪異現象が頻発します。

例えばハナが高熱を出して倒れたり、ユリアが何者かに肩を掴まれる悪夢にうなされたりと、明確な霊の姿は見えないものの不穏な出来事が起こるのです。みこ自身も夜道で「裏切り者…返セ…」とささやく声を耳にし、怯えます。

そんな中、かつて占い師を廃業したゴッドマザー(園田さん)の孫である圓伊玖磨(えんい いくま)という青年が登場します。彼は祖母から聞いた「強力な霊媒の女子高生(=みこ)」を探し当て、協力を申し出てきました。圓伊はまだ修行中ながら霊を感じ取れる力があり、みこにまとわりつく禍々しい気配にすぐ気付きます。

彼の見立てでは、みこには「何か大きな存在に狙われている黒い靄」が憑いているとのことでした。その正体が狐神かどうかは不明ですが、みこ達は圓伊の助言を受け入れ、お祓いの準備を始めます。

一方、学校では生徒会長の権藤昭生(ごんどう あきお)がみこに接触します(※生徒会長・昭生は物語後半に登場する新キャラクターです)。彼は冷静沈着で皆から信頼される人物ですが、実は幼少期に不思議な体験をした過去があり、みこの様子に関心を抱いていました。昭生はみこに「君、何か悩んでいることはないか?」と優しく問いかけます。

みこは驚きつつも、自分が霊に悩まされているとは言えず、「大丈夫です」とだけ答えます。しかし昭生はどこか察したように、「困ったことがあれば力になる」と告げ立ち去りました。この昭生という人物もまた、後にみこ達の戦いに関わってくる重要な存在となります。

第6巻のクライマックスでは、ついに狐の神様の怒りが具現化します。夜、みこが自室にいると、天井から無数の手が生え、彼女を掴もうと襲いかかってきました。必死に逃げようとするみこですが、部屋中に広がる不気味な手に捕まり絶体絶命…。その時、遠方から圓伊とユリアが駆けつけてくれました。

二人は緊急のお祓いを敢行し、なんとか怪異を退散させます。現場には狐の毛のようなものが残り、みこは改めて神社の神を怒らせてしまった現実に震え上がります。これでみこも腹を括りました。もはや「見えていないフリ」で逃げ切れる段階ではない、自分からもっと情報を集めて対処しなくては、と覚悟を決めるのでした。

第7巻 あらすじ・ネタバレ

見える子ちゃん 7巻

\ 70%OFFクーポン配布中 /

神社編クライマックス。みこは圓伊やロム、ユリアの協力を得て、再度あの狐神の神社へ向かいます。狙われ続けるのは危険なので、何らかの決着を付けねばなりません。ゴッドマザーの師匠筋にあたる人物(霊能者)から教わった秘術を駆使し、圓伊とユリアは神社の境内で結界を張りました。

出現した巨大な神社の主(狐の神霊)に対し、3人がかりで鎮めの儀式を行います。激しい霊気の渦が巻き起こりますが、そこへ亡きゴッドマザーの想いも加わり、ついに狐神の力は封じられました。みこの「見返りを渡さなかった罪」は帳消しとはいかないまでも、ひとまず神社の怒りは沈静化したようです。実は狐神の正体は遥か昔に死んだ巫女の霊であり、長年にわたり人々の願いを叶える代償に力を吸い取っていた存在でした。この神社編は第7巻で完結し、物語は新章へと突入します。

神社での一件が落着した後、みこ達の学校に新たな転校生がやって来ます。その名は一条みちる。彼女は現役ファッションモデルとして活躍する美少女で、学校中が大騒ぎになります。しかし、みこにはみちるの姿が巨大な触手のような怪物に見えてしまいました​。

みちは周囲からは普通の可愛い女子高生に見えていますが、みこにだけは異形の怪物にしか見えないのです。しかもみちるは初対面からみこに異常な関心を示し、何かにつけ話しかけてきます。休み時間に突然ボディタッチしてきたり、みこの予定をしつこく聞き出そうとしたりと、その行動は明らかに常軌を逸していました。

みこは戸惑いつつも、みちるに対してはっきりとした正体が掴めずにいます。実体のある人間であることは確か(廊下で肩がぶつかった際、ちゃんと触れた)なので幽霊ではないはずなのに、どうして自分には怪物に見えるのか…。不安を抱えたみこは、ロムやゴッドマザー圓伊にも相談しようと試みますが、なぜか二人とも連絡が取れない状況に陥ります​。頼みの綱が絶たれため、みこ達は当面みちるの動向を警戒しつつ様子を見ることにしました。

第8巻 あらすじ・ネタバレ

見える子ちゃん 8巻

\ 70%OFFクーポン配布中 /

一条みちる編 本格化。転校生のみちるは、その美貌と親しみやすい振る舞いで瞬く間にクラスに溶け込みます。しかし裏ではみこに対しどんどんエスカレートするストーキング行為を開始しました。例えば、放課後にユリアを呼び出して監禁し、みこの秘密を聞き出そうと脅したり、さらにはみこの自宅に無断で上がり込み私物を物色するなど、異常な執着を見せます。

みちるの狙いは何なのか?実はみちるは強い霊感を持っており、みこの力に興味を抱いている様子なのです。しかしみこ本人は、みちるの顔が触手だらけの怪物に見えているため、彼女の人間としての素顔を知りません。そのため、みちるの奇行にも「本当に彼女がやっているのか?」と半信半疑で、事態の深刻さにまだ気づけていませんでした。

ある日、放課後の帰り道でみちるが突然みこに抱きついてきました。驚いたみこは道に飛び出してしまい、危うく車に轢かれそうになります。その事故がきっかけで、周囲の友人達(ハナやユリア)は「念のため病院で検査しよう」とみこを説得し、彼女は数日間入院することになりました。入院先の病院は地元でも曰くつきの心霊スポットで、かねてよりロムが調査を進めていた場所でした​。病室には案の定たくさんの霊が出没し、夜毎みこを悩ませます。

しかし偶然にも、その病院にロム本人が潜入調査に来ており、みこと久々の再会を果たします。みこはみちるの写真をロムに見せ、「この子が怪物に見える」と相談しました。するとロムは怪訝な表情で、「自分には普通の人間にしか見えない」と答えます​。どうやらみちるの怪物像が見えるのはみこだけのようなのです。

さらにロムは病院内である違和感を覚えていました。それは、みこの入院に合わせるかのように、ユリアや圓伊といった仲間たちが一時的に連絡不能になっていたことです。まるで誰かがみこを孤立させ、ここに閉じ込めようとしているかのようだ…とロムは推測します。みこも薄々それを感じ始め、みちるの背後にいる何かの存在に思い至ります。みちる自身が黒幕なのか、それとも彼女を操る霊がいるのか――。謎は深まるばかりですが、第8巻ではみちるの異常性が際立ち、みこ達との本格的な対決の前兆が描かれました。

第9巻 あらすじ・ネタバレ

見える子ちゃん 9巻

\ 70%OFFクーポン配布中 /

一条みちる編 急展開。みちるにはモデル活動を支えるマネージャーがおり、それは実の姉である一条葉(いちじょう よう)でした。葉は20代半ばの美しい女性ですが、妹・みちるに対する愛情が極端で、過剰な束縛をしている人物です。葉はみちるの行動を逐一監視し、携帯もチェックし、友人関係にも口出しします。「なんでも話してね」と優しく言いながら、実は一つの秘密も許さないという狂気的な溺愛ぶりで、みちるですら閉口するほどです。

そんな中、みこは退院し学校に戻りますが、みちると再び対峙することになります。みちるの周囲にまとわりついている怪物のような霊は、以前にも増して凶悪さを増しており、校内の他の幽霊を喰らって消してしまう様子が目撃されます​。例えば、トイレに潜んでいた幽霊がみこに襲いかかった際、その怪物が一撃で幽霊を蹴散らすという出来事が起きました​。

みちは依然として怪物の姿のままみこには見えていますが、その怪物(=みちるに憑いている何か)はみこに危害を加えようとする霊を逆に退けて守ってくれる一面もありました​。敵なのか味方なのか判然としない不気味な状況に、みこは混乱します。

一方、ユリアはみちるに拉致された際の恐怖体験から、みこに事実を打ち明けました。「一条さん(みちる)に捕まって、あなたのこと聞かれた…」と。ようやくみこは、みちる自身が自分へ危害を加えかねない危険人物だと認識します。ハナや昭生、生徒会メンバーも巻き込んで、みちるへの対応を話し合いますが、決定打がないまま時間が過ぎます。

そんな折、学校で怪奇事件が発生します。校舎の階段に無数の動物の骨がばら撒かれるという不気味な騒動で、生徒達はパニックになります。みこは直感で「みちるが何か関与している」と感じ、放課後、一人でみちるを追跡しました。旧校舎の物置に入ったみこが目にしたのは、人間の姿に戻ったみちると、その背後に立つ巨大な怪物の正体でした。

怪物はみちるに寄生する謎の異形であり、彼女の心を蝕んでいる存在だったのです。みちは半ばその怪物に操られる形で、みこへの羨望と嫉妬を爆発させます。「なんであなたばかり…」と泣き叫ぶみちる。どうやら彼女は、自分よりも強い力を持つみこに強烈な嫉妬心を抱き、手に入れようとしていたようです。

駆け付けたハナやユリアも巻き込み、物置での対峙は大混乱になります。怪物は凄まじい力で周囲の物を破壊し、みこ達に襲い掛かります。しかしその最中、意外なことに怪物がみこをかばうような動きを見せる場面もありました​。どうやら怪物自体にも理性があり、単なる悪霊ではないらしいのです。

結局、物置はめちゃくちゃになったものの、みこ達は何とか無事に逃げ出しました。みちる姉妹は学校を休むようになり、真相は謎のまま残ります。第9巻時点では、みちるに憑いている怪物の正体や目的は依然不明で、みこ達はこれからそれを突き止める決意を固めます​。

第10巻 あらすじ・ネタバレ

見える子ちゃん 10巻

\ 70%OFFクーポン配布中 /

みちる事件の後、みこ達は一時的な休息を得ますが、内心の緊張は続いていました。遂にラスボスが現れたようだと感じ取る場面もあり​、物語が終盤に差し掛かったムードが漂います。そんな中、みこ・ハナ・ユリアの3人は遠野先生の計らいで四谷家で勉強会を行うことになりました​。

ところが、この平和なひとときが皮肉にもみちるの執着心をさらに煽る契機となってしまいます​。みちるは「自分以外のみこに近しい存在」であるハナに激しい嫉妬を覚え、ついに危険な行動に出ました。彼女はハナを放課後の体育倉庫に呼び出し、二人きりの状況で自分の秘密を明かそうとします​。

体育倉庫で対峙したみちるとハナ。みちるは怨念めいた表情で「みこちゃんは渡さない」と告げ、ハナに襲い掛かりました。驚いたハナは抵抗しますが、みちるに憑いた怪物の力も加わり、なすすべなく捕らえられてしまいます。絶体絶命のハナでしたが、そのとき倉庫に現れたのは生徒会長の昭生でした。

昭生は以前からみちるの不審な動きを監視しており、この場に踏み込んだのです。彼は冷静にみちるを諭そうとしますが、みちるの狂気は収まりません。乱闘の中で、みちるの口からある秘密が語られます。それは「私に取り憑いているコイツ(怪物)は、みこちゃんの力を求めている」というものでした。どうやら怪物は、みちるを利用してみこに接近し、その霊能力を手に入れようとしていたようです。

やがて駆け付けたみこも加わり、倉庫内は混戦状態となります。しかし、みこの必死の説得により、みちるの中で何かが変化しました。彼女は自分が間違っていたことを悟り、ハナに謝罪の言葉を口にします。すると不思議なことに、みちるに憑いていた怪物が苦しみ始め、彼女の体からずるりと剥がれ落ちました。

それはまるで、みちるの心の闇が消えたことで宿主に居られなくなったかのようでした。怪物は倉庫の片隅で怯えています。みこは思い切ってその怪物に近寄り、そっと問いかけました。「あなたは一体何者なの?」と。怪物は低い唸り声をあげるだけで答えませんでしたが、敵意は感じられません。昭生は怪物の姿を正面から見据え、「…君は、人間ではないね?」と静かに呟きます。それに対し怪物はコクリと頷いたように見えました。

最終的に、みちるは自分の過ちを認め学校を去る決断をします。姉の葉も妹の身を案じ、モデル業を休止して療養に専念することになりました。みこ達はみちる姉妹を見送り、ひとまずの平和を取り戻します。しかし、みちるに憑いていたあの怪物は未だ謎のまま。昭生は「彼(怪物)は俺たちの学校にまだ潜んでいる」と警告し、後々に備えるのでした​。

※第10巻のストーリー展開により、物語は終息に向かうかと思われましたが、まだまだ続きがあります​。読者からは「伏線が回収されつつあり、そろそろストーリーの終盤かな?」といった声も上がりましたが​、このまま完結…ではなく更なる展開が待ち受けています。

第11巻 あらすじ・ネタバレ

見える子ちゃん 11巻

\ 70%OFFクーポン配布中 /

みちる事件後、学園は日常を取り戻したかに見えました。しかし新たなキーパーソンが登場します。それは前巻ラストに姿を現したセトという謎の少年です。セトは中学生ほどの年齢で、いつもヘッドホンを付けており、無表情で何を考えているかわからない雰囲気を持っています。彼はある日突然みこの前に現れ、「君が四谷みこ?話がある」と声をかけてきました。

驚いたことにセトの声は、口を動かさずともみこの脳内に直接響くような特殊なものでした​。セトは自己紹介代わりに「僕は見える子ちゃんならぬ、聞こえるおじさんってところかな」と冗談めかして語ります​。どうやら彼は霊を“見る”のではなく“聞く”能力を持っているようなのです。

セトはみこに対して敵意を見せず、「協力しよう」と申し出ます。彼の目的は、学校に潜む作業服姿の怪異を捕まえることだと言います。みこはピンと来ませんでしたが、後日、昭生から「最近校内で作業服を着た不審者が目撃されている」という噂を聞き、あれが霊なのだと気付きます。それはおそらく第10巻ラストで昭生が言及した、例の怪物(人間ではない者)が人間の姿を装って潜伏している姿でした。セトはその正体を探るため、みこの力を借りたいようです。

一方、四谷家では年末から年始にかけて異変が起きていました。みこの母・透子と弟・恭介(※弟の存在はこれまで言及されていませんでしたが、第11巻で描かれました)は、みこの様子がおかしいことに気付き始めます。大晦日の夜、みこは再び亡き父・真守の霊と遭遇します。父は「ごめんな、気付いてやれなくて」と囁き、みこの頭を撫でるとすっと消えました。

その直後、みこは激しい頭痛に襲われ、何か黒い影が背後に立つのを感じます。それはどう見ても人間ではなく、作業服を着た異形の姿でした。そう、作業服おじさんの怪異がいよいよみこの前に出現したのです​。

第11巻では、この作業服怪異との対峙がクローズアップされます。セトや昭生、ユリアも駆けつけ、校舎裏での決戦が始まりました。作業服おじさんは無言で襲いかかってきますが、セトはヘッドホンを取り外し心霊周波数を操って相手の動きを封じます。昭生も何らかの力を発揮し(詳細は描写されず謎)、ユリアとみこを守ります。

みこは思い切って呼びかけました。「あなたは…みちるに憑いていた存在なの?」。すると作業服怪異は一瞬動きを止め、苦しそうに震えます。まるで答えたくない何かを突かれたかのように。そして不意にその姿が崩れ落ち、辺りに霧散しました。戦いは終わったかに見えましたが、セトは「違う…まだ終わってない」と警戒を解きません。どうやら怪異は完全に倒せておらず、逃げのびただけのようでした。決着は次巻以降に持ち越されます。

第12巻 あらすじ・ネタバレ

見える子ちゃん 12巻

\ 70%OFFクーポン配布中 /

物語はついに転換点を迎えます​。第12巻では、年明けから新学期にかけてのみこの周囲で起こる“異変”が詳細に描かれました​。セトという少年の正体、そして作業服おじさんの怪異の目的が徐々に明らかになっていきます。

セトはどうやら人間ではなく、みこの味方である不思議な存在のようです。彼は人の姿を取っていますが、その言動や能力は明らかに常識を超えています。セトは現状では味方っぽいものの「その正体や目的が胡散臭くて拭えない」とみこ達も警戒しています​。

一方で、学校に潜伏する作業服姿の怪異は依然取り逃がしたままですが、その動きが徐々に活発化していました​。廃部室に奇妙な印が残されたり、夜間校舎で物音がしたりと、不穏な兆候が相次ぎます。セトは「僕が囮になる」と言い出し、単身でその怪異に接触する大胆な行動に出ました。

やがて衝撃の事実が判明します。作業服おじさんの正体は、かつて学校で工事中に事故死した用務員の霊であることが分かりました。彼は生前、心優しく生徒達に慕われていたのですが、自身の死に納得できず校内に留まっていたのです。しかしそれだけでは説明が付きません。彼がみちるに憑いていた怪物と同一なのか?セトはさらなる推理を示します。

「初代ピィちゃんだよ」と。どうやら過去に狐神社に仕えていた最初の眷属(ピィちゃん)こそが、この用務員の姿を借りて暗躍していたらしいのです​。セトから見ても「優しい子ではあるが、もうお互い分かり合えないだろう」と評され、悲しそうに微笑むのみでした​。つまり、この怪異(初代ピィちゃん)は元は神社の狐眷属で、みこを護る役目でしたが、今やみこの成長により自分の存在意義を失い暴走しているとのことです。

最終盤、みこは自宅で大きな決意をします。それはこれ以上逃げないということ。今まで見えることから逃げ続け無視してきた彼女ですが、もはや大切な人たちを守るためには避けて通れません。みこは泣きながら母に打ち明けます。「私、怖かった…でももう大丈夫」と​。それは父の霊や周囲の支えによって、みこが大きく成長した証でした​。第12巻は、みこの心の成長と変化が感動的に描かれる巻でもあり、「ホラーだけじゃない!泣けるシーンもある」と読者を驚かせました​。

そしてラスト、セトと協力したみこ達はついに**用務員の怪異(初代ピィちゃん)**と対峙します。セトが呼びかけると、彼は静かに姿を現しました。その顔には悲しみが浮かび、みこに対して何か語ろうとします。しかし突然、大音量のノイズが響き、怪異は叫び声を上げます。何者かが邪魔をしたのです…。そこで第12巻は幕を閉じ、次巻への緊張を残しました。

主な登場キャラクター紹介

イメージ画像

『見える子ちゃん』の魅力を支える主要キャラクターたちを紹介します。それぞれ個性的で、物語に欠かせない役割を担っています。

  • 四谷 みこ(よつや みこ)
    • 本作の主人公で、ごく普通の女子高生だったが、ある日突然「この世ならざる存在」が見えるようになってしまう。恐怖を抱きながらも、その事実を周囲に悟られないよう「見えていないフリ」で日常を過ごす芯の強さを持つ少女。怖がりながらも、親友や周囲の人々を守ろうと勇気ある行動を取ることもあり、特に善とハナを守ろうとした姿勢が印象的。数珠に頼ったり、霊能者に接触したりするが、見える力は強大で、常に霊とのギリギリの攻防を続ける。父は既に亡くなっており、母と弟と3人暮らし。
  • 百合川 ハナ(ゆりかわ ハナ)
    • みこの親友で、明るく天真爛漫な性格の少女。とにかく食欲旺盛で「朝ごはんの後に朝ごはんを食べる」ほどの食いしん坊。強大な生命エネルギーを持つ特殊体質で、霊を引き寄せやすいが、同時にその霊を浄化・退けてしまう力も備えている。本人に霊感はないが、その明るさと無自覚な霊力で、結果的にみこを支える存在となっている。
  • 二暮堂 ユリア(にぐれどう ユリア)
    • みこやハナと同級生の女子。自称「ゴッドマザーの一番弟子」で、自身も霊感を持っているが、霊の姿はぼんやりとしか見えないために空回りすることが多い。強いコンプレックスを抱えており、みこに対してライバル心を燃やしていたが、次第に友情を育むようになる。オカルト知識が豊富で、ロムの心霊ツアーに参加した際に自信を取り戻し、本物の霊能者になることを目指すようになる。
  • ゴッドマザー(本名:タケダミツエ)
    • かつて「下町のゴッドマザー」と呼ばれた霊能者。みこに強力な数珠を渡したが、すぐに霊に壊されたことから自らの無力さを感じ引退。しかし、みことハナの身を案じて復帰する。みこたちの強力な味方として、後半のストーリーを支える重要キャラクター。
  • 神童 ロム(しんどう ロム)
    • ゴッドマザーの元弟子。胡散臭い雰囲気を持ちながらも実力は本物の霊能者。パワーストーンなどを販売するビジネススタイルだが、霊との対峙では本気を見せる。過去に神社での事件をきっかけに、強い責任感を抱いており、再びその地へ赴く際には身代わりとしてみこを利用しようとするが、最終的には彼女たちと共闘し、師匠ゴッドマザーと和解する。
  • 岡 トワ子(おか トワコ)
    • ゴッドマザーの師匠で、彼女の名付け親でもある。現在は霊能者としてテレビ出演などもしている人物。過去、ロムが神社に入ってしまった際に自ら身代わりとなり、狐の怪異として存在している。人情味あふれる人物で、ロムとゴッドマザーの和解にも大きな影響を与えた。
  • 四谷 恭介(よつや きょうすけ)
    • みこの弟。ホラー系のテレビ番組が好きで、姉の異変にも敏感。みこに彼氏ができたと誤解して尾行したり、神社に向かった姉を探しに行くなど、行動力と姉想いな性格を持っている。
  • 四谷 真守(よつや まもる)
    • みこの父。すでに亡くなっているが、霊として家族のそばに留まり見守っている。生前、プリンを巡ってみことと大喧嘩し、仲直りできなかったことを悔やんでおり、みこの成長や安全を静かに支えている。
  • 四谷 透子(よつや とうこ)
    • みことと恭介の母。優しくおっとりした性格で、家庭的で心配性な面もある。家族を支える母として、物語の安心感を担っている存在。

『見える子ちゃん』漫画の魅力・見どころ

イメージ画像

漫画『見える子ちゃん』が多くの読者を惹きつけている理由は、ホラーとコメディという相反する要素の絶妙な融合にあります。怖さ・笑い・感動がバランス良く詰まっており、一度読み出すと止まらない面白さがあります。

絵も上手くストーリーも練られているため、ホラー好きはもちろん、普段ホラーを読まない人やキャラ萌え重視の人にもおすすめできる作品です。ここでは本作の魅力や見どころをいくつか挙げてみます。

ユニークすぎる設定

「幽霊が見えても全力でシカトする」という発想自体が斬新で面白いです。

他のホラーでは見えたら退治したり逃げたりしますが、見える子ちゃんのみこはとにかく無視​。このギャップがギャグになりつつ、読者には「バレるな!頑張れ!」とハラハラさせるスリルも与えてくれます。

可愛いキャラと不気味な霊のギャップ

作画の魅力として、女の子達の可愛さと幽霊のグロテスクさが極端なコントラストを成しています。

例えばみこの大きな目に浮かぶ涙や震える表情は守ってあげたくなる可愛さですが、その背景にはドロドロの幽霊がいたりします。この絵柄の落差が作品の独特な雰囲気を作り出し、「怖いけど笑える」不思議な読後感を生んでいます​(読者レビューでも「女の子みんな可愛いし幽霊はしっかり気持ち悪くて良い」と評価されています​)。

徐々に明かされるストーリー伏線

初期は1話完結のショートホラーギャグの体裁でしたが、中盤以降ストーリー性が深まります。ゴッドマザーの予言、狐神社の「三回」ルール、父親の霊など、散りばめられた伏線が後で大きな展開に繋がります。

読者は「え、このエピソードが後で繋がるの!?」と驚かされ、物語の先が気になって仕方なくなる仕掛けです。特に狐神社編から一条みちる編にかけては、作品のトーンもシリアスで感動的なものに変化し、「ただのギャグ漫画じゃなかった!」と好評を博しました。

ホラー×コメディの絶妙なバランス

本作はホラーとしての恐怖演出も本格的です。背筋が凍るような幽霊のビジュアル、突然現れる驚かし要素など、純粋に怖いシーンも多々あります。

しかし同時に、ハナの天然ボケやユリアのリアクション芸、みこの心のツッコミなど笑いどころもきっちり用意されています。読者は怖がった直後にクスッと笑えるため、緊張と緩和がうまく作用し中毒性があります。「ホラーが苦手だけどこの漫画は読める」という声もあるほどで、恐怖と笑いの塩梅が絶妙なのです。

キャラクターの成長と人間ドラマ

ホラーコメディでありながら、キャラの内面描写や人間関係もしっかり描かれている点も見逃せません。みこの勇気の成長、ユリアの友情、ハナの無垢な優しさ、遠野先生やみちるの抱える闇など、心に迫るドラマが存在します。

特にみこの亡き父とのエピソードは涙なしには読めない感動回でしたし、敵対したみちるですら心の弱さに同情の念を抱かせました。「ホラーを装った感動ストーリー」という評価もあるほどで、単なるお化け騒動に終わらない深みが魅力です。

SNS発の話題性

作者の泉朝樹先生がTwitterに投稿した第1話がバズったことから始まった経緯も、この作品の面白さを象徴しています。SNSで最初話題になり、その勢いそのままに連載化という現代ならではのスタイルです​。

実際、Twitter上ではみこのリアクション画像やコマが頻繁に共有され、「#見える子ちゃん」「#見えないフリ」などのタグで盛り上がりました。そうした読者参加型の盛り上がりも魅力の一つでしょう。

読者の感想・SNSでの反応

『見える子ちゃん』は連載開始当初からSNSを中心に大きな反響を呼びました。そのユニークな内容ゆえ、読者の感想も様々な声が上がっています。ここでは読者レビューやSNSでの主な反応をまとめます。

「怖いのに笑える!」

多くの読者が口を揃えるのはこの感想です。ホラー漫画でありながらギャグ漫画としても一級品という評価で、シーモアのレビューでも「女の子は可愛いし幽霊はしっかり怖くて最高​」と絶賛されています。特にみこのリアクションが「新鮮で面白い」と評判で、「こんな対処法見たことない(笑)」という驚きと笑いの声が多数です。また「ページを捲るのが怖いけど先が気になって読んじゃう」と、中毒性の高さを指摘する声も見られました。

キャラクター人気

主人公のみこは「健気でかわいい」と人気ですが、実はハナ推しの声もかなりあります。ハナの底抜けの明るさと食いっぷりが「読んでて癒やされる」「ハナちゃんマジ天使」と好評です。ユリアも登場当初はウザ可愛いキャラとして賛否ありましたが、話が進むにつれ「ユリアいい子じゃん…」と評価が上がりました。敵役であるみちるに対しても「憎めない」「悲しい子だった」と同情的な感想が出るなど、キャラ造形の丁寧さがうかがえます。

「意外と泣ける」という声

ホラーコメディと思いきや「不意打ちで涙腺を刺激された」という読者もいます。特に多かったのが、みこの父親のエピソードで感動したという反応です。「最後のみこちゃんの『お父さん…』でボロ泣きした」「ホラー漫画で泣かされるとは思わなかった」というツイートも散見されました。また狐神社の件や後半のクライマックスでも「予想以上に熱い展開」「読んでて胸が熱くなった」という感想があり、作品の幅広い感情表現に驚く声が上がっています。

SNSでの二次創作・ミーム

『見える子ちゃん』はSNS映えするネタが豊富なため、二次創作イラストやコラージュも活発です。みこが必死に笑顔を作るシーンや、幽霊に「見えてるよね?」と囁かれるコマなどは、他作品のキャラで再現したパロディが数多く投稿されました。また「#見える子ちゃんチャレンジ」と称して、自分の背後に心霊写真風の画像を合成し「無視する」写真を撮る遊びも一時流行りました。こうしたユーザー参加型の盛り上がりも、本作のヒットを支える一因でしょう。

アニメ版の反応

2021年秋クールに放送されたTVアニメ版『見える子ちゃん』も話題になりました。声優の雨宮天さんがみこを熱演し、「怯え声がリアルすぎる!」と評判でした。ただ一方で、アニメ版はサービスシーンが多めだったことから「ちょっと露骨な胸揺れ演出はいらないかも…」という批評も一部ありました​(海外ファンの声で「ファンサービスのせいで評価を下げた」なんて意見も​)。それでも総じて「出来が良かった」「続編を見たい」という声が多く、アニメでファンになって原作漫画に手を伸ばした人も少なくありません。

「完結してる?」と気にする声

連載が長期化する中で、SNS上では「見える子ちゃんって完結したの?」という質問も散見されます。特に2023年頃、「最終回が近いのでは」という噂が一部で流れたこともあり、Yahoo知恵袋などでも議論されました​。しかし​にもある通り2024年時点では完結しておらず、ファンの間では「まだまだ続いてほしい」「最終回が来たらロスになりそう」といった声が上がっています。物語の展開上はクライマックスに近づいていますが、「ちゃんと風呂敷を畳んでほしい」「打ち切りだけはやめて」という期待と不安入り混じった反応が見られます。

総評

読者レビュー総数も多く、各電子書店での評価も高評価が目立ちます(コミックシーモアではレビュー件数971件超と人気の高さを示しています)。「SNSで知って探しました」という新規読者も依然として多く、新刊発売の度にTwitterではトレンド入りするなど注目度が高い作品です。良い意味で「裏切られた」という意見もあり、可愛いだけ・怖いだけで終わらない展開に満足する声がほとんどです。

以上のように、読者からは概ね高い評価と熱い支持を受けている『見える子ちゃん』。口コミでじわじわと人気が広がり、実写映画化にまで至ったのも納得の反響と言えます。

実写映画化の最新情報【発表・キャスト・公開日など】

漫画『見える子ちゃん』はその人気の高まりから、実写映画化が実現しています。公式発表によると、映画『見える子ちゃん』は2025年6月6日に劇場公開予定です。ここでは、映画化の最新情報をまとめます。

発表と制作スタッフ

2024年10月10日に実写映画化が正式発表されました​。監督・脚本を務めるのは中村義洋氏。中村監督は『残穢 -住んではいけない部屋-』や『忍びの国』などで知られ、ホラー表現に定評のある人物です​。原作の泉朝樹先生も「ホラーの鬼才によって実写化される」とコメントしており、原作の持つ恐怖と青春の空気感がどう再現されるか期待が高まっています。

キャスト

主演の四谷みこ役には若手女優の原菜乃華(はら なのか)さんが抜擢されました​。原さんにとって本作がメジャー映画初主演となり、みこのトレードマークである「恐怖に耐えながら無視する」演技に注目が集まります​。親友の百合川ハナ役はモデル・女優の久間田琳加(くまだ りんか)さんが演じます​。ハナの天真爛漫さと大食いキャラをどう表現するか楽しみです。クラスメイトの二暮堂ユリア役にはSNSで人気のなえなのさんが起用されました​。ユリアのちょっとイタいオカルト少女ぶりをフレッシュに演じてくれるでしょう。

さらに実写映画ではオリジナルキャラクターも登場します。生徒会長の権藤昭生役に山下幸輝さんがキャスティングされました​。原作でも後半に出てくる頼れる男子キャラですが、映画では序盤からみこ達と行動を共にし、謎解きに貢献するようです。みこ達の担任教師遠野善役はジャニーズ出身の京本大我さん(SixTONES)が演じます​。遠野先生の優しさとミステリアスさを体現する配役と言えるでしょう。

また、みこの母・四谷透子役に高岡早紀さん、亡き父四谷真守役に滝藤賢一さんと実力派が揃いました​。担任の荒井先生役には堀田茜さんが扮し、原作にはないオリジナルの教師キャラとして登場します。他にも吉井怜さんが出演されることが発表されています​(役柄は伏せられていますが、おそらく重要な霊的存在かキーパーソンかもしれません)。

映画のストーリーと原作比較

映画版『見える子ちゃん』の物語は、基本的に原作序盤のエピソードをベースにしつつオリジナル要素を加えたものになるようです。公開された予告編や公式あらすじによると、みこが霊を無視し続ける中で、新任教師の遠野が赴任してきてからハナに異変が起こり、みこが**「無視か友情か」の狭間で葛藤する展開が描かれています​。これは原作4~5巻の遠野先生編(猫の霊と母の幽霊のくだり)に相当しますが、映画では生徒会長の昭生とユリアが最初から協力者として加わる**点が大きな違いです​。原作ではみこが単独で遠野の真相に挑みましたが、映画では仲間たちと謎を追う青春ミステリー色が強くなっています。

また、映画オリジナルと思われる設定として、昭生が「冷静沈着な生徒会長」として霊に挑む役割になっており​、彼がどのように物語に絡むか興味深いです。おそらく3人+先生のチームで遠野先生に憑いた霊の謎を解明し、ハナを救うという筋になりそうです。予告編では、BABYMONSTERの主題歌「Ghost」に乗せて大量の霊が押し寄せるクライマックスシーンが映し出され、みこがついに「無視できない恐怖」に立ち向かう姿が確認できます​。原作ファンにはお馴染みのキツネの神社父親の幽霊エピソードなどが盛り込まれるかは不明ですが、映画単体で綺麗にまとまるよう適度な改変が行われているようです。

公開日と主題歌

前述の通り公開日は2025年6月6日(金)で、全国ロードショーとなります​。ホラー映画らしく梅雨入りの時期に合わせた公開で、じめじめした空気感と怪談がマッチしそうです。主題歌は韓国のガールズグループBABYMONSTERによる新曲「Ghost」。映画のために書き下ろされた楽曲で、世界的新人グループのパワフルな歌声がエンディングを彩ります​。BABYMONSTERは多国籍メンバーからなる注目のK-POP新人で、この映画主題歌で日本デビュー後さらなる飛躍を遂げるでしょう​。

見どころ

実写映画版『見える子ちゃん』の見どころは、何と言っても幽霊のビジュアル表現でしょう。原作の幽霊は非常に不気味かつグロテスクですが、映画では特殊メイクやCGでどこまで再現されるのか期待されます。予告映像では「見えてはいけないものが紛れ込む?」というキャッチコピーと共に、ポスターに隠れた幽霊が示唆されており、ビジュアル面の工夫にも力が入っている様子です。さらに、主人公みこ役の原菜乃華さんがどれだけ迫真の「無視演技」を見せてくれるかも注目ポイントです。怖さをこらえ涙目で震えながらスマホをいじる姿など、漫画の名シーンがどのように実写化されるか楽しみですね。

総じて、映画『見える子ちゃん』は原作ファンにもホラーファンにも見応えのある作品となりそうです。キャスト陣の豪華さや脚本・演出の新解釈も見逃せません。公開時期が近づくにつれ続々と情報が解禁されていますので、公式サイトやSNSも要チェックです。

まとめ

『見える子ちゃん』は、2025年4月現在も連載が続いている人気ホラーコメディ漫画で、まだ完結はしていません。現在、コミックスは第12巻まで刊行されており、続巻となる第13巻の発売も予定されています。

本作は、普通の女子高生・四谷みこが突如として幽霊が「見える」体質になりながらも、「見えていないフリ」をして恐怖に耐え抜くという斬新な設定が話題を呼び、SNS発の大ヒット作へと成長しました。

ストーリーは序盤の1話完結型のギャグ要素から、神社の狐神エピソードや転校生・みちるとの対決といった本格的な長編展開へと進化し、読者を飽きさせない構成になっています。

特に主人公・みこの内面描写や成長は深く、ホラーでありながら涙を誘う感動シーンも多く含まれているのが特徴です。アニメ化やグッズ展開も成功を収め、さらには2025年6月には実写映画の公開も控えており、ますます注目が高まっています。

今後の展開としては、物語がクライマックスに向かっているとの見方もありますが、作者の泉朝樹先生は引き続き構想を温めている様子で、最終巻の発表はまだされていません。ファンの間では「終わってほしくない」との声が多数あがっており、今後の展開にも期待と不安が交錯しています。

怖いのに笑えて泣ける、新感覚ホラーコメディとして、今後も目が離せない作品です。

あわせて読みたい
『ひとりでしにたい』あらすじ、ネタバレ解説!コミカルな終活マンガの魅力と最新話や最新刊情報 『ひとりでしにたい』は、終活をテーマにしながらも笑いと共感を誘う異色のコミカルマンガです。 35歳独身女性・山口鳴海が「孤独死」への不安をきっかけに、婚活から終...
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次