漫画「クローズ」読む順番は？シリーズのあらすじや関係を徹底解説

不良漫画の金字塔『クローズ』は、主人公・坊屋春道を中心に鈴蘭高校で繰り広げられる激しい抗争と熱い友情を描いた大人気シリーズ。

続編『WORST』では新たな主人公・月島花が登場し、物語は次の世代へと受け継がれていきます。

本記事では、本編・外伝・スピンオフを含めた「クローズ」シリーズ全体のあらすじと読み順を徹底解説。

おすすめの読む順番から、時系列順・出版順の違い、さらにはシリーズの“その後”やスピンオフ作品まで網羅的に紹介します。

漫画「クローズ」とは？

高橋ヒロシによる漫画「クローズ」は、不良漫画（ヤンキー漫画）というジャンルにおいて、その金字塔として広く認知されています。

1990年から1998年まで「月刊少年チャンピオン」で連載されたこの作品 は、その連載期間の長さが示すように、当初から高い人気を博し、今日に至るまでその影響力を保っています。

物語は、札付きの不良が集まることで有名な鈴蘭男子高等学校、通称「カラスの学校」 を舞台に、主人公である坊屋春道の活躍を中心に展開されます。

学校内では、常に複数の派閥や一匹狼の生徒たちが、激しい勢力争いを繰り広げており 、その中で男たちの熱い友情（オトコギ）や、学校の覇権を巡る熾烈なライバル関係が描かれています。  

「クローズ」の世界は非常に広大で、直接的な続編である「WORST」をはじめ、様々なキャラクターや時代に焦点を当てた多数のスピンオフ作品が存在します。

また、実写映画化もされており、特に「クローズZERO」（原作漫画の1年前を描いた作品 ）、「クローズZERO II」（1作目の8ヶ月後 ）、「クローズEXPLODE」（2作目の1ヶ月後 ）といった作品群は、原作の精神を受け継ぎつつも独自のストーリーと滝谷源治というキャラクターを中心に据え、全体の認知度向上に大きく貢献しました。

さらに、1994年にはナックプロダクションによって2話構成のOVA（オリジナル・ビデオ・アニメーション）も制作され 、原作初期の物語が映像化されています。  

漫画「クローズ」シリーズを読む順番は？まずはコレ！

このシリーズを初めて読む方には、まず本編である『クローズ』から読み始めるのが最もおすすめです。

その後、続編の『WORST』へと進むことで、物語の核心的な流れをしっかりとつかむことができます。さらに、前日譚やスピンオフ作品を読めば、登場人物や世界観への理解が一層深まるでしょう。

出版順や時系列に沿って読む方法もありますが、特に初心者の方は、まずは主要なストーリーから体験することを強く推奨します。

1. クローズ：1990–1998年連載 全26巻
   • まず、オリジナルの「クローズ」漫画（全26巻）から始めることで、物語の基礎を確立し、坊屋春道やE組三人衆のような象徴的なキャラクターを紹介し、鈴蘭高校とそのライバル校の舞台に慣れることができます。  
2. WORST：2001–2013年連載 全33巻
   • 「クローズ」の後は、直接的な続編である「WORST」（全33巻＋外伝1巻）に進み、物語全体の流れを継続し、鈴蘭での次世代の抗争を、月島花を中心人物として見ることができます。  

 クローズとWORSTの間に、番外編ですが直接的な続編にあたる「その後のクローズ：全1巻」を読むのもおすすめです。WORSTまでの空白の時間を埋める内容となっています。

すでに『クローズ』や『WORST』を読んだ人はスピンオフや外伝も！

すでに『クローズ』や『WORST』を読んだ方には、スピンオフや外伝を「出版順」や「時系列順」にたどっていくことで、シリーズ全体の魅力をより深く味わうことができるでしょう。

「クローズ」シリーズは本編に加え、数多くの外伝やスピンオフが展開されており、現在も新作が続いています。

特に「WORST外伝」シリーズでは、個々のキャラクターにスポットを当てた物語が描かれており、読者はより一層この世界観に没入できます。

このシリーズでは、物語が単純な時系列で進むわけではなく、前日譚やサイドストーリーが複雑に絡み合いながら展開されていきます。

こうした非線形なストーリーテリングによって、特定のキャラクターの過去や背景に迫ることができ、全体の物語に深みが増していきます。

そのため、必ずしも時系列にこだわらず、気になるキャラクターやエピソードから自由に読み進めても十分に楽しめる構成となっています。

出版順

作品名	連載期間	巻数	備考
クローズ	1990–1998	全26巻	シリーズの原点。坊屋春道が主人公。
その後のクローズ	1998	全1巻	「クローズ」の直接的な続編。
続・クローズ外伝	1998	全1巻	「クローズ」の世界のさらなる探求。
QP	1998–2000	全8巻	同じ世界を舞台にしているが、異なる主人公と、やや年齢層の高い読者に焦点を当てている。
WORST	2001–2013	全33巻	「クローズ」の直接的な続編。月島花が主人公。
リンダリンダ	2009–2010	全2巻	リンダマンの過去に焦点を当てた外伝。
クローズLADIES	2009–2010	全1巻	パロディスピンオフ。
クローズZERO	2008–2010	全9巻	実写映画に基づいた前日譚。
クローズZERO2 鈴蘭×鳳仙	2010–2012	全11巻	映画「クローズZERO II」を基にした漫画版。
春道	2011	全1巻	新しい主人公のスピンオフ。
クローズ外伝 片桐拳物語	2014	全1巻	重要な脇役の片桐拳に焦点を当てた外伝。
クローズEXPLODE	2017–2020	全9巻	3作目の実写映画に関連するスピンオフ。
クローズ外伝 鳳仙花 the beginning of HOUSEN	2017–現在	既刊21巻(2025年5月時点)	鳳仙学園に焦点を当てた前日譚。
WORST外伝 グリコ	2019–現在	既刊32巻（2025年5月時点）	花木九里虎の中学時代に焦点を当てた前日譚。
WORST外伝 ドクロ	2019–現在	既刊18巻（2025年5月時点）	河内鉄生の過去に焦点を当てた前日譚。
WORST外伝 ゼットン先生	2020–現在	既刊15巻（2025年5月時点）	ゼットンが教師になった後の物語。
WORST外伝 サブロクサンタ 名もなきカラスたち	2022–現在	既刊10巻（2025年5月時点）	「クローズ」と「WORST」の間に設定されたスピンオフ。

時系列順

作品タイトル	現状の巻数	備考
クローズ外伝 鳳仙花 the beginning of HOUSEN	既刊 21巻（連載中）	鳳仙学園の創設期
WORST外伝 グリコ	既刊 32巻（連載中）	花木九里虎の中学時代
クローズZERO	全9巻（完結）	映画版前日譚
クローズ外伝 片桐拳物語	全1巻	“拳さん”高校時代
クローズ	本編26巻（完結）	1990‑1998連載
クローズ外伝	全1巻	春道周辺の短編。※外伝3冊セットのうちの1冊
WORST外伝 サブロクサンタ 名もなきカラスたち	既刊 10巻（連載中）	春道退学〜花入学の空白期
その後のクローズ	全1巻	本編直後の番外編
WORST	全33巻（完結）	月島花編
WORST外伝（武装戦線創設編）	全1巻	2009刊
WORST外伝 ドクロ	既刊 18巻（連載中）	河内鉄生の過去
WORST外伝 ゼットン先生	既刊 15巻（連載中）	“ゼットン”教師篇
最後のWORST（The Last Worst）	読み切り2編／単行本	『We are the WORST! 卒業‑GRADUATION‑』に収録（全1巻）

本編『クローズ』『WORST』：あらすじ

• クローズ：シリーズの原点である本編
• WORST：クローズの続編

クローズ

物語は、転校生・坊屋春道（ぼうや はるみち）が、札付きの不良が集まる鈴蘭男子高校にやってくるところから始まります。一見すると飄々とした春道ですが、実は圧倒的な強さと不思議なカリスマ性を持ち、鈴蘭の中で急速にその名を広めていきます。

鈴蘭高校は、「カラスの学校」という異名で知られる不良高校。生徒たちは「カラス」と呼ばれ、校内には複数の派閥や孤立した実力者が存在し、日々熾烈な覇権争いが繰り広げられています。

これまで一度も全校をまとめ上げたリーダーが誕生していないのが特徴で、この混沌とした環境が物語の舞台です。

春道は転校早々、安田泰男（ヤス）と出会い、そこから桐島ヒロミ、本城俊明（ポン）、杉原誠（マコ）の「E組三人衆」と行動を共にするようになります。彼らとの固い絆は物語序盤の大きな見どころのひとつです。

一方で、鈴蘭最大派閥「阪東一派」ともぶつかるなど、春道の登場により学校内の勢力図が大きく動いていきます。

物語が進むにつれて、春道を中心としたさまざまなストーリーが展開されます。阪東一派との対立と崩壊、複数の高校をまとめた巨大勢力「黒焚連合（こくたくれんごう）」の誕生、そして規律を重んじる鳳仙学園との激しい抗争など、鈴蘭高校の枠を超えて物語はどんどん広がっていきます。

春道は、ただ喧嘩が強いだけでなく、「最強」よりも「最高」を目指すという独自の価値観を持っています。この姿勢が、彼を単なる不良漫画の主人公ではない、魅力的なキャラクターとして際立たせています。

WORST

『WORST』は、『クローズ』の続編にあたる作品で、主人公・坊屋春道たちの卒業から約1年後の鈴蘭高校を舞台に、新たな世代の物語が始まります。

物語の中心となるのは、新しく鈴蘭に入学してきた月島花（つきしま はな）。彼は「鈴蘭を統一する」という、かつて誰も成し遂げられなかった目標を胸に、仲間たちとともに奮闘します。

『WORST』では、春道世代のキャラクターも一部登場しますが、物語のメインは月島花の成長と彼の仲間たち、そして立ちはだかるライバルたちとの熱い戦いに移ります。花を支える親友たちや、強烈な個性を持つ新たなキャラクターたちが物語に深みを加えます。

本作では、不良界の勢力図も大きく変化しています。かつての巨大勢力「黒焚連合」はすでに解体され、新たに「竜胆高校」のような強敵が登場。鳳仙学園でも光我兄弟のような新世代が台頭し、鈴蘭を取り巻く環境は刻一刻と変化しています。

また、『WORST』からは物語の舞台が「戸亜留市（とあるし）」と正式に名付けられました。この地名の登場によって、作品世界に一貫性が生まれ、複数の学校や抗争が一つの地域内で展開されているというリアリティが増しています。

前日譚とスピンオフ：あらすじ

• クローズZERO
• クローズ外伝 鳳仙花 the beginning of HOUSEN
• WORST外伝 グリコ
• WORST外伝 ドクロ
• WORST外伝 ゼットン先生
• クズ!! ～アナザークローズ九頭神竜男～

クローズZERO

『クローズZERO』は、実写映画を原作としたスピンオフ漫画で、本編『クローズ』の1年前の鈴蘭高校を描いた前日譚です。

物語の中心は、3年生の滝谷源治と芹沢多摩雄という2人のカリスマ不良による熾烈な覇権争い。ヤクザの父を持つ源治は「鈴蘭制覇」を狙い、芹沢は「百獣の王」の異名を持つ圧倒的な存在として立ちはだかります。この2人の対立が、物語を大きく動かしていきます。

登場キャラクターも個性派ぞろいで、頭のキレる伊崎瞬、忠義に厚い辰川時生、そして源治の指針となるOB・片桐拳など、それぞれが鈴蘭高校の歴史に深みを与えています。

クローズ外伝 鳳仙花 the beginning of HOUSEN

『クローズ外伝 鳳仙花 the beginning of HOUSEN』は、鈴蘭高校のライバル校として知られる鳳仙学園の成り立ちと、「殺しの軍団」として恐れられるまでの過去を描いたスピンオフ作品です。

物語は、鳳仙の初期メンバーであり伝説的存在となる寺岡“仏陀”光利の中学時代に焦点を当てています。彼のカリスマ性と行動が、鳳仙の文化や組織、そして凶暴な校風を形作っていく過程がリアルに描かれています。

この外伝では、鳳仙の初期の幹部たちや重要人物の背景が丁寧に描かれ、彼らがどのようにして学校の悪名高いヒエラルキーを築き上げたのかが明かされます。こうした描写は、長年にわたる鈴蘭との因縁深い対立をより深く理解する手助けにもなります。

WORST外伝 グリコ

『WORST外伝 グリコ』は、『WORST』に登場する最強キャラの一人、花木九里虎（はなき くりこ）の中学時代を描いたスピンオフ作品です。物語は、彼が鈴蘭高校に入学する前の博多（福岡県）を舞台に、地元でどのように名を上げていったのか、その背景をじっくりと描いています。

九里虎は、モップのような髪型に博多弁、女好きという個性的なキャラクター。圧倒的な喧嘩の強さと存在感を持ち、周囲を圧倒しながらも独自の哲学で動くその姿が魅力です。

このスピンオフでは、彼がどのようにして“最強”と呼ばれる存在に成長したのか、その過程が明かされていきます。

WORST外伝 ドクロ

『WORST外伝 ドクロ』は、『WORST』で重要な存在として描かれる不良バイカー集団「武装戦線（ぶそうせんせん）」の六代目ヘッド・河内鉄生の知られざる過去に迫るスピンオフ作品です。

物語は、鉄生が武装戦線と出会い、その一員として成長していく過程を中心に描かれています。武装戦線は、髑髏をモチーフにした独特のファッションと、仲間同士の強い絆で知られるカリスマ的な集団。

この作品では、彼らの誕生や内部の価値観、鉄生がどのようにしてリーダーとして認められていったのかが明かされます。

WORST外伝 ゼットン先生

『WORST外伝 ゼットン先生』は、『クローズ』や『WORST』で人気のキャラクター、花澤“三郎”ゼットンが高校教師として奮闘する異色のスピンオフです。

舞台となるのは鈴蘭ではなく、“リトル鈴蘭”と呼ばれる荒れた生徒の多い天香国高校。ゼットンは、問題児ばかりの2年Z組の担任として、波乱に満ちた日々を送ります。

物語は、不良生徒たちとの格闘だけでなく、校内政治や校長による全員退学計画、さらにゼットンの過去に因縁を持つ生徒・カズマとの対立など、様々な困難に立ち向かう姿を、ユーモラスかつ熱く描いています。

さらに本作では、武装戦線の伝説的リーダー・九能龍信や、鳳仙学園の元頭・美藤竜也など、おなじみのキャラクターたちも登場。

『クローズ』の世界観とのつながりも随所に感じられる構成になっています。

クズ!! ～アナザークローズ九頭神竜男～

『クズ!! ～アナザークローズ九頭神竜男～』は、『クローズ』本編で最も恐れられる敵キャラの一人・九頭神竜男（くずがみ たつお）の過去を描いたスピンオフ作品です。

圧倒的な暴力とカリスマ性で伝説となった彼が、どのようにして“最凶”の存在へと成り上がっていったのか、その凄絶な道のりが描かれています。

物語では、竜男の若き日々を通じて、彼の冷酷な性格が形成されていく様子や、幾度もの壮絶な対立、彼を神話的な存在へと押し上げた数々の出来事が、迫力ある描写で展開されます。

『クローズ』本編で坊屋春道と対峙する彼の姿に繋がる、“裏側の物語”とも言えるでしょう。

その他のスピンオフと注目すべき外伝シリーズ

• その後のクローズ
• 続・クローズ外伝
• 春道
• リンダリンダ
• クローズLADIES
• 補足資料：キャラクターブックとイラスト集

その後のクローズ

この全1巻のスピンオフ作品は、『クローズ』本編のラスト直後の出来事を描いた、直接的な続編です。

物語は、坊屋春道が鈴蘭高校を去った直後のエピソードを中心に展開し、そのまま『WORST』の序章へとつながる“空白の時間”を埋める内容となっています。春道の最後の姿や、その後の鈴蘭の様子を描くことで、ファンにとって重要なつなぎの一冊となっています。

続・クローズ外伝

『続・クローズ外伝』は、『クローズ』の世界に登場するさまざまなキャラクターたちの視点から描かれた短編を収録した、全1巻のスピンオフ作品です。

特に、武装戦線の四代目と五代目の過去、そして謎多き人物・木津京介の背景に焦点を当て、彼らの内面や知られざる物語を深掘りしています。

本編では描ききれなかったエピソードが盛り込まれており、シリーズファンにとっては見逃せない一冊となっています。

春道

『春道』は、全3巻で構成されたスピンオフ作品で、タイトルに名前が冠されているものの、坊屋春道自身の登場は限られており、物語の主役は新たな地方の舞台で活躍する別の主人公です。

春道の存在を背景にしつつも、全く異なる視点と展開で進む本作は、これまでのシリーズとは異なるアプローチが魅力です。

春道の名が残す影響と、新たな人物たちのドラマが交錯することで、『クローズ』の世界の広がりを実感できる一作です。

リンダリンダ

 『リンダリンダ』は、鈴蘭最強とも称される伝説の男・リンダマン（林田恵）の中学時代を描いたスピンオフ作品です。

全2巻構成で、これまで謎に包まれていた彼の少年時代に光を当て、その圧倒的な強さのルーツや内面に迫ります。

「坊屋春道でも敵わなかった男」として知られるリンダマン。その静かな存在感と桁違いの実力がどのように育まれたのかを知ることができる、ファン必見の一冊です。

クローズLADIES

『クローズLADIES』は、『クローズ』の世界をユニークにアレンジしたパロディ作品で、登場するおなじみのキャラクターたちを女性不良として再解釈。

舞台を女子校に置き換え、彼女たちの喧嘩、友情、青春模様を描いた全1巻の軽快なスピンオフです。

リンダマンや春道、ゼットンたちが“女子化”し、それぞれの個性を活かしたまま新たな魅力を放つ姿は、ファンにとって新鮮で笑いの絶えない読み応えとなっています。

補足資料：キャラクターブックとイラスト集

『クローズ』や『WORST』のメインシリーズやスピンオフに加えて、作品の世界観をさらに深く楽しめるキャラクターブックやイラスト集も多数刊行されています。

たとえば、『We are the WORST! 卒業』は登場人物たちの詳細なプロフィールや関係性をまとめたキャラクターブックで、読者に新たな発見を与えてくれます。

また、『クローズ イラストBOOK』は、原作の魅力が詰まったビジュアル集で、ファン必見の一冊。そして『武装戦線クロニクル』では、人気不良集団・武装戦線の歴代リーダーや活動の歴史に焦点を当て、シリーズでも特にコアな内容を楽しめます。

これらの資料は、ストーリーの裏側を補完する内容や、キャラクターたちの未公開エピソードなども収録されており、『クローズ』の世界の奥行きや人気の根強さを物語っています。キャラクター重視の解説からパロディ的な再解釈まで、幅広い層のファンの興味に応える充実のラインナップです。

登場人物、キャラクター

『クローズ』シリーズは、個性豊かなキャラクターたちが織りなす群像劇が魅力の一つです。彼らの関係性や成長を通じて、物語は深みを増していきます。

• 坊屋 春道（ぼうや はるみち）
• 林田 恵（はやしだ めぐみ）／リンダマン
• 九能 龍信（くのう りゅうしん）
• 美藤 竜也（びとう たつや）
• 古川 修（ふるかわ おさむ）／ブル
• 桐島 ヒロミ（きりしま ひろみ）
• 杉原 誠（すぎはら まこと）／マコ
• 本城 俊明（ほんじょう としあき）／ポン

坊屋 春道（ぼうや はるみち）

本作の主人公であり、鈴蘭男子高校に転校してきた金髪の不良。喧嘩の強さは校内随一で、数々の強敵を倒していく。しかし、彼の魅力は単なる強さだけでなく、仲間思いで義理堅い性格にもあります。彼の登場により、鈴蘭の勢力図は大きく変わっていきます。

林田 恵（はやしだ めぐみ）／リンダマン

鈴蘭の中でも「最強」と称される存在。無口で孤高の存在ながら、その圧倒的な強さで周囲から一目置かれています。春道とのタイマンでは互角の戦いを繰り広げ、彼のライバル的存在となります。

九能 龍信（くのう りゅうしん）

四代目武装戦線の頭。兄・九能秀臣の後を継ぎ、組織をまとめ上げる。春道とは幾度となく対峙し、互いに認め合う関係に。卒業後はボクシングの道へ進むなど、彼の成長も描かれています。

美藤 竜也（びとう たつや）

鳳仙学園の実質的なトップであり、空手の達人。弟・美藤秀幸と共に鈴蘭に抗争を仕掛けるが、春道に敗北。その後、龍信と同じジムでボクシングを始めるなど、彼の変化も見どころです。

古川 修（ふるかわ おさむ）／ブル

焚八商業高校のトップで、黒焚連合の初代総長。春道とは偶然の出会いから親交を深め、共に数々の抗争を乗り越えていきます。卒業後は実家の鉄工所を継ぎ、社長として活躍。

桐島 ヒロミ（きりしま ひろみ）

海老塚中学出身の鈴蘭生で、海老塚三人衆の一人。春道に敗北した後は彼を認め、良き理解者となる。卒業後は阪東と共にバンド活動を始めるなど、意外な一面も。

杉原 誠（すぎはら まこと）／マコ

海老塚三人衆の一人で、寡黙ながらも喧嘩の腕は一流。春道とのタイマンでは敗北するが、その後は彼の仲間として共に戦う。卒業後は大工の道へ進む。

本城 俊明（ほんじょう としあき）／ポン

海老塚三人衆の一人で、常にマスクを着用しているのが特徴。春道との戦いを避けるが、彼の強さを認め、仲間として行動を共にする。卒業後はバイク屋に就職。

「クローズ」読者の口コミや評判

漫画『クローズ』は、1990年代に連載されていたにもかかわらず、今もなお多くの読者に愛され続ける不良漫画の名作です。読者からの口コミや評判を見てみると、その人気の理由がよく分かります。

主人公・坊屋春道カッコ良すぎる

多くの読者が共感しているのが主人公・坊屋春道の魅力です。彼はケンカが非常に強く、圧倒的な存在感を持つ一方で、仲間を大切にする義理堅い性格が支持されています。

ネット上のレビューでは「春道の喧嘩スタイルも、性格もカッコ良すぎる」「誰とでもフラットな関係を築くところが好き」といった声が多く見られます。

泣ける・胸が熱くなる

『クローズ』の魅力はストーリーの熱量とキャラ同士の関係性にもあります。

単なる暴力描写だけでなく、友情や信頼、裏切りや成長といったドラマが描かれており、「読むたびに胸が熱くなる」「不良漫画なのに泣けるシーンがある」と感動の声も寄せられています。

喧嘩がリアル・どのキャラクターも魅力的

リアルな喧嘩描写と緻密なキャラクター設定も高く評価されています。

各キャラの過去や信念がしっかり描かれているため、読者はどのキャラにも感情移入しやすいと感じているようです。

「悪そうだけど芯のあるキャラが多くて、読み応えがある」「敵キャラもただの悪者じゃなく、魅力的」という意見も目立ちます。

勇気が湧いてくる・ただの不良漫画じゃない

特に印象的なのが、「読むと不思議と勇気が湧いてくる」という口コミです。これは、春道をはじめとした登場人物たちが、困難に立ち向かう姿に励まされる読者が多いことを示しています。

このように、『クローズ』は読者から「ただの不良漫画ではない」「人生の教訓が詰まっている」とまで言われる作品です。

喧嘩、友情、成長という王道のテーマを、迫力ある描写と熱い人間ドラマで描き切ったことが、長年にわたり愛され続ける理由となっています。

『クローズ』シリーズ関係性と繋がり

『クローズ』と『WORST』は直接的な続編関係にあり、『WORST』は『クローズ』本編の終わりから約1年後の鈴蘭高校を舞台に、新たな主人公・月島花の物語が展開されます。

一部のキャラクターは両作品に登場しますが、物語の中心は新世代へとバトンタッチされています。

一方、前日譚として描かれる『クローズZERO』は、『クローズ』本編のさらに前の時代を舞台にしており、坊屋春道が登場する前の鈴蘭高校や、その時代の抗争を描いています。

さらに、シリーズの世界観を広げる数多くのスピンオフ作品も存在します。たとえば『クローズ外伝 鳳仙花』では、鈴蘭の宿敵・鳳仙学園の起源と歴史が明かされ、『WORST外伝 グリコ』では“最強”と称される花木九里虎の中学時代を描いています。

『WORST外伝 ドクロ』では、バイカー集団・武装戦線の六代目ヘッド河内鉄生の過去に迫り、『WORST外伝 ゼットン先生』では、鈴蘭卒業後に教師となった花澤三郎（ゼットン）の奮闘が描かれています。

また、『クズ!! ～アナザークローズ九頭神竜男～』は、本編『クローズ』で登場した最凶の敵・九頭神竜男の生い立ちを描いた作品で、シリーズのダークな側面を掘り下げています。

これらのスピンオフは、本編では語られなかったキャラクターの背景や動機を描き、読者が『クローズ』ユニバースをより深く理解するための手がかりとなっています。

シリーズの魅力をより広く、より深く味わいたいファンにとって、欠かせない補完作品ばかりです。

本編である「クローズ」「WORST」の続編はある？

結論から申し上げますと、2025年5月現在、『WORST2』のような『クローズやWORST』に続く正式な続編は存在していません。

『WORST』の連載が2013年8月に終了して以降、シリーズの世界観や人気キャラクターの過去に焦点を当てたスピンオフ作品が複数展開されています。

これらの外伝は、ファンにとって“事実上の最新エピソード”として位置づけられています。

現在、作者の高橋ヒロシ氏は『ジャンク・ランク・ファミリー』など別作品を手がけており、月島花たちの卒業後を描く新章の告知はされていません。秋田書店や高橋ヒロシ公式サイトでも、『WORST2』に相当する新連載の情報は確認できません。

ただし、外伝企画は継続的に増えており、新たなスピンオフや月島花世代を主役にした読み切りが掲載される可能性は常にあります。

例えば、2013年には『WORST外伝 ビスコ』という読み切りが発表されました。

今後の展開については、秋田書店や高橋ヒロシ氏の公式情報を随時チェックすることをおすすめします。

作者は漫画家「高橋ヒロシ」先生

『クローズ』シリーズの生みの親である高橋ヒロシは、1965年12月12日生まれの日本人漫画家で、福島県河沼郡会津坂下町の出身です。

現在は長野県松本市に在住し、血液型はO型。不良高校生たちの抗争や人間関係を描いた作品を得意とし、リアリティあふれる描写と独自の世界観で多くのファンを魅了しています。

彼の漫画家デビューは1989年、『Hey!リキ』でスタートしました。その後、1990年から1998年にかけて『月刊少年チャンピオン』（秋田書店）にて連載された『クローズ』が大ヒット。

全26巻と外伝3巻が刊行され、不良高校・鈴蘭男子高校を舞台に、主人公・坊屋春道が仲間たちとの絆を深めながら強敵と対峙していく姿が描かれました。

『クローズ』の大成功を受けて、2001年からは続編となる『WORST』を同誌で連載し、2013年までに全33巻が刊行されました。また、『ヤングキング』（少年画報社）では『QP』（1998〜2000年）も執筆。その他にも『ジャンク・ランク・ファミリー』など、彼の代表作は多数にのぼります。

高橋作品の大きな特徴は、喧嘩や抗争を通して描かれる「男の友情」や「絆」。登場人物たちの強烈な個性や、実在の人物・地域がモデルとなったリアルな背景設定が、多くの読者の共感と支持を集めています。

また彼は、湘南乃風のCDジャケットを手がけるなど音楽業界とも深い関わりがあり、作品にはファッションや音楽といったサブカルチャーの要素も色濃く反映されています。そのため、若者層を中心に幅広い人気を誇っています。

不良漫画というジャンルに新たな価値をもたらした高橋ヒロシの作品群は、今後も多くのファンに読み継がれ、愛され続けることでしょう。

漫画全巻を無料で読めるサイトやアプリはある？

結論から言うと、全巻を完全に無料で合法的に読めるサイトやアプリは存在しません。

しかし、一部の巻や話数を無料で提供している合法的なサービスは多数あります。これらのサービスを利用することで、安心・安全に漫画を楽しむことができます。

安全に利用できるおすすめの漫画アプリ・サイト

• ebookjapan：Yahoo!と提携しており、初回登録で70%オフクーポンが6回分もらえるなど、お得なキャンペーンが充実しています。
• コミックシーモア：無料作品が4万5,000冊以上あり、初回登録で70%オフクーポンや最大100%ポイント還元などの特典があります。
• ブックライブ：1万冊以上の無料作品があり、会員登録なしでもすぐに読むことができます。
• まんが王国：無料で読める作品が多数あり、ポイント還元や割引セールも頻繁に行われています。
• LINEマンガやピッコマ：話単位で無料配信されており、毎日少しずつ読み進めることができます。

これらのサービスでは、期間限定で全巻無料キャンペーンが実施されることもあります。また、初回登録時の特典を活用することで、通常よりもお得に漫画を楽しむことが可能です。

電子書籍サービス徹底比較は≫こちらの記事で解説しています。

【危険】漫画rawや漫画バンクは違法サイト

「漫画raw」や「漫画バンク」は、著作権者の許可なく漫画を無断で掲載している違法な海賊版サイトです。これらのサイトを利用することには、さまざまなリスクが伴います。

法的リスク

2021年の著作権法改正により、違法にアップロードされたコンテンツと知りながらダウンロードする行為は処罰の対象となりました。

違反した場合、2年以下の懲役または200万円以下の罰金が科される可能性があります。

「見るだけなら大丈夫」と思われがちですが、違法サイトの利用自体が問題視されており、利用者も摘発の対象となる可能性があります。

セキュリティリスク

違法サイトには、ウイルスやマルウェアが仕込まれていることが多く、アクセスするだけでスマートフォンやパソコンがウイルスに感染する危険性があります。

また、個人情報が漏洩したり、詐欺サイトに誘導されるリスクも高まります。

実際に、漫画rawを誤って開いてしまったユーザーが、ウイルス感染の警告ポップアップに遭遇した事例も報告されています。

道徳的・社会的問題

違法サイトの利用は、作者や出版社に正当な報酬が支払われないことにつながり、漫画業界全体の衰退を招く要因となります。

お気に入りの作品を守るためにも、正規のルートで漫画を楽しむことが重要です。

違法サイトの利用は、法的・セキュリティ的・道徳的に多くの問題を抱えています。安全で快適な読書体験を得るためにも、合法的なサービスを利用しましょう。

漫画「クローズ」読む順番は？【まとめ】

『クローズ』は、迫力あるアクション、個性豊かなキャラクター、そして熱い青春ドラマで長年多くの読者を魅了してきた不良漫画の名作です。

これからこのシリーズを読み始めようとする方には、まずは原点である本編『クローズ』からスタートし、続いてその正式な続編である『WORST』を読むのが最もおすすめです。物語の大まかな流れや登場人物の関係性を自然に理解することができます。

1. クローズ：全26巻
2. WORST：全33巻

より物語を深く楽しみたい方は、クローズとWORSTの間に『その後のクローズ』を読んでみましょう。これは『クローズ』と『WORST』の間をつなぐ短編で、春道が去ったあとの鈴蘭の様子が描かれており、シリーズ全体への理解が一層深まります。

1. クローズ：全26巻
2. その後のクローズ：全1巻
3. WORST：全33巻

その後に、『クローズZERO』のような前日譚や、好きなキャラクターにスポットを当てたスピンオフ作品を読み進めていくことで、より広がりのある世界観を楽しむことができます。

出版順や時系列順に読む方法もありますが、初めての方には、まず本編を中心に読むスタイルが最も入りやすいでしょう。

どの順番で読んでも、『クローズ』の世界は、読者を不良たちの熱い友情と成長の物語へと引き込み、強く心に残るはずです。

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