『HUNTER×HUNTER』(ハンターハンター)はその独創的なストーリーと度重なる休載で知られる人気漫画です。
ファンの間では「ハンターハンター 完結」や「ハンターハンター 漫画 完結してる?」といった疑問が頻繁に飛び交います。
本記事では、2025年現在の『HUNTER×HUNTER』の最新連載状況や完結に関する情報を徹底調査し、公式発表や作者・冨樫義博先生のコメント、長期休載の年表、作者の体調とSNSでの発言、ファンの反応、そして今後の見通しまでを網羅的に解説します。
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ハンターハンターは完結してる?最新刊・最新話の現状

結論から言えば、『HUNTER×HUNTER』は2025年現在も完結しておらず、物語は進行中です。
最新刊となる単行本第38巻は2024年9月4日に発売されました。第38巻には第391話~第400話が収録されており、物語は「暗黒大陸編(カキン王位継承戦編)」の途中です。
その後も2024年10月から約2ヶ月間、週刊少年ジャンプ誌上で第401話~第410話が連載されましたが、2024年末の第410話掲載をもって再び休載に入りました。
2025年9月現在、物語は未完のまま休載中であり、次回の掲載時期は未定となっています。
最新話である第410話掲載時(週刊少年ジャンプ2025年2号)には、「次回の掲載は決まり次第、本誌で発表する」との告知があり、公式に物語が終了したわけではないことが示されています。
したがって、「HUNTER×HUNTERは完結したのか?」という問いに対する答えは、いいえ、まだ完結していないです。ファンは引き続き物語の続きが描かれる日を待ち望んでいる状況です。
最新エピソードの概要
第38巻および第401話以降の最新エピソードでは、物語の舞台は新大陸(暗黒大陸)を目指す巨大な船の中にあります。
カキン帝国の王位継承権をめぐる王子たちの殺伐とした戦い(継承戦)が展開され、クラピカが第十四王子ワブルの護衛として登場しています。
また船内では複数のマフィア組織による抗争が激化し、さらに幻影旅団(クモ)やヒソカといったお馴染みの強敵たちも暗躍しています。
ストーリーは非常に多数の新キャラクターと複雑な勢力図の中で進行しており、主人公のゴン=フリークスやキルア、レオリオといった主要キャラは現時点まで長らく登場していません。
このため、久々に再開した読者の中には状況を理解するのが難しいと感じる人もいるほどです。
実際、2024年10月に連載が再開された際には、ジャンプ誌上に現在進行中の「王位継承編」のあらすじ解説ページが設けられ、膨大な情報量へのフォローが行われました。
以上のように、物語はクライマックスには達しておらず、まだ多くの謎や未解決のストーリーラインを残したまま休載となっています。
「ハンターハンター完結」に関する公式発言・作者コメント

『HUNTER×HUNTER』の完結に関して、正式なアナウンスはこれまでになされていません。物語の終了時期や最終回について、出版社や編集部から公式に「○○号で最終回」などの告知は一切ありません。
2025年現在も「連載は終了ではなく、続きの掲載時期は未定」というスタンスが取られています。
一方で、作者・冨樫義博先生自身が物語の結末について言及した興味深いエピソードがあります。2023年11月、テレビ朝日のトークバラエティ番組「イワクラと吉住の番組」にて、『HUNTER×HUNTER』が特集され、冨樫先生からの手紙が紹介されました。
その中で冨樫先生はファンからの「結末は決まっていますか?」という質問に対し、次のように回答しています。
物語の結末候補を大まかにA・B・Cの3パターン用意している。
読者の反応を予想すると、Aパターンは賛成8:反対2程度(無難な展開)、Bパターンは賛否拮抗、Cパターンは賛1:否9くらいではないか、と自己分析しました。
Cは圧倒的に物議を醸しそうだが「自分の好み」であり、理想を言えばどのパターンでもない「もっと面白い結末」を考え出すのが目標だとも述べています。
さらに冨樫先生は、「参考までに3つの候補から漏れたDパターンを開示しておきますので、未完のまま私が死んだらこれが結末だったということでご容赦いただけますと幸いです」と述べ、もし自分が物語を最後まで描き切れずに亡くなってしまった場合に備えた“結末Dパターン”の内容を明かしました。
この衝撃的な「Dパターン」は、簡単に言えば物語の時間軸を大きく飛ばした世代交代エンドのような内容でした。
主人公ゴンが“ゴンじい”と呼ばれるほど未来の話となり、ゴンに憧れる少女・ギンが登場します。彼女は第一話のゴンと同じように島の巨大魚を釣り上げますが、母親から「ゴンじいのようなハンターになる」ことを期待されるもそれを拒み、島で大切な人たちと生きる道を望む……という展開です。
冨樫先生はあくまで「候補から漏れた」ボツ案と断りつつも、自身に万が一のことがあった場合はこのDパターンを結末だったと思ってほしいと述べており、物語を完結させる意思と同時に未完のリスクも意識していることが窺えます。
こうした発言から、冨樫先生自身は『HUNTER×HUNTER』の結末を複数構想しているものの、現時点で具体的な最終回が決定しているわけではありません。
また、「自分で描き切るのが理想で目標」と述べている通り、作者は自らの手で物語を完結させる強い意志を持っているようです。
なお、2022年11月に発売された単行本37巻の巻末コメントには、「あきらめたので そこで 制作終了。」という冨樫先生のメッセージが掲載され、一時ファンを驚かせました。
これはスラムダンクの安西先生の名言「あきらめたらそこで試合終了だよ」をもじったもので、実際には2018年当時、体調不良でやむなく制作を中断した時点での心境を綴ったものだと解釈されています。
つまり「(2018年当時は体調的に)一旦あきらめたのでそこで制作を終了した(休載に入った)」という意味合いです。「制作終了」=物語完結というわけではないのでご安心ください。
以上のように、公式には物語の完結時期は未定であり、作者も連載続行と完結に向けた意欲を示しています。
長期休載と連載再開の歴史【年表】

『HUNTER×HUNTER』は1998年に週刊少年ジャンプ14号から連載開始されました。
序盤は順調に連載されていましたが、2006年以降、休載期間が長期化する傾向が顕著になります。以下に、主な連載休止期間と再開時期の年表をまとめます。
『HUNTER×HUNTER』 休載・再開年表
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 1998年3月 | 週刊少年ジャンプ14号より連載開始。当初は概ね連続掲載。 |
| ~2005年 | 短期休載は散発するものの、物語は順調に「ハンター試験」「幻影旅団編」「グリードアイランド編」へ展開。冨樫先生の腰痛は2000年代初頭から既に発生。 |
| 2006年2月~2007年10月 | 約1年8か月の長期休載。この期間以降、年単位の休載が珍しくなくなる。 |
| 2007年末~2008年2月 | 約3か月休載。 |
| 2008年5月~9月 | 約4か月休載。 |
| 2008年12月~2009年12月 | 約1年休載。この頃から腰痛の深刻化が指摘される。 |
| 2010年6月~2011年8月 | 約1年1か月休載。 |
| 2012年3月~2014年5月 | 約2年3か月休載。2014年6月号で再開、表紙&巻頭カラーを飾る。 |
| 2014年9月~2016年4月 | 約1年8か月休載。2016年4月に再開、単行本33巻まで刊行。 |
| 2016年7月~2017年6月 | 約11か月休載。 |
| 2017年9月~2018年1月 | 約4か月休載。 |
| 2018年4月~2018年9月 | 約5か月休載。 |
| 2018年11月~2022年10月 | 約3年11か月の最長休載。2018年末から約4年間、新作なし。2022年5月に冨樫先生がSNSを開設、「あと4話」と進捗を報告。10月に再開正式発表。 |
| 2022年10月~12月 | 週刊少年ジャンプにて第391話~第400話を10話連続掲載(約4年ぶり新作)。カキン王位継承戦編の続きが描かれる。 |
| 2022年12月~ | 第400話掲載後、再び休載へ。編集部から「今後は週刊連載ではなく不定期掲載」と公式発表。 |
| 2023年 | 休載継続。冨樫先生がSNSで進捗を報告。腰の手術説なども浮上。 |
| 2024年10月~12月 | 約1年9か月ぶりに再開。第401話~第410話を10話連続掲載。再開初回はジャンプで特集・あらすじ掲載も実施。 |
| 2024年12月~現在(2025年) | 第410話掲載後、再び休載。次回掲載は未定。 |
こうした年表から明らかなように、『HUNTER×HUNTER』は休載と再開を繰り返すのが常態化しています。
特に2006年以降は「連載している期間より休載期間の方が長い」という状況が続いています。2008年末から2022年までの約14年間のうち、およそ11年間は休載していた計算になるとも指摘されています。
もはや長期休載はファンにとって驚きではなくなり、「次の再開はいつになるのか?」が常に話題となる作品と言えるでしょう。
では、なぜこれほどまでに頻繁な休載を余儀なくされているのでしょうか。その最大の理由は、次章で述べる作者・冨樫義博先生の健康問題にあります。
作者・冨樫義博の体調問題とSNSでの発信

『HUNTER×HUNTER』長期休載の主な理由として公に知られているのが、作者・冨樫義博先生の深刻な体調不良(腰痛)です。
冨樫先生は慢性的な腰の疾患を抱えており、これが執筆活動に大きく影響していることが明らかになっています。
椅子に座れないほどの重度の腰痛
冨樫先生の腰痛の深刻さは、2022年に開催された冨樫義博展「PUZZLE」で本人の直筆コメントによって具体的に示されました。
その内容によれば、「2年ほど椅子に座れない状態」で漫画を描けなかったとのことで、現在は背中にクッションを当てて仰向けに寝転ぶような姿勢で執筆していると明かされています。
通常のデスクに向かって椅子に座ることすら困難な状況で、冨樫先生は創作を続けているのです。
さらにそのコメントには、「『いや、話の続き描けよ。』って(読者に)思われてるんだろうなと。」という胸の内も綴られていました。ファンの「早く続きを読みたい」という声を重々承知しながらも、身体が思うように動かず歯がゆい思いをしている様子が伺えます。
実際、冨樫先生の腰痛は椎間板ヘルニアではないかとも噂され、20代の頃から症状があったとする分析もあります。
2010年代以降は症状が悪化の一途を辿り、「あらゆる動作が常人の3~5倍時間がかかる」とか、「2年間寝たきり同然だった」といったエピソードも報じられました。
さらに2022年7月には、冨樫先生が「訳あって数日寝たきり生活していた」や「腰が大事。動作に通常の数倍の時間がかかる」とSNSで述べたことも伝えられています。想像を絶する苦労をしながら執筆に向き合っていることがわかります。
Twitter(X)での連載状況発信
冨樫先生は2022年5月に突如Twitter(現・X)のアカウントを開設し、以来、不定期に執筆状況を写真付きで報告するようになりました。
初投稿は「とりあえずあと4話。」というコメントとともにネーム(原稿)の一部画像を公開したもので、約4年ぶりの連載再開を示唆するものとして世界中のファンを驚かせました。
この投稿は瞬く間に拡散され、冨樫先生のアカウントは開設からわずか数日で数百万フォロワーを集めるなど、大きな話題となりました。
休載が長期化する中で、作者自身が進捗を直接発信してくれることはファンにとって大きな安心材料であり、同時に「本当に描いてくれている!」という喜びにも繋がりました。
以降、冨樫先生のX投稿では、「◯話 ネーム完成」「◯話 ペン入れ開始」といった具体的な作業進捗や、時には原稿の一部写真(コマやページ番号だけがわかるもの)などが淡々と報告されています。
例えば2022年8月12日の投稿では、「症状が改善せず、治療・回復に時間を大幅に割く事になりました。」と報告されました。
このときは第399話の制作中だったようで、腰痛の症状が思わしくなく、治療に専念するため制作ペースを落とす旨が示唆されました。
ファンからは「無理しないで」「ゆっくり待ちます」といった励ましのリプライが多数寄せられ、冨樫先生の体調を気遣う声が広がりました。
2023年3月には、約7ヶ月ぶりにSNSを更新し、原稿作業が進んでいることを伝える投稿もありました。
この更新により、「創作意欲は衰えていない」ことが示唆され、ファンを安心させました。
また先述の通り、この頃には腰の手術を受けたとの未確認情報も流れ、公式発表は無いものの、少しでも症状が改善することを願う声が上がっています。
不定期連載への移行とサポート体制
2022年末に編集部が発表したように、冨樫先生の体調を考慮して『HUNTER×HUNTER』は週刊連載という形を取らず、不定期掲載で続けていく方針となりました。
この背景には、週刊連載の過酷なスケジュールに冨樫先生の体が耐えられない状況があることは明白です。
そこで、今後はある程度原稿が貯まった段階でまとめて掲載し、一区切りついたら休むというスタイルが取られると見られます。
実際、2022年の再開時も2024年の再開時も、10話ずつという単行本1巻分の原稿を完成させてから掲載する形が取られました。
さらにアシスタントやデジタル技術の活用によるサポート体制も強化されているようです。
近年の原稿では背景やトーン処理などにスタッフの関与が見られ、冨樫先生自身もSNS上で作画スタッフへの感謝を示唆する発言をしたことがあります。
また集英社やジャンプ編集部も、「先生と相談しながら無理のない掲載形態で作品を届ける」とコメントしており、会社を挙げて冨樫先生をサポートする姿勢を取っています。
こうした支援の下、作品を完結まで持っていくことが編集部と作者双方の共通目標となっているのです。
ファンやSNSでの反応:喜び・困惑・苛立ち…それでも待ち続ける読者たち

長年『HUNTER×HUNTER』を追い続けているファンの心情は、連載再開の度に歓喜と困惑と苛立ちが入り混じった複雑なものとなっています。ここでは、ファンの主な反応やSNSでの声を紹介します。
連載再開時の喜びと困惑
2022年5月に冨樫先生がSNSで連載再開を示唆した際、そして実際に2022年10月に連載が再開された際、ファンからは驚きと喜びの声が殺到しました。
「ついに帰ってきた!」「冨樫先生ありがとう!」といった歓迎ムードが広がり、長年待ち続けたファンは熱狂しました。
発売日のジャンプは即完売する書店もあり、電子版を含めジャンプの発行部数・売上が大きく伸びるほどの経済効果も生みました。
SNS上でも「#ハンターハンター再開」がトレンド入りし、世界中の読者が歓喜した様子が伝わりました。
しかしその一方で、「正直、話の内容をもう忘れた」「誰が何のために戦っていたか思い出せない」といった声も多く見られました。
特に最長休載記録を更新した2018~2022年のブランク後は、物語があまりにも複雑な局面で止まっていたため、「ついていけない」という読者も少なくありません。
主人公格のゴンやキルアが登場せず、新キャラだらけの継承戦編は、以前の内容を復習していないと理解が追いつかない部分も多いためです。
実際、「休載中に他の作品に熱中してしまい、ハンターハンター熱が冷めてしまった」という声や、「前巻を読み返す気力が出ないからもういいかな…」と離脱を表明する人も散見されました。
このように、連載再開のニュースには飛び上がって喜ぶ反面、長すぎるブランクへの戸惑いもファンは抱えているのです。
それでも、多くの読者は「結局再開したら読んでしまう」のが本音であり、作品の底知れぬ魅力がそれを可能にしています。
長期休載への苛立ちと諦めの声:「もういい」「やめちまえ」?
休載期間があまりにも長引くと、一部ファンからは「もういい(もう読むの諦めた)」「どうでもいい」といった諦観に近い声も上がります。
これは決して作品への完全な無関心を意味するわけではなく、「本当は続きが読みたいけれど、期待しても裏切られるのがつらい」という心理から、自分に言い聞かせている場合もあります。
いわば防衛機制的なツンデレ発言であり、連載再開となれば結局気になって読んでしまうファンも多いのが実情です。
中には苛立ちが頂点に達し、「いい加減にしろ!」「やめちまえ!」と過激な言葉を投げる人もいます。
「やめちまえ」というのは「もう連載をやめてしまえ」「未完でいいから終わりにしてくれ」という極端な意見ですが、これを口にするのはごく一部の過激なファン、あるいはかつて熱心だったが疲れ果ててしまった元ファンでしょう。
長年待たされ、中途半端な状態が続くくらいなら「いっそ物語をここで区切ってほしい」という投げやりな感情の表れです。
また、派生的に「冨樫先生が無理なら他の誰かに続きを描かせればいい」「アシスタントや別の漫画家に引き継いで完結させてほしい」といった代筆・引き継ぎ論も時折見られます。
しかし、この意見には多くのファンが否定的です。
『HUNTER×HUNTER』の面白さは、キャラクター造形やストーリー展開、セリフ回しに至るまで冨樫先生の作家性に強く依存しており、他の誰かが代わりに描いて完全に再現できるものではないと考えられているからです。
実際、冨樫先生自身も「自分で描き切る」という強い意志を示していますし、編集部もそれをサポートする姿勢を明確にしています。
そのため現時点で他者への引き継ぎ(いわゆるゴーストライターや別作家による完結)は現実的な選択肢ではないと言えます。
過激な声に対しては、他のファンから「本当に終わってしまったらどうするんだ」「愛しているならそんなこと言えないはず」といった諫めも入り、ファン同士で議論になることもしばしばです。
結局のところ、「やめちまえ」という叫びも、作品への深い愛情が怒りや悲しみに転化してしまったが故の、最も痛切なファンの声なのかもしれません。
SNSで繰り返す盛り上がりと落胆
SNS上では、連載再開や休載入りのたびに関連ワードがトレンドに上がります。
「冨樫先生」というワードがトレンド入りすると、ファンは「ついに連載再開か!?」と色めき立ち、しかし公式発表を見て「またか…」「やっぱり休載か」と落胆する……このサイクルが何度も繰り返されています。
ファンは「もう釣られないぞ」と心に決めながらも、結局トレンド入りすれば情報を追わずにいられないというのがお約束です。
2024年末に再び休載が発表された際も、SNSでは日本のみならず海外のファンからも「また休載か…いつになったら読めるんだ」と嘆く声や、「もう慣れた、驚かないよ」といった諦め混じりのコメントが多数寄せられました。
中にはユーモアを交えて、「冨樫先生が健康で生きていてくれればそれでいい」「休載のお知らせもはや季語だな」などと発信する人もおり、もはや長期休載込みで作品を愛する境地に達しているファンもいます。
このようにファンの反応は様々ですが、多くの読者は「完結まで付き合う覚悟」でいまだに作品を追い続けています。
連載が再開されればジャンプの発行部数が跳ね上がり、SNSは即座にトレンド入りする、その影響力は計り知れません。
ジャンプ編集部も冨樫先生の稀有な才能と『HUNTER×HUNTER』というコンテンツの価値を十分理解しており、簡単に打ち切りにしないのもファンの熱量ゆえと言えるでしょう。
なぜ打ち切りにならない?作品の価値と作者・編集部の思い

上述の通り、冨樫先生が自分で描き切る意志を持ち、編集部もそれを支える姿勢を示していることが、HUNTER×HUNTER』が未完のままでも打ち切られず続いている大きな理由です。
週刊少年ジャンプほどの看板雑誌であれば、通常これほど長く休載が続く連載は異例です。休載が長期化すれば読者の関心も他作品に移り、雑誌の売上にも影響が出かねません。
それでもなお作品が存続している背景には、以下のような要因があります。
コンテンツとしての圧倒的な価値
『HUNTER×HUNTER』はジャンプ史に残る人気作であり、コミックス累計発行部数は8400万部を突破しています。
アニメ化も二度なされ、国内外に熱狂的ファンを持つ作品です。
そのため、「連載再開」となれば雑誌の売上増や関連グッズの展開など、経済的なリターンが非常に大きいです。
編集部にとっても休載は痛手ではありますが、再開時の効果がそれを補って余りあるため、見捨てずに気長に待つメリットがあると言えます。
作者へのリスペクトと信頼
週刊少年ジャンプ編集部は冨樫義博という作家の才能を高く評価しており、「唯一無二の作品を生み出せる人」として最大限の敬意を払っています。
過去に冨樫先生自身が『幽☆遊☆白書』の連載終了時に編集部と衝突した経緯もあるため(無理な延命を拒否して完結させた)、編集側も下手に介入せず、作者の意思を尊重する方針が感じられます。
冨樫先生が「描き続けたい」と言う限りは、それを支えるのが編集部の使命だという認識でしょう。
ファンの熱意
長期休載にファンが文句を言いつつも離れていないことも大きいです。
普通なら何年も新章が読めなければ人気は落ちるものですが、ハンターハンターの場合、再開すればしっかり売上が立ち、SNSも盛り上がる。
ファンが付いてきている以上、あえて連載を終わらせる必要はありません。
「待つのもハンターハンターの楽しみ」という半ばネタのような合言葉も生まれているほどで、読者の粘り強さも作品存続を支えています。
以上の点から、『HUNTER×HUNTER』は異例づくしのペースでも“生かされている”作品なのです
他の作品であれば編集部判断で打ち切りになってもおかしくない状況ですが、本作に関しては冨樫先生がリタイア宣言しない限りはこのまま続くと考えて良いでしょう。
物語はどこまで進んだ?主要エピソードと現在地

ここで改めて、『HUNTER×HUNTER』の物語全体の進行状況を振り返り、現在どのあたりにいるのか整理してみます。
長期にわたる連載の中で本作はいくつかの主要エピソード(編)に分けられます。その概要を追いながら、まだ回収されていない伏線や残された目的についても触れてみましょう。
| 編名 | 巻数(目安) | 主な登場人物・出来事 | 物語上の位置づけ・特徴 |
|---|---|---|---|
| ハンター試験編 | 1〜5巻前後 | ゴン、キルア、クラピカ、レオリオとの出会い。ハンター試験を通過。ゴンが「父ジンに会う」ことを目的とする。 | 物語の序章。ゴンが念能力に目覚め、冒険が始まる。 |
| 天空闘技場編 | 5〜7巻 | ゴンとキルアが念能力を本格的に修行。ヒソカとの再戦。 | 念の修得・戦闘強化パート。戦いを通じて成長。 |
| 幻影旅団・ヨークシン編 | 8〜13巻 | クラピカが旅団(クモ)と対峙し、団長クロロの念を封じる。ゴンとキルアは旅団に捕まるが脱出。 | クラピカが主軸となる人気エピソード。幻影旅団との因縁が描かれる。 |
| グリードアイランド編 | 13〜18巻 | ゴンとキルアがゲーム「G.I.」に参加。父ジンの手掛かりを追いながら修行。 | ゴンがジンへと一歩近づく。念能力の応用を学ぶ。 |
| キメラ=アント編 | 18〜30巻 | キメラアントとの戦い。カイトの死、ゴンの暴走、メルエムとコムギの交流。 | 最長かつ最重厚な章。感情と哲学が交錯する名編。 |
| 選挙編 | 30〜32巻 | ネテロの死後の選挙戦。ゴンがジンと再会し、念を失ったまま一旦物語から離脱。 | ゴンの目標達成。クラピカやレオリオの動向が描かれる。 |
| 暗黒大陸・カキン王位継承編 | 33巻〜現在 | 暗黒大陸への航海。クラピカが王子たちの継承戦に巻き込まれる。ジンも探検隊に参加。幻影旅団やヒソカも登場。 | 群像劇と政争、マフィア抗争が交錯。スケール最大の展開。未だ暗黒大陸には到着していない。 |
このように、『HUNTER×HUNTER』の物語はいよいよ未知の大地「暗黒大陸」編に突入したところで止まっているわけです。
主要キャラのうちゴンとキルアは一線を退いた状態で、クラピカがメインとなって話が進んでいます。
残る大きなテーマとしては、暗黒大陸にどんな脅威や謎が待ち受けているのか、カキン王族の継承戦の決着、幻影旅団とヒソカの決着、クラピカが仲間の「緋の目」を全て取り戻せるのか、ジンや探検隊が暗黒大陸で見つけるもの、さらには暗黒大陸編の後にゴンたちが再登場するのかなど、多くの伏線が残されています。
特に暗黒大陸には、かつて航海したドン=フリークスという謎の人物(名前からしてゴンやジンの祖先?)の存在や、ジンの宿敵とも言えるパリストン=ヒルの暗躍など、興味深い要素が散りばめられています。
物語の風呂敷は非常に広がっており、完結までに解決すべき課題は山積している状況です。
今後の見通し:連載再開の可能性と完結への道筋

では、今後『HUNTER×HUNTER』はどのような見通しなのでしょうか。現状では次回の連載再開時期は未定ですが、いくつかの観点から今後を考察してみます。
定期的な10話連載パターン?
直近のケースを見る限り、冨樫先生と編集部は「ある程度まとまった話数を制作→一挙掲載→休む」というスタイルを取っています。
2022年も2024年も、10話という単行本1巻ぶんを描き下ろしてから発表する形でした。
これはファンにとっても「次は何話読めるのか」が予測しやすく、物語としても区切りを付けやすい利点があります。したがって、今後も不定期ながら10話前後ずつ掲載するペースが続く可能性は高いでしょう。
単行本の刊行ペースについて
仮に年に10話ペースであれば、単行本は年1巻出る計算ですが、2023年は結果的に新規掲載が無かったため、そのあたりは体調次第となります。
実際、2023年3月に冨樫先生が「401話完成」の報告をしてから実際の掲載(2024年10月)まで約1年半の開きがありました。この期間に恐らく401~410話までを仕上げていたものと思われます。
今後の再開時期の可能性
次の411話以降もすでに水面下で制作が進められている可能性はあり、まとまり次第、例えば2026年頃にまた連載再開…という予想もできます(あくまで推測です)。
もっとも、冨樫先生の体調が最優先であるため、再開時期は全くの白紙と公式にも明言されています。
冨樫先生の健康改善と執筆継続
前述のように、冨樫先生は腰の治療や生活環境の改善に努めている様子です。
ファンの間で囁かれる手術説や、実際に展覧会コメントで「少し良くなったので描けている」といった趣旨の発言があったことから、徐々に執筆しやすい状況になりつつあるのではという期待もあります。
2022年にアカウント開設して以降、Twitter(現X)で断続的ながら進捗報告が続いている点も、執筆が完全に止まっていない証拠です。
アシスタントや作画環境の変化について
また冨樫先生はアシスタントの力を借りることに以前より前向きになっているとも言われます。かつてはほぼ一人で描いていたとされますが、近年の背景描写などを見るとスタッフの貢献が見られます。
デジタル作画の導入も含め、負担軽減の手段を取り入れつつあるようです。これにより、従来より効率的に原稿を仕上げられる可能性があります。
編集部の姿勢と今後の展望
さらに2022年以降の休載発表の際には「今後の掲載予定は決まり次第~」という文言が使われ、「未完で放置」ではなく必ず続編を載せる意思が感じられます。
編集部公式Twitterでも折に触れ冨樫先生の近況に触れることがあり、ファンに向けて「先生は頑張っています」というメッセージを発信しています。
こうしたことから、現時点で連載続行の意思は不変であり、健康状態と制作状況が整い次第、必ずや続きを読めると信じて良いでしょう。
完結までの道のりは?
肝心の物語完結までどのくらいかかるのかは、正直なところ不透明です。
冨樫先生自身、結末案を複数考えてはいるものの、「もっと面白い結末を考えつくのが目標」と述べるように、物語はまだ途中でありクライマックスはこれからとも言えます。
暗黒大陸編が最終章になるのか、その後にもう一波乱あるのかも定かではありません。
物語の終着点のヒント
いくつかの観点から終着点のヒントは見えてきます。例えば、ゴンとジンの再会が既に果たされた今、残る大きな謎やテーマとしては暗黒大陸そのものの解明、ドン=フリークスの正体、そしてクラピカと旅団の決着などが挙げられます。
これらが片付けば物語の大半の伏線は回収されるため、暗黒大陸編が事実上の最終章となる可能性は高いでしょう。
必要な話数の見積もり
冨樫先生の構想次第ではありますが、仮に暗黒大陸編で完結するとした場合、あと数十話~100話弱程度の分量が必要かもしれません(現在410話なので、500話前後で完結など)。
これはあくまで推測ですが、2023年のテレビ番組で3パターンの結末に言及したことも、最終局面を意識し始めている兆しとも受け取れます。
冨樫先生も今年で57歳(2023年時点)となり、体力的にも時間的にも完結に向けて動き出す頃合いと考えているのかもしれません。
今後の可能性
もし冨樫先生の体調が大きく改善し、かつ創作意欲が衰えないままであれば、数年かけてでも物語を完結まで紡いでくれる可能性は十分あります。
逆に万一、健康上の理由で筆を折らざるを得なくなった場合でも、前述の結末パターンの公開や、あるいは冨樫先生が信頼する誰かにプロットを託すなどの形で、何らかの決着をつけてくれるかもしれません。
ファンはどう待つべきか
ファンにできることは、気長に待ちながら作品を応援し続けることです。幸い、過去の休載でも冨樫先生は必ず戻ってきてくれました。
Twitterで進捗報告を続ける限り、創作の火は消えていません。「冨樫先生のペースで完結まで描き切ってほしい」というのが大多数のファンの願いでしょう。
ネット上では「毎年数話でもいい」「完結するその日までジャンプを買い続ける」といった声もあり、ジャンプ編集部もそうしたファンの思いに応える形で作品を温存しています。
ファンにとってはもどかしい年月ではありますが、その分新たな展開が読めた時の喜びは計り知れないものがあります。
連載当初から四半世紀以上が経ち、読者の世代も移り変わりました。かつて少年だったファンが今や大人になり、次の世代に作品を薦める姿もあります。
「伝説の未完作品になるのでは」という不安も囁かれますが、それでも『HUNTER×HUNTER』という物語が持つ魅力は色褪せていません。むしろ長期休載も含めたドラマとして、人々の記憶に残り続けています。
冨樫先生自身、「諦めたらそこで試合終了」という言葉を胸に、創作を続けているのでしょう。ファンもまた諦めず、いつか来る完結の瞬間を信じて待っています。
物語が完結するその日まで、ゴンやクラピカたちの冒険の行方を見届けるべく、これからも辛抱強く応援を続けましょう。
【まとめ】「ハンターハンター」は完結してる?結論:まだ未完・現在は休載中
結論:未完/休載中です。最新刊38巻、最新話410話まで掲載済み→以降は不定期掲載方針で次回未定です。ただし作者がXでNo.413進捗を投稿=続きは描かれています。
- 2025年9月時点で『HUNTER×HUNTER』は未完。最新刊は第38巻(2024年9月4日発売)で、物語は継続中です。
- 雑誌掲載の最新話は第410話(2024年12月8日配信)。その後、10話(401~410話)掲載を一区切りに再び休載へ。次回掲載時期は未定です。
- 作者・冨樫義博先生はX(旧Twitter)で進捗を随時報告。2024年12月には「No.410の修正」「デスクワークに戻れそう」と投稿、2025年8月には「No.413 背景指定完了」と制作の前進を示しています。=創作は止まっていない。
- 以上より、検索意図「ハンターハンター 完結」「ハンターハンター 漫画 完結してる」への答えは、「いいえ、まだ完結していません。最新話後に休載中。ただし作者は制作継続のシグナルを発している」が最新の正解です。
どう読むべき?
再開時に備え、直近10話(401~410話)の要点整理、2) 継承戦・組織相関の把握、3) ゴン周辺の動向の復習――の3点キャッチアップがおすすめ。最新情報は集英社公式/VIZの更新と冨樫先生のXをチェックしましょう。













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