『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』(通称「ダンまち」)は、小説・アニメ・漫画と幅広く展開する大人気ファンタジー作品です。
漫画版「ダンまち」は本編コミカライズに加え、複数のスピンオフシリーズ(外伝)も刊行されており、その読む順番や時系列が分かりにくいという声も少なくありません。
本記事では「ダンまち 漫画 読む順番」をテーマに、本編と外伝・スピンオフ作品すべてを含めた正しい読む順番と時系列を解説します。
また、アニメ視聴者・原作小説読者にとって漫画を読み始めるベストなタイミングや、各シリーズの背景・物語のつながり、刊行状況や入手方法なども詳しく紹介します。
初心者にもわかりやすく、すでにダンまちファンの方にも新たな発見があるよう、「ダンまち」漫画シリーズの全貌を網羅したガイドとなっています。
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漫画「ダンまち」読む順番は?本編・外伝シリーズまとめ

まず結論から述べると、漫画「ダンまち」シリーズは以下の順番で読むのが基本です。
これは発売順・物語の正規の順序に沿った読み方であり、もっとも自然で理解しやすい順番になります。
《ダンまち漫画シリーズ 読む順番一覧》 ※2025年7月現在
順番 | 作品名(シリーズ) | 巻数・刊行状況 | 物語の時系列・内容概要 |
---|---|---|---|
1 | ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(本編漫画 第1部) | 全10巻(完結) | 主人公ベル・クラネルの冒険開始から成長物語序盤。迷宮都市オラリオでの冒険者生活の幕開け。序盤のクライマックスは地下18階層での大激闘。 |
2 | ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかII(本編漫画 第2部) | 既刊6巻(連載中) | 本編コミカライズの続編シリーズ。ベルの物語の続き(戦争遊戯編以降)を描く。現在第6巻まで刊行(最新第6巻は2025年2月発売)。 |
3 | ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 外伝 ソード・オラトリア | 既刊31巻(連載中) | 本編の外伝シリーズ。アイズ・ヴァレンシュタインを主人公に、ロキ・ファミリア視点で本編と並行する物語を描く。第31巻が2025年7月に発売。 |
4 | ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ファミリアクロニクル episodeリュー | 全6巻(完結) | 本編のスピンオフ。元冒険者リュー・リオンを主人公に、本編第6巻「戦争遊戯」直後のエピソードを描く外伝。全6巻が刊行中。 |
5 | ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ファミリアクロニクル episodeフレイヤ | 全5巻(完結) | 本編のスピンオフ。美神フレイヤを主人公に、ベルがオラリオに来る以前(本編開始より約2週間前)の物語を描く前日譚。全5巻完結(最終5巻は2024年3月発売)。 |
上記①と②は本編コミカライズの第1部・第2部にあたります。
タイトルは分かれていますがストーリー上は連続しているため、「ダンまち」(本編)10巻まで読んだら続けて「ダンまちII」に進みましょう。
③以降は本編とは主人公や視点が異なる外伝シリーズですが、ダンまち世界をより深く楽しむために本編を一通り読了後に手を伸ばすことをおすすめします(詳細は後述)。
それでは、各シリーズごとの内容や時系列、読む順番のポイントを順に見ていきましょう。
漫画「ダンまち」本編(1部&2部 )読む順番と内容

- 『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』本編 (第1部)
- 『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかII』本編 (第2部)
①本編『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』漫画 (第1部)
- 巻数・刊行:全10巻。ヤングガンガン(スクウェア・エニックス)にて2013年より連載開始。2018年に第1部完結(作画担当の交代により一旦終了)
- 原作:大森藤ノ
- キャラクター原案:ヤスダスズヒト
- 作画:九二枝(くにえだ)
まずは原作小説の本編をコミック化したシリーズ、通称「漫画版ダンまち」本編からスタートします。
漫画版第1部は、九二枝先生の作画で2013年から連載され、単行本は全10巻まで刊行されています。
物語は主人公ベル・クラネルがオラリオの地下迷宮(ダンジョン)で冒険者として成長していく過程を描いたもので、ベルと女神ヘスティアの出会いから始まり、様々な仲間との絆や試練を経て少しずつ強くなっていく王道ファンタジーです。
漫画第1部(1~10巻)は、原作小説でいう序盤(第1巻~第5巻程度)の内容を網羅しており、ベルが初心者冒険者から一人前へ成長する物語の序章が描かれます。
クライマックスは地下18階層「楽園」での大型モンスター・ゴライアスとの死闘で、仲間たちと協力して困難を乗り越える姿が熱く描かれています。
第10巻のラスト付近では、アポロンとの戦争遊戯(ウォーゲーム)編序盤に突入しますが、ここで一旦物語が中断されました。
※ 漫画版第1部は第10巻まで刊行された後、連載が休載となりました。これはちょうど物語上でベルたちの「戦争遊戯」編が始まったところで、作画担当の変更に伴う措置でした。このため10巻以降は新シリーズとして再スタートする形が取られています。
あらすじ
迷宮都市オラリオ唯一の地下迷宮「ダンジョン」を舞台に、初心者冒険者のベル・クラネルと小さな女神ヘスティアが一からファミリア(眷族)を立ち上げ成長していく物語です。
ベルはダンジョンで強敵に襲われた際に第一級冒険者のアイズ・ヴァレンシュタインに命を救われ、彼女に憧れて「強くなりたい」と決意します。
以降、ヘスティアの加護「神の恩恵(ファルナ)」を受けながら急成長する能力を武器に、様々な仲間との出会いや試練を経て、一人前の冒険者へと成長していきます。
物語序盤ではベルとヘスティアの二人きりだったヘスティア・ファミリアに、サポーターのリリルカ・アーデや鍛冶師のヴェルフ・クロッゾら仲間が加わり、ベルの冒険はますます賑やかに広がっていきます。
主な登場キャラクター
- ベル・クラネル – 本作の主人公。純真で努力家の少年冒険者。「人類最速」でレベルアップするほどの成長速度を持つ。憧れの人アイズに近づくため奮闘する。
- ヘスティア – 貧乏で小さなロリ神。ベルを眷族として溺愛し、「ヘスティア・ナイフ」などベルを支える武器を用意する。リボンで強調された胸(通称:紐神)がトレードマーク。
- リリルカ・アーデ – 小人族の少女。元は盗賊まがいのサポーターだったが、ベルの優しさに触れ改心し仲間に。
- ヴェルフ・クロッゾ – 鍛冶師の青年。魔剣鍛冶の家系だが自身は魔剣を嫌っており、信念を持つ職人気質。ベルの武器鍛造を担う心強い相棒。
- アイズ・ヴァレンシュタイン – ロキ・ファミリア所属の第一級冒険者。金髪の美少女剣士でLv.5の実力者。無口だがストイック。ベルにとって憧れの存在。
- この他にも、酒場「豊穣の女主人」で働く元冒険者のリュー・リオン、ベルに想いを寄せる幼馴染的存在のエイナ(ギルド職員)、絶世の美女にしてベルを付け狙う謎の女神フレイヤなど、多彩なキャラクターが登場します。
見どころ・評価
原作小説第1巻から第5巻あたりまでのエピソードを忠実に漫画化しており、ベルの成長物語が丁寧に描かれていると好評です。
九二枝氏による作画は安定感があり、キャラクターの可愛らしさや臨場感あるバトルシーンで原作ファンからも概ね高評価を得ています。
特にヘスティアの愛らしさやベルのひたむきさが存分に伝わる点が魅力です。ただし連載途中で作画担当の都合により第1部(全10巻)で一旦終了となり、物語はウォーゲーム編序盤(アポロン・ファミリアとの戦争遊戯)で区切られています。
続きは新シリーズ『ダンまちII』に引き継がれました。この区切りについて一部読者からは「打ち切り?」と心配の声もありましたが、実際は作画交代による再スタートであり、第2部で物語は続いています。
総じて本編第1部は「コミカライズとして安定した出来」「初心者も物語に入り込みやすい」と評価されています。
②本編『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかII』漫画 (第2部)
- 巻数・刊行:既刊6巻(以下続刊)。ヤングガンガンにて2019年より連載中。第1部の続編として、タイトルに「II(ツー)」が付与されています。
- 原作:大森藤ノ
- キャラクター原案:ヤスダスズヒト
- 作画:矢町大成(やまち たいせい)
本編の続きを描くコミカライズ第2部が、この『ダンまちII』シリーズです。矢町大成先生の作画により、第1部の続編として戦争遊戯編から物語が再開しました。
タイトルが「II(ツー)」となっていますが、内容的には無印の直接の続きであり、読む順番は無印→IIと連続します。
『ダンまちII』は2019年より連載が開始され、2025年2月に最新第6巻が発売されています。
物語はベルVSアポロン・ファミリアの戦争遊戯(原作第6巻)から始まり、春姫救出(イシュタル・ファミリア編:第7~8巻)、異端児(ゼノス)との出会い(第9~11巻)、そして軍神アレス率いるラキア王国の襲来事件(第12巻)へと続いていきます。
第6巻時点では、ヘスティアがアレスに拉致されベルとアイズが追跡する「ラキア侵攻編」のクライマックスが描かれており、原作小説第12巻相当の内容まで進んでいます。
なお本編コミカライズは進行速度がゆっくりで、既存のアニメシリーズに対してやや遅れ気味です。
022年時点の情報では、「漫画版はアニメ第3期の途中まで進んでおり、第4期の範囲はまだコミカライズされていない」とされていました。
2025年現在でも、第4期(原作第12~14巻相当)の後半部分には未突入で、本編漫画はアニメ未放送エピソードも含め原作小説に沿って着実に進行中という状況です。
ポイント:本編漫画を読む順番 – 基本は「無印 (1~10巻) → II(続刊)」の順番です。タイトルこそ変わっていますが同じ本編ストーリーなので、10巻まで読んだら続けてII第1巻へ進みましょう。タイトル変更の理由は前述の通り作画担当の交代によるもので、物語としては一貫しています。途中で区切らず一気に読み継ぐことで、ベルの成長物語をスムーズに追うことができます。
あらすじ
内容的には第1部の続き、すなわち原作小説第6巻以降の物語に相当します。ベルの活躍によりヘスティア・ファミリアは新たな仲間も増え順風満帆…と思いきや、女神アポロンからの強引な求愛と戦争遊戯(ウォーゲーム)の強制発動によりヘスティア・ファミリア存亡の危機が訪れます。
ベルたちは知恵と仲間の力を結集してウォーゲームに勝利し、波乱を乗り越えます。その後、オラリオの歓楽街(イシュター區)を舞台に、ベルは芸妓のような姿をした狐人の少女春姫(ハルヒメ)と出会います。しかし彼女は邪神イシュタル率いるイシュタル・ファミリアに囚われの身となっており、ベルは彼女を救うため奔走することに…。
妖艶な美女神イシュタルとの対決や、宿敵ヴェルドラ(※実際はアニメ版オリジナルキャラ名?原作には該当者なし?※)との再戦など、よりスケールの大きな戦いが描かれていきます(※アニメ第2期相当のエピソード)。
主な登場キャラクター
基本的なメンバーは本編第1部と同じですが、新たに春姫(サンジョウノ・春姫)が重要キャラとして登場します。春姫は狐人の少女で、かつては遊女にされていたという悲しい過去を持ちます。
ベルは彼女を「囚われの姫」として救おうと奮闘し、物語に大きく関わってきます。また、アポロンやイシュタルなど新たな神々や、その眷族である強敵冒険者たちも登場し、物語を盛り上げます。
見どころ・評価
第2部では物語のスケールが拡大し、ファミリア同士の大規模戦闘や冒険者社会の闇にも踏み込んだ展開が楽しめます。
中でも「イシュタル・ファミリア編(通称:春姫救出編)」では、歓楽街を舞台にベルたちが春姫を奪還するため奔走するシーンが熱いと評判です。矢町大成氏の作画も安定しており、第1部から違和感なく読み進められる点は好評です。
「ヘスティア vs イシュタル」の女神対決シーンや、ベルが成長して新必殺技(ファイアボルトの超強化版)を繰り出す場面など、ビジュアル的な迫力も第1部以上といわれます。
また読者評価では「物語が佳境に入って更に面白くなってきた」「アニメでは描ききれなかった細部も漫画で補完されている」と高評価が多いです。ただし、本編漫画は第2部をもってもまだ完結しておらず、アニメでいうと第3期の途中(原作小説第11巻付近)までの内容に留まっています。
今後の続巻刊行が待たれるところですが、最新巻(第6巻)以降の発売日は現時点で未定となっています。
したがって本編漫画だけでは物語全体の結末までは追いついていない点に注意が必要です。続きが気になる場合は、後述の原作小説やアニメシリーズに手を伸ばすのも良いでしょう。
まずは、本編漫画シリーズ(第1部・第2部)を読もう!

『ダンまち』本編のコミカライズは、第1部・第2部合わせて既刊16巻(完結済10巻+続刊6巻)とボリュームがありますが、その分じっくりと原作ストーリーを追体験できます。
初めてダンまちの物語に触れる方には、まずこの本編漫画から読むのがおすすめです。読み順も「第1部→第2部(白→赤)」と素直に繋げればOKで、混乱は少ないでしょう。
作画交代はありましたが、どちらのパートも安定したクオリティで楽しめます。特に第2部では青年漫画誌連載だけあってバトル描写やセクシーシーンも迫力が増しており、大人も満足できる内容です。
「ダンまち漫画はどこまで進んでいる?」という疑問に対しては、小説15巻(アニメ第4期相当)までの内容が未コミカライズなので、この先を知りたい人は小説版に挑戦してみるのも良いでしょう。
② ダンまち 外伝『ソード・オラトリア』 の読む順番と内容

次に紹介するのは、本編の外伝にあたる漫画シリーズ『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 外伝 ソード・オラトリア』です。
通称「ソード・オラトリア」または「ダンまち外伝」とも呼ばれるこの作品は、本編とは異なる主人公・視点で描かれるもう一つのダンまちです。
ソード・オラトリアの概要と時系列
- 巻数・刊行:既刊30巻(連載中)。月刊ガンガンJOKERにて2014年より連載開始。単行本は2025年現在で第30巻まで刊行されています(シリーズ最長のボリュームです)。
- 原作:大森藤ノ
- キャラクター原案:はいむらきよたか&ヤスダスズヒト
- 作画:矢樹貴(やぎ たかし)
- 位置づけ:ダンまち本編の外伝第1弾にあたるシリーズ。「もう一つの眷族の物語」として、メインストーリーと同時間軸で進行するパラレル的な内容です。ただし主人公が異なり、本編ヒロインの一人アイズ・ヴァレンシュタインにスポットライトを当てています。
『ソード・オラトリア』は、ロキ・ファミリアに所属する剣姫アイズ・ヴァレンシュタインを主役とした物語です。
原作は大森藤ノ先生のライトノベル外伝シリーズで、2014年に本編に先駆けて漫画化され連載が始まりました。漫画版の作画は矢樹貴先生が担当し、2025年現在も月刊ガンガンJOKER誌などで連載中です。
物語の時系列は本編と並行して進みます。例えば、ベルがダンジョンで憧れの少女(=アイズ)に助けられる本編第1話の裏側で、アイズたちロキ・ファミリアの視点では何が起こっていたかといった具合に、同じ時間軸を別視点から描写するエピソードが多数登場します。
したがってソード・オラトリアを読むと、本編では語られなかった裏舞台やロキ・ファミリア側の活躍、オラリオの世界の別側面を知ることができ、本編ストーリーへの理解がより深まります。
ソード・オラトリアの時系列上の起点: アイズが主人公ということもあり、本編主人公ベルと物語上で初めて邂逅するあの“ミノタウロス事件”(ベルが駆け出しの頃にアイズに助けられた場面)が、一つの交差点になっています。
外伝第1巻では、この出来事前後のアイズ側の物語や心境が描かれており、本編第1巻と同時期の出来事から物語が始まります。その後もベルの冒険の舞台裏で、ロキ・ファミリアが挑む別のクエストや陰謀との戦いが繰り広げられていきます。
あらすじ
ロキ・ファミリアに所属する第一級冒険者アイズ・ヴァレンシュタイン(通称:剣姫)が主人公。
舞台は本編と同じ迷宮都市オラリオですが、物語はロキ・ファミリア側の視点で描かれます。時系列的には本編序盤と並行しており、ダンジョンの50階層以深の深層攻略や、アイズ達が直面する新たな脅威「闇蜘蛛(ウダイオス)事件」など、本編では語られなかったエピソードが展開します。
特に駆け出し冒険者ベルがまだ知らない、ダンジョン深層の謎やかつての大事件について、ロキ・ファミリアの視点で明かされていくのが大きな見どころです。物語序盤では新人魔道士レフィーヤ・ウィリディスの成長物語も軸となっており、彼女が憧れの先輩アイズに追いつくため奮闘する姿が描かれます。
やがてアイズ自身の抱える心の葛藤(幼少期に遭遇した黒竜への復讐心など)も明らかになり、本編では寡黙だった彼女の内面に踏み込んだドラマが展開していきます。
主な登場キャラクター
- アイズ・ヴァレンシュタイン – 本作の主人公。最強クラスの剣士で通称「剣姫」。実は感情表現が苦手で無口だが、内には熱い闘志を秘める。過去に母を失ったトラウマから黒竜討伐を悲願としている。
- レフィーヤ・ウィリディス – ロキ・ファミリアの新人魔法使いのエルフ少女。本作のもう一人の主人公的存在。ドジだが努力家で、アイズに憧れている。自分も魔法剣士として強くなろうと奮闘する。
- ロキ – ロキ・ファミリアの主神。イタズラ好きで酒好きの女神。美少女好きでもありアイズにちょっかいを出すが、面倒見も良くファミリアをまとめる。
- フィン・ディムナ – ロキ・ファミリアの団長(パルゥム族)。小人族ながらLV.6の猛者で、人望厚い名リーダー。
- ベート・ローガ – ロキ・ファミリアの狼人族の青年。粗暴だが実力は高くLV.5。口は悪いが仲間想いな一面も。
- ティオネ&ティオナ – アマゾネスの双子姉妹。どちらも第一級冒険者で、姉ティオネはフィンに恋するツンデレ、妹ティオナは天真爛漫で好戦的。
この他にも本編でお馴染みのロキ・ファミリアの面々(ガレスやリヴェリアなど)が多数登場。また、本編側キャラではベルやヘスティアも一部エピソードでカメオ的に登場します(物語の時間軸が重なるため)。
見どころ・評価
『ソード・オラトリア』最大の魅力は、本編では語られなかった裏側の物語を補完してくれる点です。特にダンジョン深層での大規模戦闘シーンや、ロキ・ファミリアのチームワークによる戦いは迫力満点。
「本編でベルが憧れたアイズは、陰でこんな戦いをしていたのか!」と感嘆する読者も多いです。またアイズという寡黙なキャラの心情が丁寧に描かれることで、彼女に対する理解が深まり感情移入できるとの声もあります。
作画の矢樹貴氏は戦闘シーンの描写が上手く、複数人が入り乱れるバトルも迫力とわかりやすさを両立していると好評です。コミックス第1巻発売当初から評価は高く、現在もシリーズ中トップクラスの評価を得ています。
物語はまだ連載中で長編ですが、「ダンまち世界をより深く知りたい」「アイズやロキ・ファミリアが好き」というファンにはぜひ読んでほしいスピンオフです。
なお、本編未読でも楽しめる内容にはなっていますが、やはり本編の主要キャラや設定を知っていた方がニヤリとできる場面も多いため、本編をある程度読んでから読み進めるのがおすすめです。
ソード・オラトリアを読む順番と刊行状況
読む順番のおすすめ
ソード・オラトリアは本編の外伝とはいえ、物語上は本編序盤と同時並行で進むため、「本編と交互に読み進める」ことも可能です。
ただし初めてダンまち世界に触れる場合は、まず本編から読む方が登場人物や世界観を把握しやすいでしょう。本編をある程度読んだ後で外伝に入れば、「あの裏でこんな出来事が?」と発見があって楽しめます。
一方で既にアニメ等で本編知識がある方なら、本編1巻→外伝1巻→本編2巻→外伝2巻…というように交互に読む時系列順読みも面白いかもしれません。
刊行状況
漫画版ソード・オラトリアは既刊31巻と、ダンまち漫画シリーズの中でも最も巻数が多くなっています(※2025年7月現在)。
これは原作ライトノベル外伝が全15巻(2025年1月現在で第15巻まで刊行)と長編シリーズであり、漫画でもそれを忠実に描いているためです。2025年7月に発売された最新第31巻では、ついに本編側のヘスティア・ファミリアやフレイヤ・ファミリアのメンバーも参戦する展開になっており、物語は本編と交錯しつつクライマックスに向かいつつあります。
なおアニメ版ソード・オラトリアも2017年に制作されていますが、こちらは外伝小説第1~4巻相当の内容のみ映像化されたため、漫画を読めばその続き以降のストーリーを追体験できることになります。
外伝では、アイズをはじめロキ・ファミリアのメンバーの日常や葛藤、そして本編裏で暗躍する敵勢力「闇派閥(イヴィルス)」との戦いが深く描かれます。本編では寡黙でクールな印象のアイズの意外な一面や成長物語、さらに本編では語られなかったオラリオの“暗黒期”にまつわる謎など、読み応え十分です。ぜひ本編とあわせて手に取ってみてください。
③ ダンまち 『ファミリアクロニクル episodeリュー』の読む順番と内容

続いて、本編の人気キャラクターの一人リュー・リオンにスポットを当てたスピンオフ漫画『ダンまち ファミリアクロニクル episodeリュー』を紹介します。
こちらはファミリアクロニクルシリーズの第1弾で、リューが主人公を務める外伝ストーリーです。
episodeリューのストーリーと時系列
- 巻数・刊行:全6巻(完結済み)。ウェブ漫画サイト・ガンガンONLINEにて2017年~2020年頃に連載。。
- 原作:大森藤ノ
- キャラクター原案:ニリツ、ヤスダスズヒト
- 作画:桃山ひなせ
- 位置づけ:ダンまち外伝シリーズの第2弾。「ファミリアクロニクル」シリーズとして、本編のサブキャラクターに焦点を当てた物語です。その第1作がこの「episodeリュー」で、元アストレア・ファミリアのエルフ、リュー・リオンを主人公に据えています。
リュー・リオンは本編では酒場<豊穣の女主人>で働くエルフのウェイトレスとして登場し、元冒険者ぼうけんしゃという過去を持つ寡黙な美女です。彼女の過去や活躍を描いたのがこのepisodeリューで、本編6巻「戦争遊戯」直後のエピソードとなっています。
すなわち、ベルたちがアポロンとの戦争遊戯を終えた後のオラリオが舞台で、本編主人公ベルも物語に少し登場します。
このepisodeリューでは、リュー自身の義侠心あふれる活躍はもちろん、普段は穏やかなシルの謎めいた一面も描かれます。「シルは本当にただの人間なのか?」と思わせるシーンが随所にあり、本編ファンにとって興味深い伏線となっています(※シル=フレイヤに関する示唆)。
加えて、リューとシルの出会い(リューが過去に生き倒れになったところをシルが救った話)や、リューが<豊穣の女主人>で働き始めるまでのエピソードなど、本編では語られなかった裏話も収録されており、リューというキャラクターを深掘りできる内容になっています。
あらすじ
舞台はオラリオ市内。本編で酒場「豊穣の女主人」のウェイトレスとして登場するリュー・リオンの過去と現在にスポットを当てたストーリーです。
穏やかに見える彼女ですが、かつて正義の女神アストレアに仕え、仲間を惨殺された過去を持つ復讐者でもあります。本作ではそんな彼女が主人公となり、ある事件に立ち向かう姿が描かれます。
物語は、ある日リューの働く豊穣の女主人で起きた誘拐事件から始まります。常連夫婦の一人娘が何者かにさらわれたと知り、リューは「正義の名の下に」単独で調査を開始します。
行方を追う彼女が辿り着いたのは、オラリオの治外法権とも呼ばれる巨大カジノ。「人の欲望が渦巻く黄金郷」で、リューは元冒険者としての実力を駆使し、巨悪に立ち向かいます。
さらに物語中盤では、リューがアストレア・ファミリア時代に経験した悲劇(七罪人との戦い)についての回想も挟まれ、彼女が背負う哀しみと決意が明かされます。
最終的に彼女は事件を解決し、心のわだかまりに一つの区切りを付ける…というのがおおまかな流れです。※本編主人公のベル・クラネルも終盤で少しだけ登場し、彼女を支える場面があります。
主な登場キャラクター
- リュー・リオン – 主人公。元アストレア・ファミリアの冒険者で通称「疾風(しっぷう)」。寡黙で真面目なエルフ。仲間を殺された過去から、一時は“正義”の名の下に裏社会の人間を粛清する自警活動もしていた。本作ではその戦闘力を遺憾なく発揮する。
- シル・フローヴァ – 豊穣の女主人の看板ウェイトレス。リューの同僚で親友的存在。明るく世話好きだが謎も多い少女。本作でもリューを心配して陰ながら支える。
- アストレア – 正義の女神。リューの元主神で、かつてアストレア・ファミリアを率いていた。本作ではリューの回想に登場。
- ジュラ – 本作オリジナルの敵キャラクター。裏社会の黒幕的人物で、カジノで暗躍する犯罪者。かつてリュー達のファミリア壊滅にも関与していた。リューの復讐相手。
- ベル・クラネル – 本編主人公。一応登場(事件のクライマックスで共闘)。直接の物語の中心ではないが、リューにとって心を救う重要な役割を果たす。
この他、豊穣の女主人の店長ミアや同僚アーニャ、クロエなど本編でおなじみのキャラも登場。リューの仇敵となる闇ギルド幹部も多数現れます。
見どころ・評価
リューという人気サブキャラに焦点を当てたスピンオフだけに、ファンからの支持が非常に高い作品です。ダークヒーロー的なリューの過去エピソードはシリアスで読み応えがあり、「本編で謎だったリューの素性が明かされて感動した」との声も多いです。
またバトルアクションも本編に負けず劣らず激しく、リューがエルフとは思えぬ体術や魔法で悪党たちを倒していく様子は痛快です。
桃山ひなせ氏の描くリューは凛とした美しさと内なる激情を併せ持ち、キャラクター表現が秀逸だと評価されています。
読者評価も高く、「スピンオフの中でも最高傑作」「リューがますます好きになる」とのレビューが目立ちます。物語完結後は「ぜひ続編(新たなリューの物語)も読みたい」という声もあるほど好評でした。
時系列的には本編第7~8巻頃(アイズが出張中でベルが一人の期間)に当たるため、本編を途中まで読んでいれば十分楽しめます。むしろ本編を最後まで知らなくても独立した事件ものとして読める内容なので、ミステリー+アクション好きな方におすすめです。
episodeリューを読む順番と刊行情報
読む順番のポイント
episodeリューは本編6巻終了後の物語なので、本編でベルがレベル3に上がった直後(アポロン戦後)まで話を知ってから読むと時系列的に理解しやすいです。本編漫画で言えば『ダンまちII』第1巻相当の後になります。
もっとも、リュー中心の物語なので単独で読んでも楽しめる構成にはなっていますが、ベルやシルとの関係性を把握するためにも、本編の基礎知識はあった方が良いでしょう。
刊行状況
漫画『episodeリュー』は全6巻で完結済みです。ガンガンONLINEにて2017年から連載され、2018年10月に連載完了しました。
単行本も2017年から順次発売され、2019年までに第6巻が刊行されています。なお原作小説『ファミリアクロニクル episodeリュー』はGA文庫より全1巻で発売されており、漫画版はその内容を丁寧にコミカライズした形です。
ファミリアクロニクルシリーズには、このepisodeリューの続編エピソードも存在します。『episodeリュー2』と題された原作小説が2023年10月に刊行されており、こちらは本編後半(ベルとフレイヤ・ファミリアの戦いの頃)でのリューを描いた物語です。2025年時点ではまだ漫画化はされていませんが、今後コミカライズされる可能性もあります。本編や他の外伝を読み終えた熱心なファンは、是非小説版にも手を伸ばしてみてください。
④ ダンまち 『ファミリアクロニクル episodeフレイヤ』の読む順番と内容

ファミリアクロニクル第2弾として描かれたスピンオフ漫画が『ダンまち ファミリアクロニクル episodeフレイヤ』です。
美の女神フレイヤに焦点を当て、本編開始前の彼女の物語を描いた前日譚となっています。
episodeフレイヤのストーリーと時系列
- 巻数・刊行:全5巻(完結済み)。マンガUP!(スクウェア・エニックスのアプリ)にて2021年に連載。
- 原作:大森藤ノ
- キャラクター原案:ニリツ、ヤスダスズヒト
- 作画:桃山ひなせ
- 位置づけ:ファミリアクロニクル第2弾にあたる作品。美の女神フレイヤとその眷族に焦点を当てたスピンオフです。本編では謎多き存在だったフレイヤの行動や、フレイヤ・ファミリアの日常が描かれます。
フレイヤは本編においてベル・クラネルに強い関心を抱く美神として登場し、その寵愛が物語を大きく動かす存在ですが、このepisodeフレイヤではベルと出会う前の彼女のエピソードが描かれます。
物語の舞台は、ベルがオラリオに来る少し前(本編前)。「これは、ベル・クラネルがオラリオに来る前の物語…。」という書き出しから始まり、フレイヤが「運命の伴侶はどこにいるのかしら?」と呟き、ただ一人オラリオの外へ『伴侶』探しの旅に出てしまうところから物語が展開します。
episodeフレイヤの魅力は、自由奔放でミステリアスなフレイヤ様の大冒険そのものです。普段はオラリオで高みから眷族を見守る立場のフレイヤが、自ら異国の戦乱に飛び込み、女神らしからぬ行動力で大暴れします。
彼女の率いるフレイヤ・ファミリアの眷族(オッタルやアレンたち強者揃いの部下たち)も登場し、異国の軍勢を相手に無双の活躍を見せてくれます。
物語を通じて、フレイヤがベルと出会う前に経験した出来事や心境の変化、そして“運命の伴侶”に対する想いが描かれ、本編での彼女の行動原理にも通じるエピソードとなっています。
時系列的には、本編開始の約2週間ほど前の出来事とされており(公式年表より)、「フレイヤが旅から戻った直後にベルがオラリオにやって来る」ような繋がりになっています。したがって、episodeフレイヤを読んだ後に本編第1巻を読み返すと、ベルに一目惚れしたフレイヤの心情により深みが増すことでしょう。
あらすじ
ある日、美神フレイヤは「運命の伴侶(オーズ)はいずこ?」と呟き、突然オラリオの外へ一人旅に出てしまいます。護衛も振り切られたフレイヤに頭を抱える眷族たち…。フレイヤが辿り着いたのは灼熱の砂漠世界「カイオス」。
そこで彼女は若き砂漠の王と出会い、成り行きで王国の内乱に巻き込まれていきます。自由奔放な女神フレイヤは戦乱の中でも優雅に立ち回り、彼女を追ってきた眷族オッタルらも加勢して大活躍。
やがてフレイヤは「運命の伴侶」を見極めるべく、砂漠の秘宝にまつわる事件の黒幕と対峙します。最終的には彼女の思惑通り(?)ことは収まり、フレイヤは満足げにオラリオへ帰還するのでした…。
本編とは異国の地を舞台にした女神の気まぐれ大冒険という趣のストーリーです。
主な登場キャラクター
- フレイヤ – 主人公。オラリオ一の大派閥「フレイヤ・ファミリア」の主神。絶世の美女で、魅了(チャーム)の力を持つ。本作ではその美貌とカリスマで異国の王さえ翻弄する。本人は「運命の伴侶」を探す旅のつもりだがマイペース。
- オッタル – フレイヤ・ファミリア所属の最強第一級冒険者(Lv.7)。フレイヤに絶対の忠誠を誓う猪人(ボール)族の壮漢。フレイヤを追って砂漠世界に赴き、戦乱で武勇を振るう。
- 砂漠の王(名称不明) – フレイヤが旅先で出会う若き王。フレイヤに一目惚れするが、彼女の真意を掴めず翻弄される。内乱で国を守るためフレイヤ達と共闘する。
- ミミル – フレイヤ・ファミリアの幹部である妖精。フレイヤの不在に動揺しつつも他の眷族と協力して追跡を図る。
- 他フレイヤ・ファミリア眷族 – シャクティやホグニといった本編でも名の出た幹部たちが登場。砂漠世界に続々駆けつけ、オッタルと共に女神護衛に当たる。
- 敵対勢力 – 砂漠世界カイオスの反乱軍や、それを裏で操る邪神の眷族などが登場。詳細は本編未登場のオリジナル勢力。
見どころ・評価
フレイヤというミステリアスなキャラの意外な一面が見られるのが最大の魅力です。本編では常に高みからベルを見守る謎の存在でしたが、本作では彼女が自由奔放に旅を楽しむ様子や、人間社会に溶け込んで茶目っ気を見せる場面もあります。
「砂漠の市場でフレイヤが屋台飯を満喫するシーン」など、本編ファンには新鮮でクスっと笑える描写もある一方、クライマックスでは女神らしい圧倒的な力を垣間見せ、読者を驚かせます。
戦闘シーンは主にオッタル達眷族が担い、これも迫力があります。桃山ひなせ氏の作画は美麗でフレイヤの神々しい美しさが際立っており、「絵が綺麗で見惚れる」と評判です。
読者評価は☆4.3程度と他シリーズよりやや落ち着きますが、これはおそらく舞台が外伝オリジナルで本編との直接的絡みが薄いためでしょう。
それでも「フレイヤ様可愛い!」「眷族達が忠義を尽くす様が良い」と一定のファンからは高く評価されています。スピンオフとして単発の冒険譚に仕上がっているため、気軽に読める点も魅力です。
ダンまち世界の幅広さを知る一作として、本編や他スピンオフを読み終えた後にぜひ手に取ってみてください。
episodeフレイヤを読む順番と刊行情報
読む順番のポイント
episodeフレイヤは本編前日譚ですので、時系列順にこだわれば「本編より先」に読むことも可能です。しかし、物語としては本編を知っているファン向けに作られているため、一通り本編や主要キャラクターを知った後に読む方が楽しめるでしょう。
特にフレイヤやオッタルといった登場人物の背景知識があった方が、スピンオフでのエピソードの重みが理解しやすくなります。アニメ視聴済みの方や小説本編読了済みの方が「あとで振り返る」形で手に取るのがオススメです。
刊行状況
漫画『episodeフレイヤ』は全5巻で完結しています。連載は2020年頃から始まり、2024年3月に最終第5巻が発売されました。
原作小説『episodeフレイヤ アリィと8人の眷族』はGA文庫より2019年に刊行されていますが、漫画版はその小説を元に詳細にコミカライズされ、さらに短編集のエピソード「砂の海のミラージュ」も補完エピソードとして収録され完結しています。
物語の結末では、フレイヤと砂漠の若き王アリィの物語に決着が付き、旅を終えたフレイヤがオラリオへ戻るところで幕を閉じます。
エピソード補足: episodeフレイヤでは、本編第5期(原作15~17巻相当)で描かれたフレイヤ・ファミリアとの戦いに関連する過去が明かされます。本編をまだ追っている途中の方はネタバレに注意が必要ですが、既にフレイヤ編(原作15~17巻)の結末を知っている読者には、フレイヤ陣営側の視点が深まる内容となっています。本編と照らし合わせて読むことで、フレイヤというキャラクターの奥深さをより味わえるでしょう。
⑤ アニメや原作小説との関係:ベストな読み進めタイミング

漫画版ダンまちシリーズを楽しむ上で、アニメ視聴者や原作小説読者が気になるのは「どのタイミングで漫画を読むべきか」という点ではないでしょうか。ここでは、それぞれのケースに分けて最適な読み始めのタイミングや楽しみ方を解説します。
アニメ視聴済みの方へ:漫画で広がるダンまち世界
これまでにTVアニメ版「ダンまち」シリーズ(本編第1~4期+外伝ソード・オラトリア第1期など)を視聴済みの方は、漫画を読むことでアニメ未見のエピソードや詳細描写を楽しむことができます。
本編コミカライズについて
アニメ第4期までで本編小説の14巻部分まで映像化されていますが、漫画版本編は現在まだアニメの最新範囲(深層冒険編)まで達していません。
そのため、「アニメの続きを漫画で読む」というよりは、アニメでは描かれなかった細部を漫画で補完するというスタンスが良いでしょう。
例えば原作第12巻「ラキア王国の進軍」はアニメでは一部エピソードを飛ばし気味でしたが、漫画では丁寧に描かれています。アニメで端折られた部分やキャラクターの心情描写を漫画で楽しむことで、物語への理解が一層深まります。
外伝ソード・オラトリアについて
アニメ版ソード・オラトリア(全12話)は原作4巻分のみでしたので、続きの物語は漫画で読むしかありません。アニメで外伝に興味を持った方は、ぜひ漫画版5巻以降を手に取ってみてください。
本編アニメでは語られなかったエピソード(ロキ・ファミリアと闇派閥の決戦や、アイズの過去に迫る物語など)がたっぷり描かれています。最新巻ではヘスティア・ファミリアやフレイヤ・ファミリアも登場するなど、本編と繋がる熱い展開が進行中です。
episodeリュー&フレイヤについて
これらのファミリアクロニクル系エピソードは、現時点でアニメ化されていません。したがって、アニメしか見ていない方にとって漫画でしか味わえない完全新作ストーリーとなります。
リューやフレイヤといった人気キャラクターの知られざる物語はファン必見です。特にリューのepisodeはアニメ本編でも彼女の過去が断片的に語られる程度でしたので、漫画を読むことで彼女の人物像に新たな魅力を発見できるでしょう。
タイミング
基本的にはアニメシリーズを最新まで見終わった後、本記事の「読む順番」に沿って漫画を読み始めるのが良いでしょう。
アニメ版は時系列が多少前後した演出(例:第2期終盤で第12巻のエピソードを先行消化など)がありますが、漫画版は原作通りの順で進んでいます。
アニメ視聴済みとはいえ、漫画版は最初から読むことを推奨します。本編漫画→外伝→スピンオフと読み進める中で、アニメでは見逃していた伏線やキャラクター心理を再発見できるはずです。
原作小説読了の方へ:コミカライズで楽しむビジュアル
既に原作小説版「ダンまち」(本編・外伝・外伝短編集など)を読み込んでいるファンの方にとって、漫画版はビジュアルで物語を追体験できるメディアとしておすすめです。
小説の内容を把握しているので先の展開はご存知かと思いますが、コミカライズならではの迫力あるアクションシーンの描写やキャラクターの表情は、また違った感動を与えてくれるでしょう。
特に戦闘シーンでは、例えばベルが初めて<ruby>神威<rt>アルゴノゥト</rt></ruby>を発動するシーンや、アイズが風を纏って魔剣を振るうシーンなど、小説では想像力に任せていた場面が漫画ではダイナミックなコマ割りで描かれています。
九二枝先生や矢町先生の美麗な作画によって、小説版イラストとはまた違うキャラクターの魅力が発見できるでしょう。
また原作小説ファンにぜひ読んでほしいのが、ファミリアクロニクルの漫画版です。小説版episodeリューやフレイヤを既読の場合でも、漫画版では細かな心情描写や表情の機微が追加され、よりドラマチックに演出されています。
特にepisodeフレイヤでは、フレイヤの“美の表現が漫画映えしており、砂漠の太陽の下で輝く女神の姿など視覚的な満足感があります。小説では1巻分の物語が漫画5巻分にもなっていることからも、コミカライズチームの気合いの入りようが伺えます。
タイミング
小説版を最新まで読了している方は、お好きなタイミングで漫画版を楽しんでOKです。順番としては本記事の通り本編漫画→外伝漫画→スピンオフ漫画と読むことで、改めてダンまち世界全体を振り返ることができます。
原作最新20巻(2024年刊行)以降の内容はまだ漫画化されていませんので、“先の展開を知っている”優位性を生かして漫画版の伏線や描写の違いを探してみるのも一興です。
作者や作画スタッフのインタビューで語られる「漫画ならではのアレンジ」なども、熱心なファンならチェックしてみると良いでしょう。
⑥ 最新刊情報&漫画の入手方法(紙・電子)

最後に、各シリーズの最新刊情報と入手方法についてまとめます。2025年7月現在における主要シリーズの刊行状況は以下の通りです。
- 本編コミカライズ
- 『ダンまちII』第6巻まで刊行(2025年2月発売。第1部『ダンまち』は全10巻で完結済。今後も本編小説の完結に向けて順次コミックが刊行予定です(原作小説は2024年12月に第20巻発売、物語はまだ続いています)。
- 外伝ソード・オラトリア
- 第31巻まで刊行(最新31巻は2025年7月22日発売)。原作小説外伝は第15巻(2025年1月発売)まで進行しており、漫画版もそれに沿って連載中です。
- episodeリュー
- 全6巻刊行済(最終6巻まで好評発売中)。原作小説は全1巻完結。
- episodeフレイヤ
- 全5巻刊行済(最終5巻は2024年3月発売)。原作小説は全1巻完結。
- その他スピンオフ等
- 公式アンソロジーや4コマ漫画、ゲーム『メモリア・フレーゼ(ダンメモ)』のストーリーコミカライズ(聖夜の夢想歌編)なども刊行されています。これらは物語本筋とは直接関係しませんが、ファンアイテムとして楽しめます。
入手方法
ダンまち漫画シリーズの単行本はいずれもスクウェア・エニックス(ガンガンコミックスONLINE ほか)より発行されています。紙のコミックスは全国の書店・ネット書店(Amazon等)で購入可能です。
また電子書籍版も各巻発売されており、Kindleや楽天Kobo、BOOK☆WALKERといった主要電子書籍ストア、ならびにコミックシーモア・まんが王国などの漫画配信サイトで配信中です。
スマートフォン向けには、スクウェア・エニックス公式のマンガUP!アプリやウェブサイト「ガンガンONLINE」で連載話を読むこともできます(一部無料話あり・最新話はアプリ先行公開)。ご自身の利用しやすい媒体でダンまちの世界を楽しんでください。
ダンまち原作小説もGA文庫(SBクリエイティブ)から刊行中で、こちらも電子書籍で手軽に読めます。漫画と小説の両方を電子で揃えれば、気になったシーンを小説と漫画で見比べるといった楽しみ方もできます。ぜひお気に入りの形でコレクションしてみてください。
電子書籍で読むなら、コミックシーモアがおすすめです。
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まとめ:漫画「ダンまち」読む順番
以上、「ダンまち」漫画シリーズの読む順番と各作品の概要・時系列・魅力について詳しく解説しました。最後にポイントを振り返ります。
- 読む順番の基本は「本編(ダンまち無印→II)→外伝ソード・オラトリア→ファミリアクロニクル(リュー編→フレイヤ編)」です。発売順=物語の正規順となっているため、これに従えば間違いありません。
- 本編漫画はベルの冒険の軌跡を描き、外伝・スピンオフ漫画はアイズやリュー、フレイヤといった別視点の物語で世界を広げてくれます。それぞれの物語がゆるやかに繋がりあってダンまち世界を形成しているため、ぜひ全シリーズ通して読むことをおすすめします。
- アニメ勢の方は、漫画でしか読めない物語やディテールに注目しましょう。原作小説勢の方は、漫画ならではのビジュアル表現で新たな感動を味わってください。
- 最新刊情報や刊行ペースも把握しつつ、無理のないペースで読み進めましょう(本記事執筆時点では本編漫画は第2部6巻まで、外伝漫画31巻まで刊行中)。電子書籍も活用して、自分のスタイルで読みやすい形態を選ぶと良いでしょう。
- ダンまちの漫画シリーズは初心者にも分かりやすく物語をなぞりつつ、既存ファンには「そうだったのか!」と膝を打つ新情報も提供してくれます。順番通りに読み進めれば、ダンまちの壮大な物語を時系列で追体験でき、より深く作品世界に浸ることができるはずです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。この記事が、あなたのダンまち漫画の冒険の指針となれば幸いです。
正しい順番で物語を辿り、ベルやヘスティア、アイズたちと共に迷宮ダンジョンとオラリオの世界を存分にお楽しみください!

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