漫画「彼岸島」読む順番は?シリーズのあらすじや48日後の行方を徹底解説

『彼岸島』シリーズは、松本光司による吸血鬼サバイバルホラー漫画で、長年にわたり複数の続編やスピンオフが刊行されています。

初めて読む方にとっては、どの順番で読めば良いのか迷うことも多いでしょう。

本記事では彼岸島シリーズを読む順番と各シリーズの詳細なあらすじを徹底解説します(※各シリーズの内容(ネタバレ)が含まれます)

目次

漫画「彼岸島」とは?

『彼岸島』は、松本光司による日本のホラー漫画で、2002年より講談社の『週刊ヤングマガジン』にて連載がスタートしました。

この作品は、吸血鬼が支配する孤島「彼岸島」を舞台に、主人公・宮本明が行方不明となった兄・篤を探すために島へ渡り、仲間たちと共に過酷なサバイバルを繰り広げるというストーリーです。

物語の始まりは、明の兄・篤が2年前に忽然と姿を消したことから始まります。ある日、明は兄の手がかりを握る謎の女性・青山冷と出会い、彼女の導きにより友人たちとともに彼岸島へ向かうことになります。

しかし、そこは想像を超える恐怖の島で、吸血鬼たちによって支配された世界でした。明たちは島での壮絶な戦いを余儀なくされ、徐々にこの異常な世界に巻き込まれていきます。

本作は、吸血鬼との激しい戦闘だけでなく、人間関係の葛藤や精神的な苦悩なども描かれており、ただのホラー作品にとどまらない深みがあります。また、ダークな雰囲気と圧倒的な迫力ある描写が読者の心を強く惹きつけています。

『彼岸島』はこれまでに『最後の47日間』『48日後…』などの続編も制作されており、シリーズとして長期にわたって人気を博しています。

さらに、実写映画化やテレビドラマ化、ゲーム展開もされるなど、メディアミックスも活発に行われています。

ジャンルを超えて多くのファンに支持されているこの作品は、ホラーやサバイバル漫画が好きな方にとって見逃せない一作です。

漫画「彼岸島」を読む順番は出版順がおすすめ!

『彼岸島』シリーズは、大きく3つの本編シリーズと、それ以外に外伝やスピンオフ作品で構成されています。これらを読む際には、出版順に読み進める方法をおすすめします。

出版順で読むことで、物語の展開やキャラクターの成長、世界観の広がりを自然な流れで追うことができ、ストーリーへの没入感が高まります。

特に、各シリーズに散りばめられた伏線が順を追って丁寧に回収されていくため、全体の理解がしやすくなります。また、登場人物の背景や人間関係も段階的に明かされていくため、キャラクターへの感情移入もしやすくなるのが大きな魅力です。

そのため、これから『彼岸島』を読み始める方には、出版された順番「①彼岸島➡②彼岸島 最後の47日間➡③彼岸島 48日後…」に沿って読むことが、物語を最大限に楽しむためのベストな方法といえるでしょう。

出版順

タイトル名巻数連載期間内容の位置づけ
①彼岸島全33巻2002年〜2010年明が兄を探し、吸血鬼と戦う本編開始
②彼岸島 最後の47日間全16巻2010年〜2014年明と仲間たちの最終決戦
③彼岸島 48日後…既刊44巻(連載中)2014年〜現在48日後の日本、吸血鬼支配の世界

外伝・スピンオフ 

本編以外にも、世界観を補完する外伝エピソードや異色のスピンオフ作品があります。必須ではありませんが、より深く楽しみたい方は以下もチェックしてみましょう。

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タイトル巻数連載期間内容備考
【外伝】
彼岸島 兄貴編
全1巻2009年〜2010年)明の兄・篤を主人公に据えた前日譚。本編第1部以前の物語を描く。シリアスな外伝、時系列では最初
【スピンオフ】彼、岸島全4巻2020年10月19日〜2021年12月吸血鬼だらけの島で「岸島」という青年が人間のまま生活するギャグスピンオフ。本編の名シーンに人間視点でツッコミを入れる内容。パロディ的要素が強く、本編とは異なる視

時系列に沿って物語を楽しみたい方には、本編に入る前に外伝『彼岸島 兄貴編』から読み始めるのも一つの選択肢です。

この作品は、明の兄・篤を主人公に据えた前日譚であり、本編第1部『彼岸島』の出来事に至るまでの背景が描かれています。

シリーズの始まりとなる重要なエピソードを知ることで、物語への理解と没入感がより深まるでしょう。

『彼岸島』シリーズ各編のあらすじ【ネタバレ注意】

『彼岸島』シリーズは、主人公・宮本明(みやもと あきら)を軸に、吸血鬼との壮絶な戦いを描くサバイバルホラー作品です。

物語は大きく3つの本編シリーズに分かれており、それぞれが異なるテーマと展開を持ちながら、一貫した世界観でつながっています。

これから各シリーズのあらすじを紹介しますが、一部ネタバレが含まれているため、未読の方はご注意ください。

第1部『彼岸島』

彼岸島

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第一部:彼岸島 (シリーズの原点)

  • 連載期間:2002年4~ 2010年
  • 巻数:全33巻

シリーズの原点。主人公・宮本明が、行方不明になった兄を捜して謎の孤島「彼岸島」へ向かい、吸血鬼との壮絶な戦いに巻き込まれていくサバイバルホラー。仲間との出会いや裏切り、極限状態での戦いが描かれる。

『彼岸島』(ひがんじま)はシリーズの原点となる第1部です。本作では主人公の青年・宮本 明(みやもと あきら)が、消息不明となった兄・篤(あつし)を捜すため仲間たちと共に孤島「彼岸島」を訪れるところから物語が始まります。

島に渡った明たちを待ち受けていたのは、人間を襲う吸血鬼たちが跋扈する地獄のような世界でした。

明たちは兄を探し出して本土へ連れ帰るべく、島での過酷なサバイバルに身を投じます。初めは何も知らずに来た彼らも、次第に島の真実—雅(みやび)と名乗る吸血鬼のボスによって島全体が支配されていること—を知ることになります。明と仲間たちは自らの生存と兄・篤の救出のため、吸血鬼たちとの戦いを繰り広げていきます。

この第1部では、明たちは過酷な戦闘を重ねながら少しずつ吸血鬼に対抗する術を学んでいきます。島で出会った「師匠」と呼ばれる老人の協力を得て、銀の武器で吸血鬼を倒す方法などを習得し、仲間同士の絆も深めていきます。しかし吸血鬼側も強敵揃いで、雅直属の配下や異形の怪物(後述する邪鬼〈おに〉など)が明たちの前に立ちはだかりました。

クライマックスでは、明たち人間陣営と吸血鬼の支配者・雅との直接対決が描かれます。死闘の末に明は多くの仲間を失い、主人公の明自身も雅に敗北してしまうという衝撃的な結末を迎えます。島での戦いに一区切りがついたところで第1部『彼岸島』は完結します(物語上は一時中断となり、第2部へと続きます)。

豆知識: 第1部単行本最終33巻のラストは、明が雅に及ばず倒れ、彼岸島からの脱出も叶わないまま物語が幕を閉じます。この終わり方に当時の読者は驚きましたが、後述の通りその後すぐに第2部で物語が再開されました。

第2部『彼岸島 最後の47日

彼岸島 最後の47日

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第2部:彼岸島 最後の47日間(第1部の直接の続編)

  • 連載期間:2010年~2014年
  • 巻数:全16巻

前作の直後から始まる続編。吸血鬼の王・雅を倒すため、明たちが「最後の47日間」と名付けられた死闘に挑む。戦いはさらに苛烈さを増し、仲間の絆と犠牲が試される感動と絶望の章。

第2部冒頭、明たち人間軍は偶然から雅の恐るべき計画を知ります。それは「47日後の6月17日に、ウイルスを媒介する蚊を日本本土にばら撒く」という人類殲滅計画でした。

残された時間はわずか47日——明たちはこの計画を阻止すべく決死の抵抗を開始し、雅率いる吸血鬼軍との全面戦争に突入します。文字通り“最後の47日間”で繰り広げられる、人間と吸血鬼の総力戦が本シリーズのテーマです。

物語中盤では、彼岸島内に点在する吸血鬼の拠点を明たちが次々と潰しにかかります。第1の基地では巨大な斧を振るう怪力の吸血鬼・斧神(おのがみ)が立ちはだかり、明たちは苦戦を強いられます。しかし激闘の末に明は斧神を討ち取り、続いて第2の基地へ向かいました。

ところが第2基地で待ち受けていた罠によって明たちは地下に幽閉され、さらに共に戦ってきた師匠がウイルスの作用で邪鬼(おに)に変貌してしまいます。

絶体絶命のピンチでしたが、師匠は僅かに自我を取り戻し明たちを逃がすと、自身は駆け付けた雅によって無残にも殺されてしまいました。師匠という大きな犠牲を払いつつ、明はその後人間軍の新たなリーダーとして心を奮い立たせ、仲間を率いていく決意を固めます。

終盤、雅を倒す鍵となる「501ワクチン」の存在が明らかになります。明たちは人間側の元隊長と協力し、このワクチンを入手すべく最後の基地攻略に挑みました。幾度もの死闘を経て501ワクチンを手に入れた明たち人間軍は、いよいよ雅打倒のための最終決戦に臨みます。果たして雅の野望を阻止できるのか——。

第2部『最後の47日間』のラストでは、明たちの奮戦虚しく雅の計画は遂行されてしまいます。彼岸島での最終決戦は人間軍の敗北という最悪の結末を迎え、ついに雅は本土へと“蚊”を放ってしまいました。

この絶望的な展開で第2部は完結します。ただし物語自体はまだ終わらず、舞台を本土へと移して第3部へ続いていきます。

補足: 第2部では明の兄・篤も物語に深く関わってきます。篤は雅によって吸血鬼化し強大な力を得ており、明にとって最大の悲劇となる「兄との対決」も避けられませんでした。明は苦悩の末に吸血鬼と化した兄・篤を倒し、501ワクチンを手にすることになります。兄弟の因縁もまた物語のクライマックスの一つとなりました。

第3部『彼岸島 48日後…』

彼岸島 48日後…

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第3部:彼岸島 48日後…(第2部の直接の続編)

  • 連載期間:2014年~連載中
  • 巻数:既刊44巻(2025年5月現在)

物語は再び大きく動き出し、舞台は彼岸島から吸血鬼に支配された日本全土へ。48日後の荒廃した世界で、明は人間の希望を背負い、新たな戦いに挑む。絶望の中に希望を見出すサバイバルが描かれる。

『彼岸島 48日後…』は現在連載中の第3部です。第2部の結末から48日後(約半年後)の世界が舞台となります。

雅によってウイルス蚊がばら撒かれた結果、日本本土はわずか一週間足らずで文明が崩壊し「吸血鬼の国」と化してしまいました。政府も機能を失い、海外との交流も断絶。生き残ったごく少数の人間たちは吸血鬼に怯えながら隠れるように暮らす絶望的な状況です。

しかし、そんな日本にもわずかな希望が残っていました。各地の生存者の間で“ある噂”が広まり始めたのです。それは「救世主が現れた」という噂でした。

伝説の救世主とは他でもなく、彼岸島で雅に最後まで抗った男・宮本明のことです。第3部では荒廃した本土を舞台に、明が再び立ち上がり吸血鬼たちへのレジスタンス活動を繰り広げます。

物語序盤、明は吸血鬼が支配する本土各地を巡って仲間を増やしながら、雅討伐のための手がかりを探します。47日間の戦いで散り散りになっていた仲間たち(ヒロインのユキや仲間の西山・ポンたち)とも再会し、再結集していきます。

やがて明たちは雅が東京に潜伏しているとの情報をつかみ、吸血鬼の首領を討つため一路東京を目指すことになります。

東京への道中では、本土各地を牛耳る強力な吸血鬼たちとの戦いが次々と描かれます。例えば、大阪編では「豹丸(ひょうまる)」という怪物じみた吸血鬼との死闘が展開され、九州・関西から関東へと戦場が移っていきます。明たちは仲間と協力しながら雅の居場所である東京へ徐々に迫っていくのです。

最新エピソードでは、東京市街において雅の側近“五人の息子”と呼ばれる強敵たちが立ちはだかっています。中でも驚くべきは、その一人が明の兄・篤と瓜二つの謎の存在であることです。

日本橋を拠点に暗躍するこの吸血鬼は自ら「宮本篤」と名乗り、まるで明を知っているかのように振る舞っています。彼の正体は未だ明らかになっておらず、第3部の大きな謎の一つとなっています。明たちは“姫(プリンセス)”と呼ばれる女性吸血鬼と協力し、この篤そっくりの敵の秘密を探ろうとしています。

最新刊である第49巻(2025年5月発売)では、そのプリンセスの過去から篤の正体に迫るエピソードが描かれており、物語はクライマックスに向けてさらに加速しています。

連載状況: 『彼岸島 48日後…』は2025年現在も週刊ヤングマガジンで連載中のため、結末は未定です。単行本は最新49巻まで刊行されており、物語は東京での雅討伐戦へと佳境を迎えている状況です。今後の展開から目が離せません

外伝とスピンオフ作品

『彼岸島』シリーズには、本編とは異なる視点や切り口で物語を楽しめる外伝・スピンオフ作品が存在します。これらを読むことで、シリーズの世界観やキャラクターへの理解がさらに深まり、作品をより立体的に味わうことができます。

まず紹介したいのが『彼岸島 兄貴編』です。本作は全1巻の外伝で、主人公・宮本明の兄である篤(あつし)を主役に据えた前日譚となっています。

時系列としては本編第1部『彼岸島』より前の物語が描かれており、篤がどのようにして吸血鬼と関わるようになったのか、彼がどんな思いで戦っていたのかが明らかになります。本編を補完する重要な一冊であり、特に時系列順で読み進めたい読者にはおすすめです。

もう一つのスピンオフが『彼、岸島』です。こちらは本編とは一転して、ギャグ要素が強い全4巻の公式スピンオフ作品です。

吸血鬼だらけの島で、人間の青年「岸島」があえて人間のままで暮らし続けるという突飛な設定で展開される本作は、本編の名シーンに人間視点でツッコミを入れるなど、パロディ色の強い内容が特徴です。

このように、外伝とスピンオフは本編とは異なる角度から『彼岸島』の世界を楽しめる貴重な作品群です。シリーズファンであればぜひ一度読んでおきたい作品といえるでしょう。

外伝『彼岸島 兄貴編』 – 明の兄・篤の過去

彼岸島 兄貴編

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外伝:彼岸島 兄貴編 (本編の前日譚)

  • 連載期間:2009年~2010年
  • 巻数:全1巻

本編の前日譚にあたる外伝。主人公・明の兄、宮本篤が彼岸島に渡るまでの経緯と、吸血鬼との出会いが描かれる。シリアスな内容で、本編を補完する重要なストーリー。時系列的にはシリーズ最初に位置づけられる。

本編の補完エピソードとして描かれた『彼岸島 兄貴編』は、明の兄・宮本篤を主人公としたスピンオフ的な外伝作品です。全3話からなり、単行本全1巻にまとめられています。

物語の時系列は第1部『彼岸島』より以前で、篤が消息を絶つまでに彼岸島でどのような体験をしたのかが描かれます。若き篤が島で吸血鬼たちと遭遇し、必死に生き延びようとする様子や、後に明へ託すことになる思いなど、本編では語られなかったエピソードが綴られています。

兄・篤がどのようにして吸血鬼の支配する島に囚われ、雅と出会ったのか、そして彼が背負った運命が本編にどう繋がっていくのかを知ることができる内容です。

特に第2部以降で篤が辿った悲劇的な運命を踏まえると、この『兄貴編』で描かれる彼の奮闘は胸に迫るものがあります。本編を読んだ後に読むことでキャラクターへの理解が深まり、物語全体に厚みが増すでしょう。

公式スピンオフ『彼、岸島』 – 異色のギャグ漫画

彼、岸島

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外伝:彼岸島 兄貴編 (本編の前日譚)

  • 連載期間:2020年10月19日~2021年12月
  • 巻数:全4巻

異色の公式スピンオフ。吸血鬼だらけの彼岸島で、普通の人間「岸島」が生き延びる様子をギャグタッチで描くパロディ作品。本編の名場面にツッコミを入れるなど、ファンにはたまらないネタが満載。

『彼、岸島』(かれ、きしじま)は、『彼岸島』シリーズ初の公式スピンオフ作品として2020年から2021年にかけて連載された全4巻完結の漫画です。本編とは打って変わってコメディ色の強い作品で、パロディ的な要素も含まれています。

物語の主人公は岸島(きしじま)という青年。ひょんなことから人間でありながら吸血鬼と間違えられてしまい、吸血鬼軍の中で働く羽目になった人物です。

彼は人間サイドの“抵抗組織”所属という設定ですが、正体がバレないよう吸血鬼社会で奮闘することになります。本編で描かれた数々の名場面に、この岸島が第三者視点でツッコミを入れていくスタイルのギャグ漫画となっています。

例えば本編でのシリアスなシーンも、本作では岸島の「おかしいだろそれ!?」というような鋭いツッコミによってコミカルに描かれます。吸血鬼だらけの島で“ノリの良い一般人”がボケとツッコミを繰り広げるシュールな展開が魅力です。

本編ファンであればあるほどクスッと笑ってしまう小ネタが散りばめられており、『彼岸島』を知り尽くした読者向けのパロディと言えるでしょう。

スピンオフとはいえ公式作品なので、本編キャラクターの意外な一面が見られるのもポイントです。特に雅や明に対して読者が抱きがちな疑問を作中で代弁してくれるため、「そうそう、雅のあれおかしいよね」と共感できる場面もあります。

シリアス続きの本編の合間に読むと良い息抜きになる作品です。

主な登場キャラクターと関係

『彼岸島』シリーズの魅力のひとつは、キャラクターたちの深い絆と激しい対立にあります。

特に主人公・宮本明と吸血鬼の王・雅の宿命的な対決は、物語の核心をなす重要なテーマです。また、明と兄・篤との間にある複雑な絆と葛藤も、全編を通じて強いドラマ性を持って描かれています。

仲間たちとの間に生まれる友情や、極限状況の中での犠牲、信頼、裏切りといった人間模様が、物語に深みを与え、読むごとにキャラクターへの感情移入が増していくのを感じられるでしょう。

それぞれの人物が抱える想いや過去が物語の展開に大きく影響し、読者の心を強く惹きつけます。

  • 宮本 明(みやもと あきら)
  • 雅(みやび) 
  • 宮本 篤(みやもと あつし)
  • ユキ (さかした ユキ)
  • ケンちゃん(さいとう ケン) 
  • 師匠 

宮本 明(みやもと あきら)

シリーズ全編を通じた主人公。ごく普通の青年でしたが、行方不明の兄を追って彼岸島に渡ったことから全てが始まりました。

仲間想いの熱血漢で、兄・篤や幼馴染のユキたち大切な人を守るために戦います。最初は頼りなかったものの、師匠から戦い方を学び、過酷な死線をくぐる中で逞しく成長。

やがて人類の希望「救世主」と呼ばれる存在にまでなります。第2部以降は仲間の先頭に立つリーダー的存在であり、宿敵・雅を倒すことを生涯の使命として戦い続けています。

雅(みやび) 

シリーズを通じての最大の敵。彼岸島を支配する吸血鬼の王にして不老不死の怪物です。冷酷非情な性格で、人間を食料か玩具程度にしか見ていません。彼の野望は人間社会を破壊し、世界を吸血鬼で満たすことにあります。

第1部では明たちを圧倒して勝利し、続く第2部でも遂に本土を滅亡させました。第3部では東京に拠点を移し、日本中の吸血鬼を束ねています。

非常に狡猾で強大な力を持ち、明にとっては兄の仇でもある因縁深い相手です。雅自身は不死身に近い存在であるため倒すのは容易ではなく、作中では501ワクチンなど彼を倒す手段が鍵として登場しました(雅の血によるウイルスを抑制する特殊ワクチン)。

雅は自らの血を与えて強力な配下(混血種=アマルガム)を生み出すこともでき、彼に従う“五人の息子”と呼ばれる強敵たちが第3部で明の前に立ちはだかっています。

宮本 篤(みやもと あつし) 

明の2歳年上の兄。物語開始前から彼岸島で消息不明となっていた人物です。第1部で明が島に来た目的が「兄・篤の捜索」でした。

篤はかつて剣道有段者で武術の心得があり、勇敢な性格から単身彼岸島で吸血鬼と戦っていました。しかし雅に捕らわれて吸血鬼ウイルスに感染させられ、吸血鬼側の戦力に組み込まれてしまったとされています。

第2部では人間軍に救出された後、ウイルスの影響で暴走し明たちと対立する悲劇的な展開を迎えました。最終的に明の手で止められますが、雅の計画を阻止する鍵(501ワクチン)を明にもたらすことになります。

第3部では雅の側近“息子”の一人として篤と瓜二つの人物が登場し、物語に新たな謎を投げかけています。明にとって兄・篤の存在は常に戦う動機であり、同時に胸の痛みを伴うテーマでもあります。

ユキ (さかした ユキ)

明の幼馴染の女性で、ヒロイン的存在。明や篤とは子供の頃からの友人で、明に想いを寄せています。第1部で明たちと共に彼岸島へ渡りました。

明にとって心の支えであり、吸血鬼だらけの恐怖の島でも彼女の存在が明の人間性を保つ助けになっています。物語中では囚われの身となったり危機に陥ることも多いですが、その度に明や仲間たちに救われてきました。

第2部・第3部でも生存しており、過酷な状況下でも明への想いを胸に強く生き抜いています。戦闘力は高くありませんが献身的な性格で、チームの潤滑油のような存在です。

ケンちゃん(さいとう ケン)  

明の親友でムードメーカー的存在。あだ名は「ケンちゃん」。第1部で明と共に島に渡った青年の一人です。お調子者ですが仲間思いで、ユキにも密かに好意を寄せていました。

物語序盤から行動を共にし、吸血鬼との戦いでも明を支えます。しかし彼岸島での戦いの中盤、ユキを逃がすために囮となって奮闘した末、吸血鬼のボス・雅に惨殺されてしまいます。ケンの死は明にとって大きな心の傷となり、雅への激しい怒りと復讐心を植え付ける出来事でした。

ケンの明るさは仲間の精神的支柱でもあったため、彼の喪失はチームに暗い影を落とします。以降、明は「ケンちゃんの仇を討つ」という決意も新たに戦いに身を投じることになります。

師匠 

本名不明。彼岸島に古くから住む老人で、吸血鬼と長年戦い続けている人物です。白髪長髭に常に天狗の面を被った風貌で登場します。

第1部で明たちが島で出会い、生き延びる術を教えてくれた恩人です。かつては僧侶でしたが雅によって島民を皆殺しにされた過去があり、復讐のため吸血鬼退治の達人となりました。

銀で鍛えた日本刀や手製の罠で多くの吸血鬼を仕留め、「師匠」として慕われる存在になります。明に剣術や戦闘のイロハを叩き込み、彼を戦士へと成長させました。

第2部では人間軍の中心戦力として奮戦しますが、戦いの中でウイルスに侵され邪鬼化してしまいます。それでも最期は明を逃がすため自我を取り戻し、自らの犠牲で明を生かしました。師匠の死は明に大きな悲しみを与えましたが、その教えと意志は明に受け継がれていきます。

彼岸島が人気の理由と読者の声

2002年の連載開始から20年以上――シリーズ累計は1000万部を突破し、映画・ドラマ化まで果たした『彼岸島』。

いまだ熱量が衰えない最大の理由は、単なるホラー漫画では片づけられない“クセになる面白さ”にあります。

以下では作品が愛される5つのポイントと、それを裏づける読者の生声を文章で整理しました。

怖いのに笑える!異色ホラーギャグ

吸血鬼サバイバルという残酷な舞台でありながら、“狙っていない笑い”が随所に噴き出す。とりわけ名セリフ「みんな丸太は持ったな!! 行くぞォ!!」はネットミームとして定着し、原作未読者にまで作品タイトルを拡散しました。

先が読めない怒濤のジェットコースター展開

敵味方の裏切り、突然の巨大ボス、主人公側の容赦ない死――毎回“想像の斜め上”を行く展開が読者を離さず、SNSでは最新話のたびに「今週も規格外」「ジェットコースターすぎる」と実況が沸騰します。

作品を「ゲームみたい」と評する声もあり、翻弄される体験自体が魅力になっています。

仲間と努力で乗り越える熱血バトル

明と仲間たちは、丸太一本から超巨大怪物まで何でも武器に変えて突破口をこじ開ける。

“吸血鬼×サバイバル×努力友情”という異色の掛け合わせが「グロいのに燃える」という中毒性を生み、レビューサイトでも「ツッコミどころは多いのに引き込まれる」という声が後を絶ちません。

ファンが盛り上げるネットミーム文化

迷場面をコラージュした画像や「丸太LINEスタンプ」など、ファンが生み出す二次的コンテンツが作品寿命を延命。

作者自身もSNSでネタに乗っかるため、公式とファンが一体化した“カルト的人気”が形成されています。

メディア展開で広がる人気

実写映画・テレビドラマ・ゲームへの展開が新規読者を定期的に呼び込み、続編『最後の47日間』『48日後…』が途切れなく刊行されることで熱量を保ち続けています。

長期シリーズへの安心感も「追いついたらまた続きが読める」という継続的ファン層を育てました。

読者の声

Bさん

シリアスなギャグ
長く続く彼岸島シリーズの最初の作品。
最初はシリアスなギャグめいた描写は鳴りを潜めている感じだが、
万能な丸太にハァハァ絶えない息切れ、強くなる明とパワフルな作風へと変わっていく。
それがまた面白い。

Aさん

噛めば噛むほど味が出る
母が読んでいたことがきっかけで何気なく読み始めました。
最初は、絵が好みでないなと感じつつ恐る恐る読んでいましたが巻数を経る毎に気付けば展開が気になり読み進めていました。エログロの中にギャグを仕組んでくるので怖がりながらも笑ってしまう不思議な作品です。

Cさん

丸太
丸太がよく登場する丸太で以外と助かったりすることが多いw
雅は丸太通り越して木を使ってくるし丸太の各が違うw

グロいけど面白く次から次に読みたくなるいい漫画です。
エロやグロがいいかんじで刺激が強いので、刺激的な漫画が読みたい方におすすめ

Eさん

丸太が強すぎるで噂の
丸太が強すぎるで噂だったので読んでみました。
グロが苦手な方ではないので最新刊までサクサク読めました。弱かった主人公がどんどん強くなっていく系の話なので結構好き。

Dさん

人間ドラマ
ものすごく人間ドラマだなって感じの漫画。人でいることの弱さと恐怖。吸血鬼であっても化物になってしまうことの恐怖が付き纏う。どちらでいても強者のみが生き残れるという、人間の本質を描いた漫画。

引用元 コミックシーモア レビュー

「彼岸島 48日後…」最新刊と今後の展開予想

イメージ画像:漫画note作成

2025年5月現在、『彼岸島 48日後…』は“プリンセス編”の佳境に入り、物語と刊行の両面で大きな節目を迎えています。

単行本の最新49巻は2025年5月7日に発売されました。プリンセスの過去と妹・早苗の行方が描かれ、兄・宮本篤の正体に一歩近づく内容で、シリーズ内のターニングポイントになっています。

その直前の48巻は同年3月6日に刊行済みで、明が一時戦線を離脱しながらもプリンセス奪還作戦が本格化した場面までを収録していました。次巻50巻は平均刊行間隔から2025年7月上旬頃と予測されています(公式未発表)。

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巻数発売日収録話(目安)主な出来事
47巻2024/12/06#431‑#439太陽編クライマックス。明の母が“白髪族”に翻弄される中、明が秘策で突破口を開く。
48巻2025/03/06#440‑#441浅草“プリンセス”潜入作戦開始。鮫島と勝次が吸血鬼集落に潜伏。
49巻(最新)2025/05/07#442‑ほかプリンセスの妹・早苗が鍵を握り、篤の正体に迫る回想へ突入。

物語の現在地を整理すると、鍵を握るのはプリンセスとその妹・早苗の過去です。早苗はかつて雅が主催した“東都ドームの血の祭典”へ参加していたことが示唆され、ここが篤の真意を探る次の舞台になると見られます。

明は体力の限界から一度離脱したものの、鮫島や勝次と合流して再び前線へ戻る準備を整えている段階です。吸血鬼側ではプリンセス派と雅直属軍の対立が表面化しつつあり、内部抗争を利用した「人間連合+プリンセス協力」という思わぬ同盟の芽も見え始めました。この構図が次章の大きなエンジンになるでしょう。

今後の展開を占うと、第一に“東都ドーム潜入編”が夏までに本格化する可能性が高いと考えられます。ここで早苗と篤のエピソードがまとめて語られ、篤が敵か味方かを最終的に決定づける大転換が起こるかもしれません。

第二に、勝次の左腕が暴走覚醒するフラグがいよいよ濃厚です。雅は勝次を「完全生命体の素材」と評しており、その力が明にとって脅威にも切り札にもなり得る展開が用意されているはずです。

さらに、プリンセスと雅の対立が深まれば吸血鬼勢力内の分裂は避けられず、人間側と一時的な連携が成立する――そんな多重構造の戦いが描かれると予想できます。これらはあくまで伏線と発言をもとにした筆者の推測ですが、シリーズの常として“想像の斜め上”を突いてくる点にも期待したいところです。

刊行ペースに関しても触れておきます。直近4巻の間隔は平均で約60日弱です。このリズムが維持されるなら、次の単行本50巻は2025年7月上旬、具体的には7月8日前後に店頭に並ぶと見るのが自然です。ただし休載や増ページが入れば前後するため、公式アナウンスを待ちつつ最新号の柱コメントをチェックしておくと安心です。

要するに、プリンセスの過去編はまだ折り返し地点に過ぎず、早苗の所在と篤の立ち位置が確定して初めて“東京決戦”の本線が見えてきます。単行本派の読者は最新49巻で区切りがよいので、この機会に既刊を一気読みして伏線を整理しておくと、次巻以降の怒濤の展開をより深く楽しめるはずです。

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注目ポイント伏線の根拠予想される展開
① 早苗の現在地プリンセスの回想で“東都ドームの血の祭典”参加が判明 ドーム潜入編が開幕。明と雅の“公開決闘”の舞台になる可能性大
② 宮本篤の真意“篤=ラスボス説”と“人類側の切り札説”が並存早苗経由で篤の精神世界に踏み込み、敵か味方かを決定づける大転換へ
③ 勝次の覚醒雅が“完全生命体”と称賛する左腕の変異勝次の暴走フラグ→明が救う「腕切断 or 共闘」二択の山場
④ 吸血鬼側内部分裂プリンセス派と雅直属の“雅様ショップ”の確執内乱を利用した“人間連合+プリンセス連携”ルート
⑤ シリーズ100巻到達計画平均2.5巻/年×残51巻=約20年作者インタビューで語られる“長期構想”を鑑みれば、東京決戦は中盤ハイライトでしかない可能性も

彼岸島を全巻無料で読めるサイトやアプリはある?

結論から言うと、漫画『彼岸島』を全巻無料で読める合法的なサイトやアプリは存在しません。

しかし、一部の話数を無料で読める公式アプリや電子書籍サービスは多数あります。これらを上手に活用すれば、費用を抑えて『彼岸島』を楽しむことが可能です。

  • マガポケ(マガジンポケット)
    • 講談社公式の漫画アプリで、『彼岸島』を1日1話ずつ無料で読むことができます。毎日配布される無料チケットを利用すれば、継続的に読み進めることが可能です。また、広告視聴やキャンペーンによってポイントを獲得し、さらに話数を進めることもできます。
  • LINEマンガ
    • 『彼岸島』を1日1話無料で読めるアプリです。初回登録時に複数話を無料で読めるキャンペーンが実施されていることもあります。ただし、最新話や一部話数は有料となる場合があります。
  • ヤンマガWeb
    • 講談社の公式サイトで、『彼岸島』の一部話数を無料で公開しています。定期的に無料話数が更新されるため、チェックしてみると良いでしょう。

これらのアプリでは、毎日少しずつ無料で読み進めることが可能です。また、広告視聴やポイントを利用することで、追加の話数を無料で読むこともできます。

電子書籍サイトでのお得な購入方法

全巻を一気に読みたい場合は、以下の電子書籍サイトがおすすめです。

  • ebookjapan:初回登録で70%OFFクーポンが6枚もらえ、最大2,000円分が無料に。
  • コミックシーモア:初回登録で70%OFFクーポンを配布中。
  • まんが王国:最大50%のポイント還元があり、お得に購入可能。

これらのサービスを利用すれば、正規の方法でお得に『彼岸島』を楽しむことができます。

電子書籍サービス徹底比較は≫こちらの記事で解説しています。

電子書籍で読むなら、コミックシーモアがおすすめです。

安心の大手が運営、クーポンやキャンペーンが充実しており、安く読みたい人には特におすすめです

サービス名特徴URL

コミックシーモア
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NTT西日本運営
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漫画rawや漫画バンクは違法サイトです

「漫画raw」や「漫画バンク」などのサイトで『彼岸島』を無料で読もうとするのは、違法行為に該当します。これらのサイトは、著作権者の許可なく作品を掲載しており、利用者も著作権侵害の対象となる可能性があります。

違法サイト利用のリスク

  1. 著作権法違反:2021年の法改正により、違法にアップロードされた漫画をダウンロードする行為も違法となりました。
  2. ウイルス感染の危険性:これらのサイトはセキュリティが甘く、ウイルスやマルウェアに感染するリスクがあります。
  3. 個人情報の漏洩:フィッシング詐欺や個人情報の不正取得などの被害に遭う可能性があります。

違法サイトを利用することで、自分自身が犯罪者になるリスクや、デバイスの安全性が脅かされる危険性があります。また、作者や出版社に正当な利益が還元されず、作品の継続にも悪影響を及ぼします。

「彼岸島」読む順番は?まとめ

『彼岸島』シリーズは長期にわたって展開されているため、どの順番で読むべきか迷う方も多いでしょう。結論としては、出版順に読むのが最もおすすめです。

物語の流れが自然に理解でき、キャラクターの成長や伏線の回収もスムーズに楽しめます。

おすすめの読む順番

  1. 『彼岸島』(全33巻)
  2. 『彼岸島 最後の47日間』(全16巻)
  3. 『彼岸島 48日後…』(既刊49巻・連載中)

この順に読むことで、主人公・宮本明が兄を追って島へ向かい、吸血鬼と戦い、やがて「救世主」として覚醒していく長い道のりを追体験できます。

さらに、より深く世界観を楽しみたい方は以下の作品もおすすめです。

  • 『彼岸島 兄貴編』(全1巻・外伝)
     → 時系列的には最も早く、本編に入る前に読むと物語の理解が深まります。
  • 『彼、岸島』(全4巻・スピンオフ)
     → 本編の名シーンにツッコミを入れるギャグパロディで、笑いながら気軽に楽しめます。

これらの外伝やスピンオフは必須ではありませんが、本編とあわせて読むことでキャラクターの背景や『彼岸島』ならではの魅力をより立体的に味わえます。

シリーズを最大限に楽しむなら、まずは上記の順番に従って本編をじっくり読破してみましょう。

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