異世界転生×復讐劇が融合した人気作『盾の勇者の成り上がり』。
理不尽な裏切りから這い上がる主人公・岩谷尚文の姿に多くの読者が魅了され、原作小説・漫画・アニメと幅広くメディア展開されています。
そんな本作は現在、完結しているのか?
この記事では、原作の進行状況や漫画版の巻数、アニメ第4期の情報などを徹底解説。各メディアごとの見どころや読者・視聴者の評価も紹介しながら、今後の予想までお届けします。
「盾の勇者の成り上がり」とは?
- 作者:アネコユサギ
- 発表形態:2012年に「小説家になろう」で連載開始、2013年よりMFブックスにて書籍化
- ジャンル:異世界転生、成り上がり、ダークファンタジー
- メディア展開
- ライトノベル(既刊22巻)
- 漫画版(コミックフラッパー連載・既刊27巻)
- アニメ(第1期~第3期まで放送済、第4期は2025年放送予定)
- シリーズ累計発行部数:約1300万部超(2024年時点)
『盾の勇者の成り上がり』は、アネコユサギによる日本のライトノベル作品です。異世界を舞台に、理不尽な状況に陥った主人公が仲間との絆と信頼を深めながら、数々の困難を乗り越えて成長していくダークファンタジー作品として人気を集めています。
このシリーズは、2012年に小説投稿サイト「小説家になろう」で連載が開始され、2013年からはMFブックス(KADOKAWA)より書籍として刊行されました。その後、漫画化やアニメ化といったメディア展開も進み、2025年7月にはテレビアニメ第4期の放送が予定されています。
シリーズの累計発行部数は、1100万部から1300万部以上にのぼるとされており、日本のライトノベル作品の中でも特に高い人気を誇る作品です。
「盾の勇者の成り上がり」は完結してる?【原作小説・ライトノベル】

『盾の勇者の成り上がり』の原作小説は完結していません。原作者アネコユサギ先生がWEB小説投稿サイト「小説家になろう」にて2012年から連載を開始し、現在も連載中です。
書籍化されたライトノベル版は2013年8月にMFブックス(KADOKAWA)から第1巻が発売され、その後定期的に刊行されました。
2019年6月25日発売の第22巻まで刊行されており、物語はまだ完結に至っていません。(※第23巻以降については執筆中とみられますが、2025年6月現在も発売日は未定です。)
ライトノベル版22巻時点では、尚文たちの戦いは終局を迎えておらず、今後の刊行で最終章へ向かうものと予想されています。
物語のボリュームとしては30巻以上に及ぶ構想であることが予想されています(※あくまで目安であり正式な巻数は公表されていません)。ライトノベル版も最終巻(完結巻)はまだ先になる見込みです。
なお、原作小説には外伝・スピンオフ作品も存在します。代表的なのが『槍の勇者のやり直し』という外伝小説で、これは槍の勇者・元康がある出来事をきっかけに時間を巻き戻し、物語をやり直すパラレルストーリーです。
『槍の勇者のやり直し』はWEB版で完結後、書籍版が全5巻(2024年12月現在)刊行されています。
また、新たな展開としてWEB上で『真・槍の勇者のやり直し』が連載開始されており(槍の勇者のやり直しの続編的位置付け)、本編完結後の世界観を広げる試みもなされています。
これらスピンオフは盾の勇者本編とも関わる内容で、本編を補完するファン必見の作品です。
原作小説とWEB版の関係について触れておきます。元々WEB版が原典ですが、書籍化にあたって物語の細部に変更や加筆が加えられています。
作者自身が「WEB版と書籍版、アニメ版では内容に差異があります」と明記している通り、ライトノベル版ではWEB版から設定が変更されたキャラクターや、新エピソードの追加、展開順序の入れ替えなどが行われています。
現在もWEB版は「小説家になろう」サイト上で閲覧可能であり、書籍版との違いを比較しながら楽しむファンも多いようです。
原作ライトノベルの刊行ペースは、2013年から2019年にかけて概ね年に数巻ずつ発行されてきましたが、第22巻以降はしばらく新刊が出ておらずファンから心配の声も上がっています。
それでもシリーズ累計発行部数は2024年10月時点で1,300万部を突破しており、現在も根強い人気を維持しています。
今後、物語がいよいよクライマックスに向かっていくにつれ、新刊発売の知らせが待ち遠しいところです。
ファンの間では「第23巻以降で物語がどう完結へ向かうのか」「いつ完結巻が読めるのか」といった期待が高まっており、公式からの続報が待たれます。
漫画版の展開と連載状況【盾の勇者の成り上がり 漫画】

『盾の勇者の成り上がり』は小説のコミカライズ(漫画化)もされています。漫画版は藍屋球(あいや きゅう)先生の作画により、KADOKAWAの月刊誌「月刊コミックフラッパー」にて2014年3月号から連載がスタートしました。
以来、定期的に単行本が刊行されており、コミックスは現在第27巻まで発売中(2025年2月21日現在)です。漫画版も物語はまだ完結しておらず、原作小説の展開に沿って連載が続いています。
漫画版のストーリー展開は基本的に原作ライトノベル版に準拠しています。尚文が異世界に召喚される第1巻から始まり、勇者としての旅路や仲間との出会い、「波」との戦いといった物語の骨子は原作と同様に描かれています。
コミカライズにあたり、藍屋球先生の緻密かつダイナミックな作画が作品の魅力を引き立てています。バトルシーンの迫力やキャラクターの感情表現など、漫画ならではの表現で原作の名場面が再現されており、ファンからも高く評価されています。
特に尚文が絶望から立ち上がるシーンや、ラフタリアが成長していく過程など、印象的な場面は漫画版でも丁寧に描かれ読み応えがあります。
コミックスの刊行ペースは順調で、1年に2~3巻程度のペースで新刊が発売されています。最新刊は第27巻(2025年2月発売)で、物語は原作小説の中盤以降のエピソードに差し掛かっています。
原作小説がまだ完結していないため、漫画版も引き続きストーリーが進行中です。最終巻についても未定ですが、漫画版も最終回に向けて原作の結末まで描かれる可能性が高いでしょう。
漫画版には番外編やスピンオフのコミカライズも存在します。先述の外伝小説『槍の勇者のやり直し』もにぃと先生の作画でコミカライズされており、こちらは全11巻で完結しています。
他にもアンソロジーコミックや4コマ漫画など、派生作品の漫画も刊行されており、『盾の勇者』の世界観を多角的に楽しめるようになっています。
漫画版の見どころは、何と言ってもビジュアルで楽しむ『盾の勇者』の物語です。キャラクターデザイン原案の弥南せいら先生によるイラストを元に、藍屋球先生が緻密に描いたキャラクターたちは、表情豊かで躍動感にあふれています。
尚文の憤りや悲しみ、ラフタリアの健気さ、フィーロの可愛らしさなどがコマ割りの中で生き生きと表現され、読む者の感情移入を誘います。また、小説では文章だった戦闘シーンも、漫画では迫力あるアクションシーンとして視覚的に楽しめます。
例えば尚文の盾スキル発動シーンや、ラフタリアの剣戟などは、漫画ならではの躍動感で描かれており人気の場面となっています。
漫画版はKADOKAWAのウェブコミック配信サイト「Comic Walker」やニコニコ静画でも一部無料公開されており、新規読者も手に取りやすい環境です。
単行本には描き下ろしのおまけ漫画やショートストーリーも収録されており、ファン必携の内容となっています。今後も原作ストーリーの進行に合わせてコミカライズ版も展開していくと見られ、最終巻が発売される際には大きな話題となることでしょう。
アニメシリーズの展開【盾の勇者の成り上がり アニメ】

『盾の勇者の成り上がり』はアニメ化もされ、テレビアニメシリーズが好評を博しました。現在までに第3期(Season3)まで放送済みで、いずれも原作小説のストーリーを元に制作されています。
アニメシリーズ全体を通して、主人公の尚文役を石川界人さん、ヒロインのラフタリア役を瀬戸麻沙美さん、フィーロ役を日高里菜さんといった豪華声優陣が演じています。特に瀬戸麻沙美さんの演じるラフタリアは「絶対的ヒロイン感がある」と評され、その凜とした強さと可憐さが高く評価されました。
音楽面でも、Kevin Penkin氏が手掛ける劇伴音楽が作品世界を盛り上げています。第1期オープニングテーマ「RISE」(MADKID)やエンディングテーマ「きみの名前」(藤川千愛)なども作品のイメージによくマッチし、ファンに親しまれました。
アニメ『盾の勇者の成り上がり』は国内外で大きな人気を博し、各種ランキングや賞にも名を連ねました。2019年の「Crunchyroll Anime Awards 2020」ではラフタリアが最優秀女性キャラクター賞(Best Girl)を受賞し、尚文役の英語声優も最優秀声優賞を獲得しています。
また、アメリカのAnime Trending Awards 2019ではアニメ・オブ・ザ・イヤー第2位になるなど海外ファンからの支持も厚いことが示されました。日本国内でも円盤(Blu-ray/DVD)の売上や配信視聴数で健闘し、アニメ化によって原作小説・漫画の売上も大幅に伸びています。
今後放送予定の第4期ではどのようなクライマックスが描かれるのか、そしてアニメは第4期で完結となるのかにも注目が集まっています。
原作小説のストックはまだ残っているため、第4期の内容次第では第5期以降の可能性もあります。製作陣も「物語を最後まで映像化したい」と意欲を見せているとのことで、ファンとしてはぜひ最終章までアニメ化されることを期待したいところです。
第1期(Season1)
2019年1月から6月にかけて放送。全25話の2クール作品として制作され、アニメーション制作はキネマシトラスが担当しました。
物語は尚文が異世界に召喚されてから、ラフタリアやフィーロと出会い信頼関係を築いていく過程、そして他の勇者や教会勢力との対立を経て、尚文が名誉を回復するまでが描かれました。
第1期は丁寧なストーリー描写と迫力ある戦闘シーンで好評を博し、特に第1話は1時間スペシャルとして制作されるなど力の入った構成でした。
第2期(Season2)
2022年4月から6月にかけて放送。全13話。制作スタジオはキネマシトラスに加え、韓国のDR MOVIEも共同参加しています。
第2期では原作小説の「霊亀編」と呼ばれるエピソードが中心に描かれ、巨大な霊獣「魂の魔物(精霊亀)」との戦いと、新たな異世界からの来訪者たちとの交流がストーリーの軸となりました。
Season1から約3年ぶりの新作ということで大きな注目を集めましたが、一方で短い全13話構成であったため駆け足気味の展開となり、ファンの間では賛否両論もありました。
それでも尚文たちのその後の冒険や新キャラクター(例:グラスやリーシアの活躍)の描写が見られ、第1期から引き続き視聴したファンには興味深い内容となりました。
第3期(Season3)
2023年10月から12月にかけて放送。全12話。制作は再びキネマシトラスが中心となり、第1期と同じく高いクオリティの作画と演出で描かれました。
第3期では原作小説の「メルロマルク建国記念祭~シルトヴェルト編」あたりの物語が展開され、尚文たちが異世界の亜人国家シルトヴェルトを訪れるエピソードや、新たな脅威との戦いが描かれました。
Season3では四聖勇者の確執や和解、ラフタリアの出自に関わる新展開など、物語の核心に迫る内容も多く、視聴者を惹きつけました。第3期の放送により、原作小説のだいたい半分~2/3程度のエピソードがアニメ化された形です。
第4期(Season4) 制作決定&放送予定
第3期放送終了後の2024年1月、公式ラジオ番組内でテレビアニメ第4期の制作決定が発表されました。さらに発表によれば、Season4は2025年7月より放送予定とされています。
現在公式サイトでは第4期のティザーPVやビジュアルが公開されており、物語がいよいよクライマックスに向けて動き出すことが示唆されています。
第4期のストーリー詳細はまだ明かされていませんが、原作小説でいう終盤エピソードのアニメ化になる可能性が高く、ファンから大きな期待が寄せられています。
各メディアの違いと見どころ

『盾の勇者の成り上がり』は小説・漫画・アニメと展開されていますが、それぞれのメディアごとにストーリー構成や表現に違いがあり、異なる魅力を楽しむことができます。
原作者も「WEB版と書籍版、アニメ版では内容に差異がある」と述べている通り、それぞれ微妙に異なる展開や描写があるため、メディアごとに新たな発見があります。
例えば原作小説では明確に描かれなかった設定がアニメで補完されたり、逆にアニメでは描ききれなかった心情描写を小説で深掘りできたりします。
メディアミックス作品としての完成度も非常に高く、小説→漫画→アニメと一通り体験することで『盾の勇者』の世界をより立体的に感じられるでしょう。
原作小説(ライトノベル)
原作小説は物語のオリジナル版であり、最も詳細なストーリーが描かれています。尚文の心理描写や世界観の説明など文章ならではの丁寧さがあり、異世界の設定や戦闘システムの細部まで理解することができます。
また書籍版ではWEB版から物語が再構成され、新キャラクターやエピソードが追加されている点も特徴です。
小説版の見どころは、尚文の成長や葛藤がより深く掘り下げられている点と、物語の結末まで描かれる唯一のメディアとなる可能性が高い点です。今後刊行予定の巻で明かされるであろう真相や結末は、小説版で最速に楽しめるでしょう。
漫画版
漫画版は原作のストーリーを踏襲しつつ、ビジュアルで世界観を堪能できる点が魅力です。藍屋球先生の美麗な作画によってキャラクターや異世界の風景が視覚化され、戦闘シーンの迫力も直感的に伝わってきます。
小説では文章だった「盾スキル発動」や「魔物との激闘」も、漫画では大ゴマを使ったダイナミックな描写で読者を圧倒します。セリフ回しやコメディシーンも漫画的なアレンジが効いており、テンポ良く読み進められる点も魅力です。
また、コミックス各巻の巻末には描き下ろしのおまけ4コマやイラストギャラリーが収録されていることもあり、ファンにとって嬉しい要素となっています。
アニメ版
アニメ版の最大の特徴は音と動きのある臨場感です。声優陣の熱演によってキャラクターに命が吹き込まれ、尚文の叫びやラフタリアの健気な声、フィーロの天真爛漫な声など、音声が加わることで感情移入度が格段に増します。
さらにBGMや主題歌の効果も相まって、緊迫したバトルや感動的なシーンの演出が際立っています。アニメ版では原作の長いストーリーを取捨選択して再構成しているため、一部簡略化されたり省かれたエピソードもありますが、その分映像作品としてのスピード感とエンターテイメント性が追求されています。
例えば第1期では物語序盤のエピソード配列を調整し、視聴者に分かりやすく尚文の心境変化を描く工夫がなされていました。アニメ版はシリーズ構成の妙やアクション作画の見応えも見どころで、原作ファンでも新鮮な気持ちで楽しめるでしょう。
「盾の勇者の成り上がり」あらすじ

物語の舞台は異世界メルロマルク。
この世界では“四聖勇者”と呼ばれる伝説の勇者たちが召喚されることになっており、主人公の岩谷尚文(いわたに なおふみ)は盾の勇者として異世界に召喚されます。
なおふみ以外にも剣の勇者(天木錬)、槍の勇者(北村元康)、弓の勇者(川澄樹)という日本から来た3人の若者が勇者として召喚されていました。
それぞれ伝説の武器を与えられた勇者たちは、異世界を襲う異次元災害「波」から世界を守る使命を国王から与えられ、各自仲間を集めて旅立つことになります。
しかし尚文は冒険開始早々、仲間の裏切りに遭い、盾の勇者としての名誉と所持金のすべてを失ってしまいます。
異世界召喚からわずか3日目にして、仲間の少女に冤罪を着せられた尚文は、誰も自分を信じてくれない絶望的な状況に陥ります。
「……なぜ俺だけがこんな目に遭うんだ!?」と打ちひしがれ、人間不信に陥った尚文でしたが、そんな彼の前に一人の少女が現れます。
彼女との出会いが、失意の底にいた尚文にとって転機となり、絶望の淵から這い上がる勇者の復活劇が始まっていきます。
以降、尚文は盾の勇者としての防御力と、出会った仲間たちの力を頼りに、迫り来る「波」と戦いながら少しずつ信頼と名誉を取り戻していくことになります。
物語序盤の見どころは、裏切りによって孤立した尚文が人間不信のダークヒーローとして奮闘する点です。
誰にも頼れず冷酷になりながらも、徐々に心を開いていく尚文の成長が丁寧に描かれています。
召喚当初“最弱”と蔑まれた盾の勇者が、逆境を乗り越え信頼できる仲間と出会うことで成長していく姿は、多くの読者・視聴者の共感を呼びました。
また、異世界に周期的に襲来する災害「波」や、勇者同士の対立、各国の思惑など、物語が進むにつれて世界観も大きく広がっていきます。
絶望から立ち上がる“復讐劇”的な要素と、王道ファンタジーの冒険が融合した本作は、いわゆる“異世界転生/召喚もの”の中でも異色の存在感を放っています。
登場人物・キャラクター

- 岩谷 尚文(いわたに なおふみ)
- ラフタリア
- フィーロ
- 天木 錬(あまき れん)
- 北村 元康(きたむら もとやす)
- 川澄 樹(かわすみ いつき)
- メルティ
- マイン(メルティ=メルロマルク)
岩谷 尚文(いわたに なおふみ)
本作の主人公。20歳の大学生で、異世界に召喚され盾の勇者となった青年です。
高い防御力を誇りますが攻撃力を持たないため、当初は軽んじられています。
仲間の裏切りにより人間不信に陥りますが、本来は面倒見が良く優しい性格の持ち主です。様々な苦難を仲間と乗り越え、成長していきます。
ラフタリア
尚文が旅の途中で出会った亜人の少女。タヌキのような獣耳と尻尾を持つラクーン種の亜人です。
尚文によって奴隷として身請けされますが、剣と魔法の使い手として尚文の“剣”の役割を担う頼もしい存在になります。
幼かった彼女は尚文に守られる中で急成長し、凛とした強さを持つ美しい少女剣士へと成長します。常に尚文を支え、厚い信頼関係で結ばれたヒロインです。
フィーロ
尚文が奴隷商から購入した魔物の卵から生まれたフィロリアル(鳥型の魔物)です。
生まれたフィーロは愛らしい巨大な鳥ですが、特殊な個体で人型の少女に変身する能力を持ちます。
無邪気で元気いっぱいな女の子で、歌うことと荷車を引くことが大好き。成長してフィロリアル女王候補となり、尚文たちに力を貸します。
天木 錬(あまき れん)
日本から召喚された剣の勇者。クールで理知的な16歳の高校生です。高いプライドを持ち、人付き合いがやや苦手な一匹狼タイプ。
異世界でも剣の勇者として実力を発揮しますが、その性格ゆえ他の勇者との衝突もあります。
北村 元康(きたむら もとやす)
槍の勇者に召喚された21歳の大学生。女性に優しい好青年ですが、女性の言葉を信じやすいお人好しな面もあります。
物語序盤で尚文を陥れた張本人の一人でもあり、尚文とはたびたび対立します。楽天家でパーティ内ではムードメーカー的存在です。
川澄 樹(かわすみ いつき)
弓の勇者に召喚された17歳の高校生。正義感が非常に強く、曲がったことを嫌う青年です。
しかし正義感が強すぎるあまり周囲が見えなくなることもあり、理想と現実のギャップに苦悩する場面もあります。他の勇者同様、尚文とは異世界で反目し合うことになります。
メルティ
メルロマルク王国の第二王女。真面目で聡明な少女ですが、旅の中で尚文や仲間たちと触れ合ううちに年相応の感情豊かな一面を見せるようになります。
フィーロとは大の仲良しで、後に重要な役割を担う人物です。
マイン(メルティ=メルロマルク)
メルティの姉で第一王女。表向きは明るく社交的な美女ですが、尚文を陥れた張本人であり本性は狡猾で残忍です。
尚文に冤罪を着せたことで物語の発端を作りました。彼女の存在が尚文の運命を大きく狂わせることになります。
読者の口コミ・レビュー!評判や評価

『盾の勇者の成り上がり』は各メディア展開ともに高い人気を誇り、その評判も概ね良好です。
まず小説はシリーズ累計1,300万部を突破するベストセラーとなっており、これはライトノベル業界においてもトップクラスの売上です。
アニメ化効果も相まって2019年には短期間で120万部以上発行部数が伸びたとの報道もあり、作品自体のポテンシャルとアニメの影響力の大きさがうかがえます。
読者からの口コミや評価
読者からの口コミや評価としては、「主人公が理不尽な目に遭う序盤の展開が衝撃的」「そこから這い上がっていくカタルシスが素晴らしい」といった声が多く聞かれます。
従来の異世界ファンタジーではチート能力で無双する主人公像が多い中、盾の勇者・尚文は序盤でどん底に突き落とされるという展開が新鮮で、読者の心を掴みました。徐々に信頼できる仲間を得て成長していくストーリーは「王道ながら熱い」「感情移入して泣ける」と評判です。
一方で、物語序盤の冤罪劇や奴隷契約といった過激な要素については賛否が分かれる部分もあり、「不快に感じた」という意見も一部にはあります。
しかしそれらも含めて物語上必要な試練として機能しており、「むしろ胸糞展開があるからこそ後の爽快感が際立つ」と肯定的に捉えるファンが多いようです。
漫画版への口コミや評価
漫画版も原作ファン・アニメファン双方から支持されています。
コミックレビューなどでは「絵が綺麗で読みやすい」「戦闘シーンの迫力がすごい」「ラフタリアが可愛い!」といった好評なコメントが並び、原作未読でも漫画から入ってハマったという読者も少なくありません。
2019年には電子コミック配信プラットフォーム「ピッコマ」のAWARDで漫画版『盾の勇者の成り上がり』がAQUA賞を受賞するなど、デジタルコミックとしても評価を得ています。
アニメ版への口コミや評価
アニメ版への口コミや評価では、第1期の完成度が特に高く評価されています。作画・演出・脚本のバランスが良く、原作の魅力を十分に引き出したとの声が多く聞かれました。
ヒロイン・ラフタリア役の瀬戸麻沙美さんの演技も「凜とした強さを持った気高き女剣士で、まさにヒロイン然とした存在感」と評され、彼女の健気さに心を打たれた視聴者が続出しました。
また海外の視聴者からの支持も厚く、Raphtalia(ラフタリア)は2020年のCrunchyrollアニメアワードで最優秀ヒロイン賞に選出されるなど国境を越えて愛されるキャラクターとなりました。
第2期・第3期については、一部で展開の速さや作画面のクオリティに対する指摘もありましたが、物語自体の面白さは健在で「早く続きが見たい」「第4期が待ちきれない」といった声が多く聞かれます。
全体の口コミや評価
総じて、『盾の勇者の成り上がり』の評判は「痛快な復活劇と魅力的なキャラクターの物語」として高く、エンターテインメント性とドラマ性の両立が評価ポイントと言えます。
もちろん物語の好みは人それぞれですが、売上・賞歴・ファンの反応を見る限り、本作は近年の異世界ファンタジー作品の中でもトップクラスの人気と影響力を持つ作品となっています。
今後の展開予想とファンの期待

最後に、『盾の勇者の成り上がり』の今後の展開について、現状の情報とファンの間で囁かれる予想・期待をまとめます。
原作小説の今後については、まず完結までの道筋が注目されています。物語は終盤戦に突入しつつあり「尚文たちは最終的に元の世界へ帰還できるのか?」「波の真実や黒幕の正体は何か?」など、多くの謎が残されたままです。
ファンの間では様々な考察が飛び交っており、「あるキャラの伏線が最終決戦で回収されるのでは」「尚文にはまだ隠された力があるのでは」といった予想がされています。
作者のアネコユサギ先生はサプライズ要素を巧みに盛り込むことで知られるため、予想を裏切るようなどんでん返しも起こり得るでしょう。
読者としてはハラハラしつつ、クライマックスで尚文たちがどのような結末を迎えるのか固唾を飲んで見守っています。
また、原作小説の刊行ペースが空いている現状について、「打ち切りではないか?」と不安視する声も一部ありますが、実際には作者が外伝の執筆や体調面の調整などで時間を要しているだけと見られています。
2023年から2024年にかけては外伝『槍の勇者のやり直し』の新刊発売もあったため(第4巻・第5巻刊行)、本編の続刊作業も並行して進められていることでしょう。
ファンとしては気長に待ちながら、「しっかり練られた最高の最終巻」を期待している状況です。
漫画版の今後は、基本的には原作小説の完結に追随する形になるでしょう。現時点で漫画版は第27巻までで原作の中盤以降に差し掛かっていますから、仮に原作が全32巻程度まで続いた場合、漫画版も30巻台半ばくらいまで刊行される可能性があります。
連載誌のコミックフラッパーでの人気も安定しており打ち切りの心配は低いため、漫画版も最後まで描かれる見込みです。
ファンの中には「漫画版オリジナルエピソードや番外編も見てみたい」という声もあり、今後の単行本特装版などでスピンオフ漫画が収録される可能性もあります。
アニメシリーズの今後に関しては、まず目前の第4期(Season4)が大きな関心事です。Season4は2025年夏放送予定ですが、その内容によっては「どこまで物語が進むか」が変わってきます。
原作ストック的には、第3期終了時点で原作15巻前後まで消化していると推測されるため、第4期でさらに数巻分進めば20巻近辺まで描かれるかもしれません。そうなると残りは原作最終章のみとなり、第5期(Season5)を制作して完結…という流れも十分考えられます。
実際、第2期・第3期の制作決定時に「第2期・第3期同時発表」という異例の展開があったように、『盾の勇者』アニメは長期的なシリーズ展開を視野に入れて動いています。
ファンの間でも「第5期までやって原作完結までアニメ化してほしい!」という期待は強く、円盤や配信で引き続き支持を示していけば実現も夢ではないでしょう。
さらにアニメの展開として、劇場版アニメやスピンオフ映像化の可能性も議論されています。
近年、人気ライトノベルのアニメシリーズでは劇場版でクライマックスを描くケース(例:『ソードアート・オンライン』『鬼滅の刃』など)もあるため、盾の勇者も最終章を劇場版二部作などで描く構想があるのではという噂もあります。
ただ公式からそのような発表は現時点ではなく、あくまでファンの想像に留まります。一方、外伝『槍の勇者のやり直し』は短編的な内容なので、OVAやスピンオフアニメとして映像化してほしいという声もあります。
元康視点で描かれるコミカルな物語は本編とはテイストが異なり、アニメになれば新鮮な楽しみ方ができそうです。
いずれにせよ、『盾の勇者の成り上がり』は物語自体が大詰めに近づいており、それに合わせてメディア展開も“フィナーレ”に向かって進んでいくでしょう。
ファンとしては「尚文たちの旅路を最後まで見届けたい」「完結後も番外編や後日談が読めたらうれしい」といった期待が入り混じっています。完結後には読者参加型のイベントや原画展、記念グッズ販売なども企画されるかもしれません。
さらにメディアミックスとして、既にドラマCDや舞台化なども行われていますが、完結に合わせてゲーム化や新プロジェクトなどサプライズが用意されている可能性もあります。
公式からの最新情報は今後も随時発表されるはずです。第4期アニメの詳細や原作小説の続刊情報など、公式サイトやTwitterをチェックしつつ心待ちにしましょう。
尚文たち盾の勇者一行の物語がどのような結末を迎えるのか、ファン全員で見届ける日が来るのを期待したいですね。
漫画全巻を無料で読めるサイトやアプリはある?

漫画を無料で全巻読めるサイトやアプリを探している人は多いでしょう。
たしかに、いくつかの合法的なサービスでは、期間限定で特定の漫画の全巻が無料で読めるキャンペーンを実施していることがあります。
たとえば「コミックシーモア」「LINEマンガ」「マンガBANG!」「ピッコマ」などは、公式に出版社と契約した合法サービスであり、一部作品を1巻まるごと、あるいは数巻まとめて無料公開している場合があります。
ただし、全巻が常に無料で読めるというサービスは基本的に存在しません。
無料公開はあくまで「期間限定」や「話数限定」であり、すべての巻を無料で提供するのは採算が取れないため現実的ではないのです。むしろ、ユーザーを集めてその後の巻を購入してもらうことが前提の「試し読み」形式がほとんどです。
また、公式アプリで「チケット」や「ボーナスコイン」などを使って順番に無料で読めるシステムを採用している場合もあります。1日に数話ずつ読み進めることができる仕組みで、実質的に全巻無料で読むことも可能ですが、広告視聴や時間制限などの条件がつくことがほとんどです。
結論として、合法かつ安全に漫画全巻を無料で読むには「期間限定キャンペーン」や「時間制チケット制」をうまく活用するしかありません。
常に全巻無料というサービスがあれば、むしろそのサイトの安全性を疑うべきでしょう。
電子書籍で読むなら、コミックシーモアがおすすめです。
安心の大手が運営、クーポンやキャンペーンが充実しており、安く読みたい人には特におすすめです
サービス名 | 特徴 | URL |
---|---|---|
![]() コミックシーモア | 初回70%OFFクーポン&ポイント 読み放題プランあり NTT西日本運営 | https://www.cmoa.jp/ |
電子書籍サービス徹底比較は≫こちらの記事で解説しています。
【危険】漫画rawや漫画バンクは違法サイト

インターネット上には「漫画raw」「漫画バンク」「13dl.net」などといった、違法アップロードされた漫画を無料で全巻読めるサイトが存在しています。
これらのサイトは出版社や作者の許可を得ていない著作権侵害サイトであり、利用すること自体が法律に違反する可能性があります。
実際、漫画バンクの運営者はすでに摘発されており、著作権法違反により巨額の損害賠償請求がされています。
クセスするユーザーも、場合によっては「ダウンロード違法化」の対象になる可能性があります(日本の著作権法では2021年より、違法にアップされた漫画をダウンロードすることも禁止対象です)。
さらに、これらの違法サイトにはウイルスやマルウェアが仕込まれている危険性もあります。広告のクリックを誘導し、個人情報を抜き取る詐欺的な手法も報告されており、スマホやパソコンのセキュリティが危険にさらされる恐れがあります。
違法サイトで読むことは、「無料だから得」ではなく、「著作権違反やウイルス感染という大きなリスクを背負う行為」だと認識してください。
安心・安全に漫画を楽しむためには、必ず正規の電子書籍サービスを利用するようにしましょう。
【まとめ】盾の勇者の成り上がりは完結してる?
『盾の勇者の成り上がり』は、2025年6月現在も完結していない作品です。原作小説は2012年にWEB小説として連載が開始され、2013年からMFブックスより書籍化されていますが、現在も本編は継続中です。書籍版は22巻まで発売されており、第23巻以降の刊行予定については公式発表が待たれている状況です。
漫画版も同様に、連載中の状態が続いています。『月刊コミックフラッパー』での連載が2014年から続いており、2025年2月時点で単行本は第27巻まで刊行されています。原作の中盤〜後半に差し掛かったあたりまで描かれているとみられますが、こちらも最終巻の情報は未定です。
アニメシリーズについては、2023年に第3期までが放送され、2025年7月より第4期の放送が予定されています。原作のストック的にも、まだ映像化されていないエピソードが残されており、アニメシリーズがどこまで続くかにも注目が集まっています。
つまり、『盾の勇者の成り上がり』は原作・漫画・アニメすべてが進行形の作品であり、結末に向けてそれぞれのメディアで物語が展開されている段階です。
物語自体はクライマックスへと向かっており、主人公・尚文と仲間たちの冒険も佳境を迎えつつあります。ファンの間では「波の正体は?」「尚文たちは元の世界に戻れるのか?」など、今後の展開に大きな期待が寄せられています。
完結を迎えるその日まで、引き続き『盾の勇者の成り上がり』の最新情報を追いながら、各メディアで展開される物語を楽しんでいきましょう。

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