『夜桜さんちの大作戦』は、スパイ一家を舞台にドタバタのコメディと熱いバトル、そして家族の絆を描いた人気漫画です。2019年の連載開始以来、読者から根強い支持を集めてきました。
漫画『夜桜さんちの大作戦』は完結したのか?
本記事では、完結に関する最新情報を整理するとともに、作品のあらすじやストーリー展開、主要キャラクター、読者の評価まで幅広く紹介。『夜桜さんちの大作戦』の魅力をあらためて振り返ります。
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漫画『夜桜さんちの大作戦』完結?最終巻29巻は3月発売済み
夜桜さんちの大作戦

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- 結論:完結済み(全29巻・全258話)
- 最終回掲載号:週刊少年ジャンプ2025年8号(1月20日発売)
- 連載期間:2019年39号〜2025年8号(約5年5ヶ月)
- 最終巻発売日:2025年3月4日(第29巻)
- 最終話タイトル:作戦258「今日も夜桜さんちは大作戦」
2019年より週刊少年ジャンプで連載開始した権平ひつじ先生によるスパイ家族コメディ『夜桜さんちの大作戦』。
連載開始から約5年半を経て、ついに2025年1月20日発売の週刊少年ジャンプ8号掲載話(第258話)をもって完結しました。単行本も全29巻・全258話で完結となり、最終29巻は2025年3月4日に発売されています。
まずは『夜桜さんちの大作戦』の完結に関する公式情報を整理します。
最終回掲載号・連載期間
冒頭で述べた通り、週刊少年ジャンプ2025年新年8号(1月20日発売)にて最終話(作戦258)が掲載され、約5年半続いた連載が幕を下ろしました。
連載期間は2019年39号(8月26日発売号)から2025年8号までで、年月にして5年5ヶ月に及びます。
単行本最終巻の発売日
単行本はジャンプコミックスより全29巻が刊行されています。
最終巻となる第29巻の発売日は2025年3月4日で、最終回を収録した完結巻となりました。
ちなみに第28巻はその一ヶ月前の2025年2月4日に発売されており、クライマックス直前のエピソードが収録されています。
最終回のタイトルと内容
最終話のサブタイトルは「作戦258『今日も夜桜さんちは大作戦』」。
物語序盤を彷彿とさせるセルフオマージュから始まり、エピローグでは夜桜一家の日常を描いたハッピーエンドで締めくくられました。
ラストシーンでは夜桜一家+親族一同での記念写真とともに、物語冒頭で象徴的だった結婚指輪の描写でフィナーレを迎えています。
読後には「家族はいつまでも一つ」というメッセージが強く心に残る、爽やかな結末でした。
完結発表時の反響
連載最終回の発表に際し、週刊少年ジャンプ本誌ではセンターカラー掲載と共に完結記念企画も行われました。
また、公式YouTube「ジャンプチャンネル」では完結記念のクライマックスPVが公開され、いきものがかりの楽曲「運命ちゃん」を起用したコラボMVも発表されています。
SNS上でも完結を惜しむファンの声が多数上がり、「涙が止まらない…本当に終わってしまったんだな…」「出会えて良かったと思える作品」など感動的な反響が寄せられました。
総発行部数は完結時点で累計330万部(電子版含む)を突破しており、作品の人気と読者から愛された度合いがうかがえます。
『夜桜さんちの大作戦』とは?

『夜桜さんちの大作戦』(よざくらさんちのだいさくせん)は、権平ひつじ先生による愛と笑いのスパイ家族コメディです。
物語の舞台は現代日本で、一見普通の高校生だった主人公が、実は由緒ある最強スパイ一家・夜桜家の一員となったことから始まります。
あらすじ(序盤の設定)
高校生の朝野太陽(あさの たいよう)は極度の人見知りで、幼なじみの夜桜六美(よざくら むつみ)以外とはまともに会話できない少年でした。
しかしある日、太陽は六美が実家である夜桜家の「十代目当主」を務めるスパイ一家の娘だと知ります。
さらに六美には彼女を溺愛する超シスコンの長兄・凶一郎がいて、六美に近づく太陽の命を執拗に狙ってきました。
窮地に陥った太陽は六美を守るための苦肉の策として、六美と結婚し(事実婚)夜桜家の婿になる決意をします。
こうして太陽は突然“家族全員がスパイ”という特殊すぎる夜桜一家に加わり、個性豊かな夜桜兄妹たちとの波乱の日常に飛び込むことになるのです。
作品のジャンル・雰囲気
ジャンルは一言で言えばスパイ×ホームコメディです。
家族コメディの笑いと、スパイアクションのバトル要素が融合した独特の作風が魅力となっています。
連載開始当初はドタバタコメディ色が強めでしたが、物語が進むにつれてシリアスなスパイミッションやバトル展開も本格化していきます。
序盤は学園コメディ調で太陽と兄妹の交流・騒動をコミカルに描きつつ、中盤以降は夜桜家に迫る敵対組織「タンポポ」との戦い、家族の宿命に関わるシリアスなストーリーが展開されました。
世界観・用語
夜桜家は歴史あるスパイ一族で、各兄妹はそれぞれ超人的なスパイ能力(開花と呼ばれる特殊能力や高度な戦闘技術)を持っています。
敵となる「タンポポ」も闇のスパイ組織であり、夜桜家の持つ謎の力「ソメイニン」(夜桜の血に宿る特殊能力)を巡って暗躍します。
物語にはスパイ道具や変装術、機械仕掛けの罠などスパイアクションらしいガジェットも多数登場し、コメディシーンとシリアスシーンが緩急よく織り交ぜられています。
こうした設定の中で、「家族愛」が全編を通じたテーマとして描かれているのも本作の特徴です。
血の繋がりだけでなく絆で結ばれた家族、互いに助け合い支え合う仲間としての家族像が物語の根幹にあり、笑いあり涙ありのドラマが展開していきます。
では、次に物語のストーリー展開をもう少し具体的に振り返ってみましょう。
あらすじとストーリー展開

『夜桜さんちの大作戦』の物語は、大きく日常パートとバトルパートが融合する形で進行し、最終的には家族の絆で敵を打ち破るクライマックスへと収束します。
序盤:家族コメディと絆の形成
太陽が夜桜家に婿入りする第1巻から序盤は、個性強すぎる夜桜兄妹たちとのドタバタな共同生活が中心です。
長兄・凶一郎による過剰すぎる新婚監視(という名の殺害未遂)を始め、兄妹たちが次々と太陽に試練を課します。太陽は命の危機に遭遇しながらも、持ち前の優しさと根性で兄妹達の信頼を少しずつ勝ち取り、「家族」として絆を深めていきます。
極度の人見知りだった太陽が、夜桜家での生活を通じて他者と向き合う強さを身につけ成長していく過程が、この序盤の見どころです。
コメディタッチのエピソードの裏で、太陽と六美の絆や兄妹愛が丁寧に描かれ、読者にほっこりした笑いと温かい感動を与えてくれます。
中盤:スパイバトルと家族の過去
物語中盤からは、夜桜家に迫る闇が徐々に明らかになります。
六美の身に宿る「夜桜の血」を狙う謎の敵対組織「タンポポ」の存在、そして夜桜家の先代当主で初代スパイである夜桜つぼみを巡る秘密が物語の軸となっていきます。
太陽も兄妹たちと協力してタンポポの刺客と戦う中で、自身の潜在能力(開花)に目覚め、一人前のスパイへと着実に成長します。
一方、夜桜家の父・夜桜百(もも)や亡き母・夜桜零(れい)にまつわる過去も明かされ、家族に隠された悲劇や因縁が浮かび上がります。
中でも衝撃的なのは、父・百は実は生存しており敵組織タンポポと内通していたこと、そして初代当主つぼみこそが夜桜家にとって最大の脅威となる存在だったことです。
物語はコメディ色を残しつつも、スパイアクションとしてのシリアスな盛り上がりを見せ始め、ジャンプらしいバトル展開で読者を惹きつけました。
終盤:クライマックスとエンディング
連載終盤では、いよいよ夜桜一家VSタンポポの最終決戦が描かれます。
太陽は自らの身体を乗っ取った黒幕「旦(あさ)」と対峙し、家族の協力を得て奪われた身体と平和な日常を取り戻すため奮闘します。
凶一郎は命懸けの奥義「開花・春来(しゅんらい)」を発動し、六美を含む兄妹たちもそれぞれの力を尽くして太陽を支えました。
激闘の末、夜桜家はついに宿敵たちを打ち破り、長きに渡る「夜桜家最大の作戦」は完遂されます。最終話では戦いから5年後のエピローグが描かれ、太陽と六美は双子の子供(ひふみ&あるふぁ)に恵まれ幸せな家庭を築いています。
兄妹たちも相変わらず賑やかに二人を見守り、六美の第二子妊娠という嬉しいニュースに家族全員で涙するシーンも。
ラストは家族・親族全員での記念写真で締めくくられ、「いつまでも家族は一つ」というテーマを体現する温かな結末となりました。
「夜桜さんちの大作戦」の魅力
『夜桜さんちの大作戦』のストーリーは、コメディから始まりバトルで盛り上がり、最後は家族愛で締める構成となっています。
序盤のほのぼのとした日常からスリリングな諜報戦、そして感動的なフィナーレへ至る緩急ある展開は、多くの読者に「飽きさせないストーリーテリングが見事」と評されました。
特に太陽の人間的成長と家族の絆の深まりが丁寧に描かれており、内向的な少年が家族を持つ父親へ成長する物語として高く評価されています。
また特筆すべきは、本作が近年のジャンプでは異例とも言える軌道修正の成功例であることです。連載当初は中堅どまりの人気でしたが、コメディ路線からバトル路線への大胆なシフトチェンジが奏功し、中盤以降に人気を盛り返しました。
序盤の低迷から立て直して長期連載となり、ついにはアニメ化にまで至った点について、ファンからは「難しい路線変更を大成功させて円満完結できた作品」としてジャンプ漫画史に残る快挙だとの声もあります。
主な登場人物・キャラクターと能力

夜桜一家は七兄妹+両親+ペットという構成で、それぞれに個性的な名前と能力を持っています。ここでは物語の中心となる人物をピックアップして説明します。
- 朝野太陽(夜桜太陽)
- 夜桜六美
- 夜桜凶一郎
- 夜桜二刃
- 夜桜辛三
- 夜桜四怨
- 夜桜嫌五
- 夜桜七悪
- 夜桜百
- 夜桜零
- 夜桜つぼみ
- 旦(あさ)
朝野太陽(あさの たいよう) / 夜桜太陽
本作の主人公。高校2年生の少年で極度の人見知りだったが、六美との結婚を機に夜桜家の一員となる。
当初は平凡な一般人だったが、家族のために努力を重ねてスパイの才能を開花させていく。
驚異的な動体視力や身体能力を後天的に獲得し、物語後半では自らも強力な開花能力「硬化」を習得。最終決戦では自分の身体を乗っ取った敵に立ち向かい、家族と協力して勝利した。
夜桜六美(よざくら むつみ)
本作のヒロインで夜桜家六女。太陽の幼なじみにして同級生。黒髪ロングだが左側に一房だけ白髪が混じっているのが特徴的な美少女。夜桜家の10代目当主。
本人は心優しくしっかり者だが戦闘能力はなく、過保護すぎる長兄・凶一郎には手を焼いている。太陽の支えとなり、物語終盤では双子をもうけ母親として幸せを掴む。
夜桜凶一郎(よざくら きょういちろう)
夜桜家第一子・長男。21歳。黒髪に眼鏡のインテリ風だが、超シスコンで妹の六美を溺愛するあまり太陽を何度も抹殺しようとした張本人。
金級スパイで夜桜家最強。武器は「鋼糸」で、開花「無」により触れたものを消滅させる。太陽を恐れていたが、最後には「弟」として認めた。
夜桜二刃(よざくら ふたば)
夜桜家第二子・長女。20歳。童顔でゴスロリ服を着た姉御肌の格闘家。夜桜式柔術「しだれ組手」の使い手で、組み技なら凶一郎にも勝てる実力者。
太陽と六美の結婚を提案した人物。開花は「包容」で、攻撃を包み込み無効化する能力を持つ。
夜桜辛三(よざくら しんぞう)
夜桜家第三子・次男。19歳。身長193cmの巨漢で火力担当だが、性格は優しい。
銃火器や兵器を好み、改造も得意。戦闘では圧倒的火力を発揮するが、人を傷つけることに躊躇う繊細さもある。開花は「重力」に関する能力。
夜桜四怨(よざくら しおん)
夜桜家第四子・次女。18歳のハッカー少女。紫髪のボブにゴーグル姿。
ドローンやAIを駆使し、ハッキング任務を得意とする。明るく太陽ともすぐ仲良くなる。開花は「千里眼」系の能力で遠隔視や電子干渉を行える。
夜桜嫌五(よざくら けんご)
夜桜家第五子・三男。17歳。金髪のナルシスト。変装と諜報に長け、任務では様々な人物に化ける。
お調子者だが根は優しい。凶一郎と対立することが多く、コメディ担当。開花は「共感」で、相手の心を読み取る能力。
夜桜七悪(よざくら ななお)
夜桜家第七子・末っ子(四男)。15歳。普段は水色バケツを被った巨漢だが、本来はオッドアイの小柄な少年。
毒への適応体質を持ち、免疫能力者。医学に詳しく、家族の健康管理を担う。開花は「適応」で、毒や環境に順応できる。
夜桜百(よざくら もも)
夜桜兄妹の父。帽子と眼鏡がトレードマーク。死亡したと見せかけ生存しており、裏でタンポポに協力していた黒幕の一人。
開花「夢」を使い、相手を夢で支配する。最終盤で改心を望むが、旦に連れ去られ意識不明となる。
夜桜零(よざくら れい)
夜桜兄妹の母で9代目当主。故人。優しい母だったがタンポポに暗殺され、遺体を利用された。
終盤、太陽と六美によって弔われる。
夜桜つぼみ
夜桜家初代当主でタンポポの創設者。六美に瓜二つの容姿を持つが、不老不死に近い怪物。血に宿る「ソメイニン」の力に苦しみ、幽閉されていたが復活。
ラスボス的存在で、太陽の覚醒によって討たれた。
旦(あさ)
夜桜つぼみの父で夜桜家の始祖。歴代当主やタンポポを裏から操った黒幕。
終盤で太陽の身体を乗っ取り、最終決戦を引き起こす。「夜桜の悪しき血」を象徴する存在で、最後は太陽たちに敗れる。
読者の感想・口コミ:完結への反応と作品評価

『夜桜さんちの大作戦』は連載期間中から安定した支持を得ていましたが、最終回を迎えてからは特に多くの読者から称賛の声が上がりました。SNSやレビューサイトでの感想・評判をいくつか紹介します。

完璧な終わり方で満足
最終回後、Twitter(X)や掲示板では「完璧な終わり方だった」「最高のハッピーエンド」といった声が目立ちました。
特に太陽と六美が紆余曲折を経て幸せな家族を築いた結末に、「涙が止まらない」「読者まで家族の一員になった気持ちで号泣した」という感動のコメントが相次ぎました。
5年以上追いかけてきたファンにとって、大団円で物語が閉じたことは大きな満足感に繋がったようです。

キャラクターの成長に共感した
物語を通して描かれた太陽の成長と家族の絆について、「内向的だった少年が立派な父親になるまでを丁寧に描いた傑作」との評価が多く見られました。
連載開始時高校生だった主人公が最終話では二児の父になるという大胆な時間経過も、「読者が親目線で見守ってきたようで胸に迫る」「自分も一緒に成長した気分になれた」と好評です。
また六美や兄妹たちも各々が精神的に成長し変化していった姿が描かれ、「キャラの成長をきちんと描き切ったのが素晴らしい」という声も上がりました。

家族愛とテーマ性が高評価
本作のテーマである家族愛・絆の描き方について、「血の繋がり以上の家族の形に心を打たれた」「他人だった太陽が本当の家族になる物語に希望をもらえた」などポジティブな感想が寄せられています。
ラストの家族写真シーンは「ずっと見ていたいほど温かい」「登場人物みんなが幸せそうで最高」と読者に大好評でした。
「家族とは何か?」という問いに真正面から向き合い、最後までブレずに描いた物語の芯の強さが高く評価されています。

物語構成とワクワクの展開が良い
中盤で路線変更があったものの、最終的にはコメディとバトルがバランスよく融合した物語となった点について「毎週展開が読めないワクワク感があった」という声がありました。
また「序盤は打ち切りの危機も囁かれたけど持ち直して本当によかった」というジャンプ読者ならではの感想や、「アニメ化まで漕ぎ着けて円満完結できたのは快挙だ」「ジャンプの夢と希望を感じた」といった称賛も見受けられました。
コメディからバトルへのシフトについても「自然に熱くなれた」「ギャグもシリアスもどちらも面白かった」と肯定的に捉える意見が大半でした。

アニメ第2期が楽しみ
漫画完結時点でTVアニメ第1期(2024年放送)は終了しており、第2期が2026年に控えていることが告知されています。
そのため「まだアニメで夜桜家に会える!」「2期がますます楽しみ」といった声も多く、完結後もファンの熱量は冷めるどころか続編アニメへの期待で維持されています。
完結記念PVに出演した声優陣の仲の良さなども話題となり、「アニメから入った人もぜひ原作最後まで読んでほしい」というレビューも見られました。
総評
『夜桜さんちの大作戦』の完結は読者に非常に好意的に受け止められたと言えます。
長期連載作品が円満に最終回を迎えること自体が近年の少年ジャンプでは貴重であり、「お疲れ様!」「出会えてよかった!」と作品と作者へ感謝を述べるファンも数多くいました。
コミックス最終29巻のレビューでも「寂しさもあるが、物語を綺麗に畳んでくれてありがとう」「最後まで読んで本当によかった」といった声が寄せられています。
完結後もなお愛され続ける作品として、その評価は揺るぎないものとなっています。
作者・権平ひつじ先生のプロフィールと過去作品

権平ひつじ(ごんだいら ひつじ)先生は北海道出身の男性漫画家です。
誕生日は9月29日。学生時代は理系(北海道大学水産学部卒業)という異色の経歴を持ち、当初は科学者志望だったそうですが、漫画家への夢を捨てきれず在学中から創作活動を続けました。
19歳のときに集英社の「ジャンプトレジャー新人漫画賞」に投稿した読切『IBIS』で佳作を受賞し、これがデビューのきっかけとなります。
連載歴と主な作品
受賞後、2011年にはジャンプNEXT!に読切『チャコの脱獄論』を掲載しデビュー。さらに2015年には週刊少年ジャンプ本誌の「金未来杯」で読切『幻獣医トテク』を発表し見事優勝を果たしました。
満を持して2017年、本誌12号より『ポロの留学記』で初の連載デビューを飾ります。『ポロの留学記』は悪魔界の王子ポロが人間界の学校に留学するコメディ作品で、椎橋寛先生(『ぬらりひょんの孫』作者)の元アシスタントだった権平先生らしいポップなギャグが持ち味でした。
しかし残念ながらわずか17話(2巻)で打ち切り終了となり、商業的には苦い結果に終わります。
この経験を経て、2019年に再挑戦したのが『夜桜さんちの大作戦』でした。『夜桜さんちの大作戦』は2019年39号から2025年8号まで、5年半・全29巻にわたる大長編となり、権平先生の代表作として大成功を収めた作品となりました。
作風の特徴
権平先生は「家族」「絆」といったテーマを軸に、コメディとバトルを巧みに織り交ぜるストーリーテリングを得意としています。
初連載の『ポロの留学記』でも、人間界で孤独だった悪魔の王子が仲間(家族同然の友)を得る展開があり、人と人との繋がりを温かく描く作風が既に垣間見えていました。『夜桜さんちの大作戦』ではそれがさらに洗練され、家族愛とスパイアクションという異色の組み合わせながらも見事な調和を見せています。
またテンポの良いギャグセンスにも定評があり、シリアスな場面でもクスッと笑える小ネタを挟むことで読者を飽きさせません。
エピソード
権平先生自身も三兄弟の末っ子だそうで、兄弟仲の良さやエピソードが作品作りに影響している部分もあるようです。
『ポロの留学記』打ち切り時にはかなり落ち込んだという裏話もありましたが、SNSを一切見ず創作に専念して立ち直ったとのこと。そんなエピソードからも、読者の反応に真摯に向き合いつつ自分の信じる物語を描き切る姿勢が伺えます。
『夜桜さんちの大作戦』の円満完結は、作者自身にとっても雪辱を果たした集大成であり、「ジャンプでヒット作を生み出した」という大きな転機になったことでしょう。
今後の活動
2024年4月から10月にかけてTVアニメ第1期が放送され(全27話)、さらに2026年には第2期が放送予定と発表されています。
権平先生が次回作をすぐ発表するかは未定ですが、アニメ関連の描き下ろしイラスト提供やインタビューなどで精力的に活動しています。ファンとしては今後の新連載にも期待したいところです。
以上が権平ひつじ先生のプロフィールと連載歴の概要です。北海道出身の新人賞受賞から一度の挫折を乗り越え、長期連載の成功を収めた権平先生は、ジャンプの次代を担う作家として注目されています。
【完結?まとめ】夜桜さんちの大作戦:全29巻・全258話で完結した!
漫画『夜桜さんちの大作戦』は、2019年39号から2025年8号まで連載され、全29巻・全258話で完結しました。
最終回は週刊少年ジャンプ2025年8号(1月20日発売)に掲載され、約5年5ヶ月にわたる物語が幕を下ろしました。
単行本はジャンプコミックスより刊行され、最終29巻は2025年3月4日に発売。その一ヶ月前には第28巻も発売され、クライマックス直前から完結までを駆け足で追える構成となっています。
最終話のタイトルは「作戦258『今日も夜桜さんちは大作戦』」。物語序盤を思わせるセルフオマージュから始まり、最後は家族全員での記念写真と象徴的な結婚指輪の描写で締めくくられました。
結末は「家族はいつまでも一つ」というテーマを体現した爽やかなハッピーエンドで、多くの読者に感動を与えました。
完結時には本誌でのカラー掲載や記念企画、さらに公式YouTubeでのPV公開など盛大に盛り上がり、SNSでも「最高の終わり方」「涙が止まらない」といった声が相次ぎました。
累計発行部数は約330万部(電子含む)を突破し、ファンに長く愛された作品であることが証明されています。
総じて、『夜桜さんちの大作戦』はコメディとバトルを両立させながら、最後まで家族愛を軸に描き切った稀有なジャンプ作品です。
円満完結を果たしたことで、今後もアニメ第2期や関連企画を通じ、さらに多くのファンに親しまれることでしょう。

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